Bass ParaEq は、ベーシストのために専用設計された唯一のパラメトリックEQ/ブーストペダル。
3バンドのフルパラメトリックEQは、すべてQ幅可変に対応し、ローエンドを自在に整えるダイナミック・ローシェルフ、不要な低域や高域をカットできるハイパス/ローパスフィルター、そして最大+30dBのクリーンブーストを備えています。
10MΩの超高インピーダンス入力への切り替え機能により、ピックアップ搭載のアップライトベース(ウッドベース)などを、楽器本来のサウンドを一切失うことなく接続することができます。さらに、自動検知式のバランス出力を備え、DI/プリアンプとして利用することも可能です!
主な特長
Bass ParaEQでは、入力インピーダンスを1MΩと10MΩで切り替え可能。
10MΩの高インピーダンス入力に設定する事で、ピエゾピックアップ経由で出力されるアップライトベース(ウッドベース)に最適化することができます。
さらに出力端子に接続されるプラグタイプ(TSまたはTRS)をオート検知し、TRSバランスのフォーン端子が接続された場合にはバランス出力に自動切換えするインテリジェントな機能を搭載。この機能により本機の出力をミキシングコンソールやPAにダイレクトにバランス送信することが可能になり、Bass ParaEQをDIのように使用することができるようになります。
さらにBass ParaEQは、フットスイッチでON/OFFできる+30dBのクリーンブースト機能も装備。
これらの考え抜かれたファンクションによって、本機をアップライトベースなどの「低音域専用のプリアンプ」として利用できるようになります!
他のEmpress Effects同様、Bass ParaEQはスタジオのレコーディング機材にも匹敵するほどの高音質を実現しています。その高いヘッドルームと、低ノイズ設計によるトランスペアレントな音質はギターペダルの常識を超えるものです。
入力段にはテキサスインスツルメンツ社製 OPA1641オーディオオペアンプを採用。これはジャンクション型FETを入力段に持つ品種であり、入力インピーダンス10MΩの設計にもマッチする仕様です。極めて低いノイズと歪を達成しており、音の質感にも優れた選択です。その他のセクションにもハイエンドなOPA1664オーディオ用オペアンプが採用されています。
また電源回路は、9V入力から27Vを生成する強力な回路設計。27Vの電源レンジによる広大なヘッドルームを確保しています。これにより、アクティブサーキット搭載のエレキベースでも、余裕のあるオペレーションが可能になっています。
さらにスイッチICにも低歪とアナログ信号に対する十分な配慮がなされた部品が採用されており、細部にわたって隙のない高品位なオーディオ設計を貫きました。
各バンドのイコライザーが影響を受ける周波数帯域をQスイッチで決定します。
Wide Qは、選択した周波数を中心に広いレンジに影響します(1.5 オクターブ)
Midium Qは、選択した周波数を中心に、いくつかの周波数に影響を与えます(2/3 オクターブ)
Narrow Qは、選択された周波数を中心とした非常に狭い範囲にのみ影響を与えます(1/3 オクターブ)
各バンドでブーストまたはカットする中心周波数を選択します。Bass ParaEQの各バンドの周波数帯域は、それぞれに周波数がクロスしているため、フレキシブルなイコライジングが可能になっています。
・low freq = 35Hz~500Hz
・mid freq= 100Hz~1.6kHz
・high freq= 375Hz~9.7kHz
各周波数帯域のブースト/カットの量を決定します。12時の設定ではブースト/カットは行われません。各周波数帯域のブースト/カットの範囲は、-15dB〜+15dBです。
ハイパスフィルターは、ノブで設定したカットオフ周波数(10Hz~220Hz)以下の周波数を12dB/オクターブで減衰させます。
低音を音楽的かつ反応良くコントロールのために設計された、改良型のBaxandallフィルターです。不必要なこもりを招くことなく、自然でバランスの取れた低域の調整が可能です。
一般的なシェルビングEQとは異なり、ブーストやカットの量に応じてブレイク周波数(変化が始まるポイント)が変化します。つまり、ブースト/カットの量が増えれば増えるほど、影響を受ける低域の範囲も広がります。たとえば、ノブを1時の位置に設定した場合は75Hz以下の低域がブーストされますが、最大ブースト時(ノブが時計回りいっぱい)には400Hz付近から下の帯域がブーストされます。
1kHz以上の高域に作用する、トラディショナルな固定周波数のBaxandallフィルターです。緩やかなスロープで、高域を最大 ±15dBまでブーストまたはカットします(ノブの位置によって調整幅が変化します)。
ローパスフィルターは、215Hzから22kHzの範囲で、ノブで設定したカットオフ周波数以上の周波数を12dB/オクターブで減衰させます。
ブースト機能の ON/OFF を切り替えるフットスイッチです。LED が点灯している場合、ブーストが有効で す。
出力レベルをコントロールします。このブーストはクリーンブーストで、エフェクトチェーンの前段でゲインを供給してノイズを最小化したり、チューブアンプをオーバードライブさせたりするのに適しています。ブーストレンジは0dBから+30dBで、boostフットスイッチでオン/オフが切り替えられます。
LEDが点灯している場合、Bass ParaEqはアクティブでありEQの設定がシグナルに適応されています。オフの場合はエフェクトがバイパスされています。なお、Bass ParaEQはバッファードバイパスです。
TSプラグでのアンバランス接続、及びTRSプラグでのバランス接続に対応した出力です。
Bass ParaEqは出力でバランス接続が行われているかを自動で検出し、それに応じて出力を自動的に切り替えます。たとえばBass ParaEqの出力にTRSケーブルを接続し、その先がバランス入力対応のオーディオ機器に繋がっている場合、自動でバランス出力になります。バランス出力モードになると、出力信号には+6dBのゲインが加えられます。バランス接続が検出されない場合は、標準的なアンバランス出力になります。
バランス接続の自動検出は、電源を入れたとき、または出力端子にケーブルを差し込んだときに行われます。検出中はbal out LEDが点滅し、バランス出力が有効な場合はLEDが点灯、アンバランス出力の場合はLEDは消灯します。
通常の1MΩに加え、10MΩでのハイインピーダンス接続に対応した入力です。
このペダルではピエゾピックアップを備えたウッドベースなどハイインピーダンスの出力を持つ楽器のために、ハイインピーダンス(”Hi-Z”)10MΩ入力にすることが可能です。この設定は、ハイインピーダンス出力の楽器のローエンドのレスポンスの改善に有用です。
それ以外のサウンドソースを使用する場合は、デフォルトの1MΩインプットモードを使用してください。このスタンダードなインピーダンスは、パッシブ/アクティブピックアップやキーボード、ラインレベルの信号など、多くのソースで問題なく動作します。
インプットモードの変更に関しては、マニュアルのAdvanced Configurationの項をご参照ください。
入力インピーダンス | 1MΩ or 10MΩ(切替式) |
---|---|
出力インピーダンス | 100Ω |
バイパスモード | バッファードバイパス |
周波数レスポンス | 14Hz – 22kHz |
THD | < 0.1% |
ノイズ | < -107dB |
ヘッドルーム | +30dBu |
電源 | 9VDC(センターマイナス) , 2.1mm |
消費電流 | 300mA(*) |
サイズ (突起物含む) | 約H63mm × D127mm × W63mm |
重量 | 約450g |
*消費電流は300mAですが、電源ON時には大きな電流が流れます。過電流保護機能があるパワーサプライの場合は正常に起動しない可能性がございます。500mA以上の余裕のある電源でご使用いただく事をお薦めいたします。 |
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