UNFILTERは、コム・フィルタリング、レゾナンス、過度なイコライゼーションなどのフィルタリング効果を除去し、信号の周波数応答を効果的に自動的にリニアライゼーションするリアルタイムプラグインです。検出されたフィルタ特性を別のシグナルに適用したり、インパルス・レスポンスとしてディスクにエクスポートしたりすることができます。また、マスタリンググレードのアダプティブ/フリーフォームなグラフィックイコライゼーションも実行可能です。
音楽制作、映画ポストプロダクション、ゲームオーディオ、放送、サウンドデザイン、法医学、エンジニアリングなどのあらゆる分野における、多くの時間を要し不可能と思えるタスクでさえも、簡単な操作で解決します。
映像用サウンド、音楽制作/マスタリング、サウンド・デザイン、放送、または科学捜査における使用例については用途項目をご覧ください。
UNFILTER は、レゾナンス、EQ、フィルタ・エフェクト、元のシグナルに属さない周波数特性の異常を自動的に検出し、1つのコントロール調整だけで、シグナルの他の部分は影響を与えることなく除去することが可能です。問題のある録音素材や使用できない録音素材の改善、普通の素材のクオリティを上げることが可能です。リアルタイムで最小限の手間、それがZynaptiqスタイルです。
ある録音素材で測定されたフィルタ特性を別の録音素材に適用することで、音響環境同一化することが可能です。また、検出されたフィルタ特性をノイズに適用することで、ルームトーンを作成し、編集点の隙間を埋めることができます。さらにそのフィルタ特性を線形位相/最小位相のインパルス・レスポンス・ファイルとして保存し「音色」のライブラリを構築しておくことで、必要に応じていつでも利用可能となります。
現地収録のナレーション/セリフに別録のナレーション/セリフを混ぜる必要がある場合、ギター音の断片を他の音楽の一部になじませたり、まったく新しいサウンドを作成したりする場合など、UNFILTERならこれらのタスクを迅速かつ簡単に実行できます。
UNFILTERはEQでもあり、3つのマスタリング・グレードのEQと優れたハイパス・フィルタが搭載されています。
まず、(アン) フィルタリングエンジンは、オーディオの再生中に常に調整を行うアダプティブ・プログラム・イコライザーとして機能します。
これにより、放送用にミックスされた楽曲をストリーミングする場合や時間経過に応じて変化するオーディオを扱う際も、バランスの取れたスペクトラムを維持することが可能です。
さらに、非常に緩やかなスロープから狭いノッチやブリック・ウォール・ステップまで、さまざまな補間モードのフリーハンドEQを搭載し、7バンドのグラフィックEQも追加されています。また、急勾配の96dB/オクターブ・シェルビング・ハイパス・フィルタが低周波ノイズを効率的に除去し、ごく自然な低音を実現します。
UNFILTER はどのように機能するのでしょうか。技術的には、「リアルタイム・ブラインド・デコンボリューション」を実行します。
これは最先端の研究機関でもめったに見られない最先端の技術です。この技術により、UNFILTER はオーディオを詳細に分析し、周波数特性を検証して、プロセスを取り消すフィルターを作成することが可能となります。
非常に高度な技術のように思えますか? 実際その通りです。しかし、その高度な技術も操作が難しかったり、結果、音質が良くなかったら意味がありません。UNFILTER は使い方が簡単ながらも驚くほど優れた音質と素晴らしいとサウンドを実現します。
UNFILTERのインターフェースは操作が非常に簡単で高速。洗練された4つのトラックボール・スライダーの1つの調整で、EQの補正を数秒で実行可能です。
また、高度なカスタマイズのために、すべての機能とコントロールが細部にまで綿密に設計されており、最適なワークフローと結果になるように微調整されています。どのコントロールを動かしても、適切な設定がすぐに見つかります。UNFILTER はその性能だけでなく、卓越した時間の節約にもなります。無料試用版を使用してその性能を体感してください。
UNFILTER は、幅広い用途を持つ非常に汎用性の高い周波数特性ツールです。映像用サウンド、音楽制作とマスタリング、サウンド デザイン、放送、法医学など、分野別にいくつかの用途をまとめました。
映像用音声
UNFILTER はオーディオ制作ポスト・プロダクションにおいて実に真価を発揮します。周波数特性の異常を自動的に認識する機能は、制作サウンドのクリーンアップ、特にナレーションやセリフの明瞭度の向上に非常に役立ちます。
使用例:
音楽制作とマスタリング
音楽制作とマスタリングにおいて、シグナルの周波数特性の微調整は最も一般的に行われるタスクのひとつです。アコースティック楽器やライブ・パフォーマンスの録音では、不要なピークやノッチが生じることがあります。 楽曲において各楽器は通常同じキーで演奏しているため、関連するピッチの基本音と倍音が含まれる周波数範囲に過剰な蓄積が発生します。
また、クライアントが処理済みのトラックを納品した場合、ミックス作業で修正可能な範囲が限定されている可能性があります。 UNFILTER は周波数特性異常の自動検知機能と高精度フィルタリングエンジンにより、これらすべての問題に対して柔軟に対応します。
実用例:
サウンド・デザイン
UNFILTER は、シグナルのスペクトルの輪郭を新たに再形成して、サウンドからフィルター特性を抽出して別のファイルに適用します。サウンドに含まれるノイズ要素を分離することが可能なため、新たなサウンドデザインに最適のツールです。
活用アイデア、事例:
オーディオを放送する場合、ダイナミクス処理、コーデック、再生デバイスなど、すべてのダウン・ストリーム・システムの最適なパフォーマンスを確保するために、一貫性のあるバランスの取れたオーディオスペクトルを維持すること、高品質で一貫性がありストレスのないリスニング体験を視聴者に提供することが重要です。
使用される映像の音響特性は、非常に多様であるため、これは簡単なタスクではありません。ENG(Electronic News Gathering:電子的ニュース取材) では、インフラ、政治的、安全性による制約から、小型デバイスや低帯域幅の伝送システムしか使用できない場合がよくあります。多くの場合、音声クオリティの低い映像になるか、全く音声がないこともあります。
UNFILTER の適応型処理であれば、使用に厳しいクオリティの録画音声を使用可能な音声に変換し、可能な限り良質のオーディオを提供します。
活用例:
科学捜査
UNFILTER は、さまざまな方法で録音素材から情報抽出の支援が可能です。音声録音の明瞭度を大幅に向上させたり、マイクが遮蔽されることによるフィルタ効果を除去することで、他の音に埋もれて聞き取りにくい音をより聞き取りやすくすることも可能です。
使用例:
動作環境につきましては、こちらよりご確認ください。 |
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