A-171-4 Quad VC Slew Limiter は、4つの同一ユニットが搭載された電圧制御式スルー・リミッターです。 本来の目的は和音の各ノートに対するポルタメント機能ですが、複数のスルーリミッターが必要な他の用途にも使用できます。
共通となるスルー・タイムは手動で調整でき、さらに外部の電圧によって制御可能です。 このモジュールは感光抵抗器 (LDR) を使用します。 したがって、LDR とそれを照らす LED の誤差により、スルー・タイムはすべてのユニットで正確に同じではありません。スルー・リミッターの入力と出力は電圧降下を避けるためにバッファされてます。 これは、ポリフォニックシンセのポルタメント効果を作成する使用方法では特に重要です。つまり、各出力は外部のバッファを必要とせずに複数の VCO を駆動できます。 さらに、スルーリミッターの入出力は、ポリフォニックシリーズの事前内部結線としてピンヘッダーでの結線を利用できます。この内部結線の信号はフロントパネルのジャックにパッチすることで解除することが可能です。
・Man. : スルーリミッター値(ベース値)の手動制御
・CV: CV ソケットに適用される信号のアッテネーター
CV: 制御電圧入力
・入力ジャック 1~4: スルーリミッター信号の入力
・出力ジャック 1~4: スルーリミッター信号の出力
・LED: スルーリミッターの時間を視覚的に表示 (暗い = 長時間、明るい = 短時間)
・各感光抵抗器 (LDR) は、これに関連するコンデンサーとともに、シンプルなRC回路のつながりを形成します。各入力と出力はバッファされています。
・スルータイムの範囲は約 5 ms … 10 s (1:2000) です。 LDR と LED の許容誤差により、スルータイムはユニットごとに多少異なります。 コンデンサの値を変更することで、この範囲を変更できます。コンデンサ値を小さくすることで、スルー・リミッターを 6dB ローパス・フィルターとして使用できます。 コンデンサの値を大きくすると、スルータイムが長くなります。(※コンデンサーの交換は改造にあたり弊社のサポートの対象外です。)
・4 つの感光抵抗器 (LDR) と LED が小さな遮光ボックス内に組み込まれています。 さらにプリント基板は他のモジュールやバスボードからの光の干渉を避けるために、遮光性の黒色の素材で作られています。
・モジュールのプリント基板では、それぞれ 4 つのピンを備えた 2 つのピンヘッダーが利用可能です。 これらは、ポリフォニック モジュールの内部結線用に用意されています。
In 1~4: このピン ヘッダーのピンは、入力ジャック 1~4 のスイッチ接点に接続されています。 これにより、ポリフォニック MIDI to CV モジュール A-190-5 の CV 出力との内部接続を行うことができます。 ソケット 1…4 が使用されない限り、A-190-5 への内部接続が確立されます。
Out 1~4: このピン ヘッダーのピンは、出力 Out 1~ 4 に接続されます。 これにより、ポリフォニック VCO A-111-4 の CV 入力への内部 4 線接続が実現されます。
幅 | 4HP |
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奥行き | 45mm |
消費電流 | +12V : 40mA -12V : 40mA |
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