LWP Series Purple Humper Solder Free Pedal Kitは、BJFEペダルの中でも特に生産数の少ない、独特の風合いを持つミッドブーストペダルの制作キットです。
制作にはんだ付けは必要なく、お手持ちのプラスドライバーと付属の工具を使用することで簡単に制作することができます。エフェクターの基本的な作りを学んだり、体験するのにも最適なキットです。
駆動にはセンターマイナスDC9Vアダプターが必要です。電池はご使用になれません。
世界よ、この謎が解けるか?
ギターサウンドに於いて、最も重要とされるのはミッドレンジです。
特に、アンプをオーバーロードさせることによる“歪み”がギターサウンドに用いられるようになり、そのサウンドが親しまれるようになると、自然とミッドレンジを強調する機構が使われるようになります。
1960年代、一部の英国製アンプにはミッドブースターが内蔵されていました。その後、そのサウンドはフットコントロールできるワウペダルのサウンドとして受け継がれていきます。
また、歴史的なミッドブーストエフェクトも多く作られ、70年代に作られた伝説的なオーバードライブペダルも、やはりミッドレンジを強調するような特性で知られています。
BJFE Purple Humperは、もともとストラトキャスターに搭載されたミッドブースト回路を元に、様々なギターにも使えるように作って欲しいという要望に応えて作られました。
60s ストラトキャスターの出力を、60s ES-335の出力と同等にし、また様々なピックアップにも合わせられるよう調整を加えて開発し、実際にごく少量、製品化されました。幻のBJFEペダルの1つです。
One Controlでは、このペダルの持つ音色に注目しました。
ミッドレンジをブーストするペダルは多くありますが、Purple Humperの音色はオーバードライブでもなく、ワウペダルの半止めとも違い、さらに数々のミッドブースターとも違っていました。
そこにあったのは、ミッドが出すぎてこもってしまうようなミッドブーストではなく、ギターの音色のバランスを崩さず、さらにブリティッシュな香りを発する極上の大出力アンプトーンでした。
例えば、音色があまり立体的でないクリーンなトランジスタアンプが、途端にブリティッシュな風合いを持つヴィンテージサウンドに変わります。
いつまでも弾いていたくなるような極上のクリーントーン、それこそがPurple Humperの真髄なのです。
Purple Humperはアンプを歪ませたセッティングや、他の歪みエフェクトと組み合わせても効果的です。特に歪みエフェクトと組み合わせれば、元々の歪みの特性を維持しつつ、リアルで艷やかでスムースなギターサウンドとすることができます。
Purple Humperの周波数レンジは、特に歪みを必要とする様々な楽曲に合わせて作られています。
BLENDノブの位置とギターやアンプの組み合わせにより、硬いトランジスタアンプのクリーンを艶やかなブリティッシュサウンドへと変貌させたり、ストラトキャスターのブリッジピックアップをホロウボディのネックピックアップのような音色に変えたり、80sメタルのリードトーンや、シングルコイルでよりヘヴィな歪みを得るような使い方も出来ます。
また、特にブリティッシュ系の音色を求めるプレイヤーにとって、Purple Humperはアンプとペダルの補正にも最適です。
ライブハウスやスタジオで備え付けのアンプを使わなければならない場合には、Purple Humperをペダルボードに組み込むことで、音色をヴィンテージブリティッシュアンプの方向に寄せることができ、さらに音色の微調整も可能です。
シングルコイルはもちろん、ハムバッカーやP-90ピックアップ、さらにアクティブピックアップでもテストを行い、どんなピックアップでもスウィートスポットを得られるように作られています。
なぜPurple Humperはこれほどコントローラブルなのか。
そもそもの音色の持つダイナミックレンジやブリティッシュな特性が根底にあるのはもちろんですが、たった1つのBLENDコントロールも、その高い操作性に重要な役割を果たしています。
BLENDコントロールは、バッファーを通したインプットシグナルとブーストシグナルをパノラミックさせるコントロールです。
最小ではほとんど音色を変化させず、同時に暖かなBJF特有のバッファーサウンドとなり、フルアップにすれば強力なミッドレンジブーストとなり、インプットシグナルの8倍、約+15dbのブーストとなります。
ブーストレベルは大きいですが、Purple Humperはその特性により聴覚上、音量はそれほど高くなりすぎないので、他の歪み系と組み合わせて使用しても音が破綻することなく、ノブの全域を十分にお使いいただけます。
多くのブースター同様、Purple Humperと歪み系エフェクターを同時に使用する場合、その接続順により全く違った効果となります。
どのような接続順でご使用いただくこともできますが、初めてPurple Humperをご使用になる場合、まずはクリーンサウンドを作ってから接続順を考えると良い結果となることが多いでしょう。
まず、ご使用のギターやアンプに合わせ、最も気持ちのよいクリーントーンとなるよう、BLENDノブを設定します。
続いて、BLENDノブの位置がセンターよりも左側ならばPurple Humperの前に、右側ならばPurple Humperよりも後に歪み系エフェクトを接続してみてください。
多くの場合、使い慣れた歪み系エフェクトの音色を残したまま、Purple Humperによりブリティッシュなサウンドが広がります。
さらにいろいろお試しになり、自分のセッティングを見つけてください。
プリアンプ的に常時ONで、リード用のブースターとして、またブライトすぎるアンプを抑えるペダルとしても最適です。
INPUT:ギター/ベース側のケーブルを接続します。
OUTPUT:アンプ側のケーブルを接続します。
BLEND:ミッドレンジブーストのかかりを調整します。
DC INPUT:センターマイナスのスタンダードな9V DCアダプター(One Control EPA-2000/RPA-1000推奨)を接続します。6~18Vの電源に対応します。
インプットインピーダンス | 330K |
---|---|
アウトプットインピーダンス | 1K |
駆動電圧 | 9V |
消費電流 | 3.6mA |
S/N比 | -100dB |
制作所要時間 | 15~30分 |
スタッフコメント