ステレオおよびイマーシブにおけるミキシング/マスタリングのためのオープン・バック型リファレンス・ヘッドフォンとしてスタジオ・プロフェッショナルを中心に大きな支持を集めるOLLO Audio S5X。ここにかつてない~1dbの許容範囲内でのフラット特性を実現するUSCキャリブレーション・オプションを備える特別なモデルが登場します。
ヘッドフォンとスピーカー・セットアップの間を繋ぐIEC 60318-1準拠の翻訳機としてサウンド・エンジニア達からの信頼を集めるステレオ-イマーシブ対応のヘッドフォン・モニターです。ソフトウェア補正を使っても均一化が困難なスタジオ・モニターにおけるモーダルなディップやピークの問題に対し新たなソリューションを提示。世界で最もフラットなサウンドのスタジオに匹敵するモニター環境をもっとも簡単な手段で提供しています。
USC(ユニット・スペシフィック・キャリブレーション)は、ヘッドフォンやスピーカー・ユニットにおける素材や製造工程の公差から生じるわずかなバラつきをなくし、音響学だけでは達成できない超フラットな音質を実現する秘密のソースです。これはスピーカーやヘッドフォンの補正ソフトウェア会社が提供する一般的なキャリブレーションとは異なり、個々の製造ユニットの個体差に合わせたキャリブレーションを行うことで、技術的に可能な限りのフラットな周波数特性を保証するものです。USCの校正バージョン(DSP)によって、フラットな周波数特性を許容誤差~1dBにまで向上させます。これは音響学で達成できる~2dBや、Sonarworks社やWaves社などが提供する一般的なキャリブレーション・ソフトウェアが約束する~3dBと対照的です。(USC詳細は後段を参照ください)
S5Xには、プラグ内部にボールロック機構を備えた長さ2mの着脱式ケーブルが付属しています。エナメルOFCコアは、6.3mm(1/4in)または3.5mm(1/8in)のTRS出力から、耳に聞こえる高調波やその他の歪みのないオリジナル信号を提供します。
人工皮革とベロアのパンチング加工により、イヤーパッドシール周辺の流動抵抗を正確にコントロール。これにより、すべての周波数帯域でよりスムーズなレスポンスが得られ、また、熱分散が改善され、快適さが長続きします。
ステンレススチールのヘッドバンドには、交換可能な人工皮革のストラップが付いています。イヤーカップの360°回転と高さ調節スライダーにより、どんな頭のサイズにも素早く完璧にフィットします。
- ダイナミック・ネオジウム・スピーカー
- 108dBSPL @ 0 dBu RMS 1KHz 30Ω出力 - スマート・デバイスでも使用可能
- 左/右マッチドスピーカー(+/-1dB SPL公差、スウィープ、1cmの距離の自由音場で100Hz-10kHzの範囲)
- 直径50mm、PET 25uメンブレン
- 50オーム、2層コイル
- 家庭用工具で交換可能
- 外径95mm、内径57.5mm、深さ20mm、±2.55mmの人工皮革とベロア製イヤーパッド
- THD < 0.074% @ 1kHz @ 85dBSPL (スイープ・ソース) IEC 60318-1イヤー・シミュレーターで測定
- 掃引およびIEC 60318-1イヤー・シミュレーターによる20Hz~20kHzの帯域における周波数特性の変動~12dB SPL
- 3.2Ohms(²)/1cm²のSaatiフロー抵抗で均等に制御された前後空気圧
- ステレオまたはイマーシブ・フォーマットで楽器の位置を最適に変換するサウンド・ステージを持つ、円錐形放射シャーシに収められた外心型で角度のあるスピーカー・ユニット
- ステレオまたはダウンミックス(バイノーラル)イマーシブ・プロジェクトにおいて、バランスと人工的に配置されたオブジェクトの最適な変換を可能にする周波数応答ターゲット
- IEC60318-4イヤー・シミュレーターで、業界標準のビット直径14.3cm(KEMAR)の目標周波数特性を達成するように設定されたクランプ力。
- 家庭用工具で交換可能な人工皮革ストラップとパウダー・コーティングされたステンレス・スプリングスチール
- 素早く簡単にヘッドサイズを調整可能な360度回転するイヤーカップとスライダー
- 信号の歪みを最小限に抑えるエナメルOFCコアを採用した長さ2mの着脱容易なシリコンケーブル
- ボールロック式2.5mmジャック・プラグ
- 3.5mmから6.3mmジャック(1/8インチから1/4インチ)へのネジ留め式アダプター
USCキャリブレーションは、完全にフラットな周波数特性を実現するための「最後の1マイル」です。OLLOヘッドフォンのすべてのユニットは測定され高度に品質管理されています。個々のユニットを測定することで、個別ユニットの製造公差に起因する音質の偏差を捉えることができます。このデータを元にしたキャリブレーションを行うことによって、選択された周波数ターゲットに対して約〜1dBという信じられないほど低い公差を達成することができます。これは音響設計だけでは到達不能な周波数特性を修正できることを意味しています。
USCには2つのコンポーネントがあります。ひとつはDAWの中で動作する小さなソフトウェア、USCプラグイン。もうひとつはUSCのデータ・ファイルであるキャリブレーション・ファイルで、特定個体の全データが保存されています。このデータ・ファイルは、USCプラグイン以外の他のプラグインでも使用することができます。
USCプラグインはAU、VST、AAXフォーマットでMacとWinユーザー用に用意されています。キャリブレーション・データ・ファイルはRealphonesとWaves Nxに互換性があるほか、値を参照できるXPSフォーマットのため、サードパーティのEQプラグインやハードウェアに手動で適用させて使うこともできます。(※USCソフトウェア、およびキャリブレーション・データのダウンロードには、OLLO Audio本国サイトへの製品登録が必要になります)
- OLLO USCプラグイン(AU、VST、AAX)
- XPSファイルのキャリブレーションデータ
- RealphonesとWaves Nxとの互換性
- サードパーティー製EQへのマニュアル出力
USCソフトウェアおよび、個体キャリブレーション・データの入手方法、インストール方法はこちらを参照ください。
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