TOP WING OPT USB Bridgeは、PCやミュージックサーバーにSFPポートを追加する、USB接続タイプのネットワーク拡張デバイスです。オプティカル・アイソレーションの普及により、SFPポートの重要性が増してきています。一見、LANポートがあるならメディアコンバーターを用いれば、SFPポートを増設できるように思えますが、複数のLAN信号変換、パルストランスの挿入が発生してしまいます。USBを利用することで、ダイレクトにSFPポートを増設できるのです。USBを搭載したPCやミュージックサーバーとともにOPT USB Bridgeを用いることで、一段上のオプティカル・アイソレーションが実現できます。
USB-SFPアダプターが本来の“絶縁”機能を十分に発揮するためには、SFPモジュールへの安定した電源供給と、USB信号とSFP信号との高精度な変換の両方が求められます。
SFPモジュールは、一見小型デバイスで電力消費が小さいように思えますが、実際には500mWからものによっては1000mWの電力消費があります。加えて、レーザーを扱う性質上、自身の発熱によってレーザー素子の電力消費量が上昇し、しかも変動するというオーディオ的に考えると対策が必要なデバイスであるのです。
OPT USB Bridgeは、このSFPモジュールの特性に着目し、SFPモジュールが正確に動作できるよう電源レーンを強化しました。DC電源とSFPポートを近接させ、また、複層基板を採用し、SFPポート電源供給専用の回路層を用意しました。DC電源は経路長によるインピーダンスの影響を最小限に抑え、SFPモジュールへダイレクトに供給されます。
また、複層基板には、耐ノイズ性能の向上という効果があります。SFPモジュールによって配線経路上のノイズは遮断できても、その後のUSBへの変換過程でノイズが混入してしまっては、アイソレーションの効果は十分に発揮されません。
OPT USB Bridgeは、USBバスパワーとDC12V入力の両方に対応しています。2つの入力は自動的に切り替わり、常にDC12Vが優先される設計です。
USBコントローラー、USB-SFP変換の重要なパーツのクロックには、MEMSクロックを採用しました。ネットワークにおいてクロックは、短期安定性・長期安定性ともに重要です。しかしながら、一般的な水晶発振器では、外部からの振動によりドリフトが発生し、僅かではありますが通信のドロップ、速度の低下が発生する可能性があります。MEMSクロックは構造的に外部振動による影響を受けづらいため、音質面でも、微細な音の表現(マイクロダイナミクス)の向上に寄与します。
これまでSFPポートを使用するには、ネットワーク上流側・機器側の双方にメディアコンバーターを用意する必要がありました。OPT USB BridgeはUSBを活用してSFPポートを増設するという新たな選択肢を提案します。
※がついているものは、メーカー独自の検証によるものです。他社製品に本製品を使用した場合の故障などは他社製品の製品保証、サポート外となります。他社製品と組み合わせて使用なされる場合には、お客様の判断にて行ってください。
入出力 | USB3.0 Type-B、SFPポート |
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通信規格 | Auto-negotiation 1000Mbps Full |
入力電源 | USBバスパワー、12V/1A, 2.1mm/5.5mmセンタープラス自動認識 ※本製品にACアダプターは付属しません |
対応OS | Windows/Mac/iOS/iPadOS/Android ※すべてOS標準ドライバーで動作します |
サイズ | 120mm x 80mm x 28mm (幅x奥行きx高さ) |
重量 | 264g |
スタッフコメント