かつて、被覆材、と言えばほぼすべてポリ塩化ビニル、の時代にコットン被覆のケーブルが音が良いと、オーディオ自作派などの間で囁かれていた時代がありました。素材の”再発見”は極めて興味深い科学分野です。そもそもアクロリンクが旧称アクロテック時代に開発した世界初の超高純度銅自体も究極の自然素材。7N-PC4030シリーズ最新モデルでは介在層にシルク素材を採用。それは新たな剛と柔。左右、天地、奥行き、空間情報の全ての見通しが深く、解像度は緻密に、空気感のクリアネス、楽器の実体感や位置関係の描写力。なにより、情感までもがより深く伝わってくるような進化です。名称も新たに音の正統、サラブレッド=Purosangue(プロサングエ=イタリア語)と命名。オーディオ・ケーブル新時代は、アクロリンク・パワーケーブルから今また、始まります。
芯線3本の内、電源線2本にはアクロリンク 7N Cu D.U.C.C. Stressfree 0.37mm✕50本(5.4sq)、アース線には電源線と同一構成の高品位4N5超軟銅線を使用、前作7N-PC4030 Leggenda からのキープコンセプト。これら3本の導体はアクロリンク独自の高音質絶縁体ポリオレフィン樹脂で被覆され外径4.7mmの芯線とし、その中心に電磁波吸収非磁性糸を置いて探り合わせて導体を構成。介在層にシルクを配置して、紙テープ、銅箔テープ、タングステンとアモルファス入りのポリオレフィン樹脂の内シース、ポリオレフィン外シースを高密度に重ねて万全の構成となっています。天然シルクという自然素材がもたらす開放感、圧倒的な制振効果と外部からのノイズ混入を低減化する独自のノウハウによって、繊細かつパワフルに、アンプ等オーディオ機器本来の高音質を高次元でサポートします。
ベリリウム銅電極に、接触面積を極限まで高める鏡面研磨を施し銀メッキ下地にロジウムメッキ仕様のアクロリンク専用、特注オヤイデ電気製プラグを採用しています。
歴代4030シリーズとしては初の完全オリジナル電源カバーを開発、装備しました。ポリアセタール樹脂無垢材より削り出したインナーハウジング部は電気絶縁性と耐摩擦性がより一層向上しました。また、アウターカバーには振動減衰特性に優れたジュラルミン=A2017無垢材から削り出し加工により製作、一層精度の高いパーツとなっています。さらに仕上げには本モデルのために調色したアクロリンク独自の新調整色、深みのあるメタリコブルーコルサ(Metallico Blu Corsa)のアルマイト染色仕上げとして、品位を向上させています。
アクロリンクのストレスフリー製品は独自の特殊焼鈍処理と高純度銅の特性により、あまりに大きな外部応力でない限りセルフアニール現象で組織を健全な状態に復元することを実現した世界でも唯一のケーブルです。
伸線加工後の加熱処理時点で原子配 列の転移は通常の4N銅に比べ1/10億のオーダーを達成、結晶粒の数も1/80~1/100となっています。さらに電流が流れることによってエ一ジング=セルフアニール環境が促進され残留歪が減少し組織が健全に回復して、より高音質化するのです。
Dia Ultra Crystallized Copperは三菱電線工業株式会社開発によるオーディオケーブル用高純度銅導体で、結晶粒を一般的な純銅の数十倍以上まで大きく成長させ、かつ結晶格子の方向性を揃えた素材です。
結晶粒は大きいほど結晶粒界(結晶と結晶の境界面)が少なくなり、音質上のメリットは大きいのですが、金属の結晶には方向性がありこれも揃える必要がありました。
X線照射による解析現象によりその方向性は観測できますが、母線、伸線工程、アニール(焼鈍)などの製造工程を最適化することで「オーディオ信号の伝送に最適な方向性」を具えた極めて優れた線材が完成したのです。
ケーブル | 外径寸法:14.7mm(直径) 導体:7N Cu D.U.C.C. Stressfree 0.37mm✕50本燃り(5.4Sq)(白・黒) 4N5超軟銅線 0.37mm✕50本撚り(緑)アース用 絶縁体:高分子ポリオレフィン系樹脂 介在層:100%シルク シールド:銅箔テープ+ドレインワイヤー 内シース:高分子ポリオレフィン+タングステン粉体+アモルファス粉体 外シース:高分子ボリオレフィン系材脂 導体抵抗:2.7mΩ/m |
---|---|
パワープラグ及びIECコネクター | ブレード:ベリリウム銅(鏡面研磨) メッキ:銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ)仕上げ ボディ:高剛性PBT(30%ガラスフィラー入り) インナーハウジング:ポリアセタール樹脂(無垢材からの削り出し) アウターハウジング:ジュラルミンA2017(無垢材からの削り出し) |
※完全非磁性体 ※125V/15A仕様 電気安全法適合品 |
スタッフコメント