「Rio1608-D3」は、アナログ入力16系統、アナログ出力8系統を搭載。ヤマハのデジタルミキサーやプロセッサーと組み合わせると、柔軟なシステム構築が可能です。 Rio1608-D3は、スタイリッシュで堅牢な筐体に収められ、2重化電源により信頼性を高めています。また、新たに追加したヘッドホン端子とアウトプットでのディレイ機能により、さらなる利便性を実現しています。
ヤマハは、長年のデジタルミキサー開発の歴史を通して、演奏されるすべての音、語られるすべての言葉をインプットの段でどこまでも忠実に捉えることを追求してきました。それは、繊細なパフォーマンスや微妙なニュアンス、感情までも驚くほど正確に再現するサウンドを得られることを意味します。これは、サウンドエンジニアがヤマハのミキサーやプロセッサーの多彩な機能を駆使して思い通りのサウンドを再現して聴き手に届けるための、最高の土台となります。このエンジニアの意図を届けるヤマハの“True Sound”を「Rio3224-D3」と「Rio1608-D3」でも受け継ぎつつ、従来製品よりもノイズをさらに抑え、広いダイナミックレンジで豊かな音をお届けします。
I/Oラックの「Rio3224-D3」と「Rio1608-D3」は、フロントパネルにヘッドホン端子を搭載しており、本体で入出力の音声を確認できます。これにより、複雑なネットワーク接続が必要なシステムでも、便利にお使いいただけます。
ローカルの入出力に加えて、Danteの受信チャンネル末尾2つに割り当てられたオーディオソースも確認可能です。これにより、サウンドエンジニアとの直接的な通信ラインとして活用できます。
また両モデルには、特に「RIVAGE PMシリーズ」のユーザーにとって便利な、ディレイ、フェーズ、レベルのコントロール機能も新たに搭載しました。
Audinate社のオーディオネットワークDanteは、接続数やケーブル配線を減らし、大規模なシステムでもシンプルな構成を実現します。その結果、セットアップがより柔軟で便利になります。 Danteは、互換性のあるデバイスであれば、どんな組み合わせでも、様々な用途に応じて自由にシステムを構築することが可能です。 また、Danteで構築するシステムでは冗長性が確保されており、プライマリネットワークに問題が発生した場合でもシステムの稼働が維持されます。 Audinate社のソフトウェア「Dante Controller」は、快適な操作性を提供し、Dante対応デバイスの設定やパッチの管理を迅速かつ効率的に行うことができます。
さらにDanteネットワークポートとは別に、システム監視とデバイス制御用のネットワークポートが用意されており、特定の会場や用途に特化したシステムを柔軟に構築することができます。
Danteは、オーディオネットワークの相互接続規格AES67をサポートするだけでなく、不正な操作を防止するDante Device Lockや、効率的なユーザー認証とセキュリティ管理を行える Dante Domain Managerなど、プロフェッショナル向けに多くの機能を提供しています。
* Dante Domain Managerの詳細については、Audinate社のウェブサイトをご覧ください。
SRシステムの本番稼働中にI/Oデバイスの電源に不具合が発生すると、演奏やイベントに大きな混乱を引き起こし、パフォーマー、エンジニア、観客それぞれに多大な影響をもたらす可能性があります。 I/Oラック「Rio3224-D3」と「Rio1608-D3」は電源ユニットを2台搭載しており、万が一片側の電源に問題が生じても、もう一方の電源が稼働を続ける限り動作に影響はありません。 さらに、各モデルの空冷経路の再設計によりファン騒音が低減し、静音性が大きく向上しました。
1台のI/Oラックに複数のコンソールを接続した場合、各オペレーターがそれぞれアナログゲインを操作すると、意図しない形で音量が変化してしまいます。それを防ぐために、「Rio3224-D3」「Rio1608-D3」はゲインコンペンセーション機能を搭載しています。コンソールからアナログゲイン操作を行ってもデジタル段で自動的にゲインが補正され、「Rio3224-D3」「Rio1608-D3」からネットワークに送出される音量は一定に保たれます。
「RIVAGE PMシリーズ」のシステムでは、Danteで接続した「Rio3224-D3/Rio1608-D3」と、TWINLANeで接続した「RPio622/RPio222」を組み合わせて同時に稼働させることができます。 Danteのシステムは「Rio3224-D3」、「Rio1608-D2」などDante対応デバイスを最大24台、TWINLANeのシステムでは「RPio622」、「RPio222」を最大8台接続できます。
* 対応するDante機器は最大48台(HYカードスロット1つにつき最大24台)までマウント可能です。
SRC機能を搭載したDanteカードを使用することで、96kHzと48kHzなどの異なるサンプリング周波数のコンポーネント同士を組み合わせたシステムを構築できシステムをシームレスに拡張可能です。
サンプリング周波数 | 44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHz, +4.1667%, +0.1%, –0.1%, –4.0% (±200 ppm) |
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シグナルディレイ | Less than 1.7 ms, Rio-D3 INPUT to Rio-D3 OUTPUT connect with DM7 using Dante, Fs=96 kHz. Dante Receive Latency set to 0.25 msec |
全高調波歪率 | Less than 0.05% +4 dBu@20 Hz - 20 kHz, GAIN: -6 dB into 600 Ω, Less than 0.15% +4 dBu@20 Hz - 20 kHz, GAIN: +66 dB into 600 Ω |
周波数特性 | +0.5, –1.5 dB 20 Hz - 20 kHz, refer to +4 dBu output @1 kHz, input to output, Fs= 48 kHz or 96 kHz |
ダイナミックレンジ | 120 dB typ., DA Converter, 115 dB typ., Input to Output, GAIN: -6 dB |
ハム&ノイズレベル | 入力換算ノイズ:-128 dBu typ., GAIN: +66 dB 出力残留ノイズ:-93 dBu, main stereo channel off |
クロストーク | INPUT: -100 dB, adjacent inputs, GAIN: -6 dB, @1 kHz OUTPUT: -100 dB, input to output, @1 kHz |
電源電圧 | 100 - 240 V, 50/60 Hz |
消費電力 | 60 W |
寸法 | 幅:480 mm (18.9") 高さ:132 mm (5.2") 奥行き:370 mm (14.6") |
質量 | 9.4 kg (20.7 lb) |
同梱品 | Owner’s Manual, AC power cord×2, Open-Source Software License |
その他 | NC Value: Fan Speed LOW: NC=15 / HIGH: NC=25 (Measurement position: 1 m from the front of the unit) Operating temperature range: 0 - 40°C Storage temperature range: -20 - 60°C |
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