TouchControl 5はDante®ベースのAoIPを利用したメータリング機能付きのモニターコントローラーです。
RTWが長年培ってきた放送クオリティのモニターコントローラーで、直観的に操作できる5″のタッチスクリーンとデスクトップの貴重なスペースを無駄にしないコンパクトサイズとなっています。もちろんRTWの誇るSPLを含む正確なメータリングとビルトインされたマイクによる環境設定も可能です。
・Dante® Audio over IPネットワークを使用したモニタリング
・SPL測定とトークバック用にマイクロフォンを搭載
・プレミアムPPM、トゥルーピーク、VUのメーター表示
TouchControl 5はネットワーク機器として誕生しました。多くの外部機器と接続する必要がないことで、非常に小さくコンパクトな製品にすることができました。
ネットワークポートは32in 32outのオーディオだけでなく電源供給も行います。さらに高品質24bit/96kHzのI/Oセクションも備えています。
TouchControl 5の操作面にはビルトインされたマイクロフォンがありSPL測定やトークバックに使用できます。また、5″のタッチスクリーンとユーザー設定可能なプッシュ機能付きロータリーノブが搭載されています。
世界中のブロードキャストエンジニアにテストされ認められたRTW伝統のサラウンドモニターコントローラと全く同じコントロールエンジンを採用しています。
ダウンミックス、入力A/B比較、スピーカー選択、キャリブレーションされたモニタリング(内蔵マイクまたはマニュアル設定)、SPL読み出し、ソロ、カット、スワップ、位相、モノラル検聴、ディム、ミュート、テスト信号ジェネレーターといった多機能をコンパクトボディーに収めています。
32チャンネルまでのDante®信号入出力、ステレオから22.2チャンネルまでの設定を簡単に扱うことができます。
TouchControl 5はDante® Audio over IPネットワークを採用しています。
最大96kHz 32チャンネルをサポートします。
TouchControl 5はモニタースピーカーのキャリブレーション用のマイクロフォンがビルトインされています。
このマイクロフォンはオーディオネットワークのどのノードのアドレスへもトークバックすることができます。
メータリングはRTWの製品にとって最も重要な役割です。TouchControl 5も然りです。
PPMメーター用のエンジンはRTW最高峰のTouchMonitorのものを採用しています。また、スケーリングやカラー設定など好みのカスタマイズが可能です。
VUメーターやBBCメーターはもちろん、マスタリング必須のトゥルーピークメーターも表示可能です。
ネットワークデバイスであるTouchControl 5は、標準のウェブブラウザでネットワーク経由でセットアップ可能です。
全体のセッティング、プリセット管理やライセンス管理等を行うことができます。
デバイスへのアクセスを管理したり、操作を特定機能のみに制限して意図しない操作を避けることができます。
TouchControl 5は長きにわたる誇り高いハイエンドモニタリングコントローラーを送り出してきたRTW社の歴史の上に製造されています。サラウンドコントローラー31900や31960は今日でも世界中の多くの放送局で使用されています。
往年の30050リモートコントローラーと比較すると外観や類似点をはっきりと認識できます。
TouchControl 5のモニタリングエンジンは31900に基づいて設計されているため、内部ではさらに多くの類似点を見ることができます。
左:TouchControl 5 (2022) 右:Remote Control 30050 (2004)
SurroundControl 31900
・最大24 (32)チャンネルまでのレベルコントロール
・ユーザー定義可能な5″タッチディスプレイ
・トークバックおよびSPL測定用マイクロフォン搭載
・スタジオグレードのマイク入力:48Vファンタム電源対応XLRマイクロフォン入力
・ユーザー定義可能なキーファンクションによるレベルコントロール:レベルコントロール用のエンコーダーでセレクトしたチャンネルのコントロール。プッシュ動作でミュートやDIMが可能
・ヘッドフォン出力:6.3mmヘッドフォン出力ではユーザー定義のダウンミックスモニタリングも可能
・アナログスピーカー出力:3.5mmスピーカー出力はユーザー定義のダウンミックスモニタリングも可能
・24 (32) チャンネル レベルメータリング:最大32チャンネルの様々な設定を測定可能
・ウェブベースのブラウザによる簡単セットアップ
・Dante® Audio over IPネットワーク対応
・内蔵マイクまたはマニュアルセットによる調整されたモニタリングが可能
・PoE:一本のイーサケーブルでオーディオと電源供給 (IEEE 802.3af準拠)
・16/24/32ビット、44.1/48/88.2/96kHzサンプリングレートサポート
・操作制限モード:必要なコントロールのみに制限して不測の操作を防止
TouchControl 5は以下の機能を搭載しています。
Multichannel
扱えるオーディオチャンネルは最大32チャンネル。サラウンドチャンネルフォーマットも搭載。
Loudness & SPL
ラウドネス (EBU, ITU, ATSC, ARIB, OP-59, AGCOM, CALM, 等)とSPL機能、およびラウドネスレンジ (LRA)インストゥルメント機能を搭載。
・最新のラウドネス規格および推奨に対応しています
・Momentary, Shortterm, Ingegrated (Program) ラウドネスのバーグラフ表示、およびラウドネスレンジ (LRA)
・M, S, I, LRA, TPmax, Smax, Itime (計測時間) の指標数値表示
Loudness Sum
Loudness Sumインストゥルメントでは、EBU R128, ITU BS.1770-4/1771-1, ARIB, ATSC A/85, OP-59, AGCOM, CALM Act, LEQ(M), TASA, SAWA、ユーザー定義のラウドネスのM, S,I 計測値を統合したバーグラフを表示することができます。 SPLメーターの表示も可能です。
Loudness Num
Loudness Numインストゥルメントでは、いくつかまたは全てのM, S< I, LRA, TPmax, Mmax, Smax, Itimeのラウドネスに関連する計測指標を数値で表示することができます。
LRA (Loudness Range)
LRA(ラウドネスレンジ)インストゥルメントはショートタームラウドネスの変動をグラフィカルに表示します。 この値はEBU R128にて定義されたラウドネスレンジ指標に則して表示されます。
ラウドネスレンジは計測プログラムの音量が継続的に安定しているか、レベルの大小に大きな変動があるのかを示すために使用されます。
この指標からはプログラムが送信やファイリングにあたってダイナミックプロセッシングが行われたのか、または行う必要があるのかの判断をすることができます。
Premium Metering
基本的なPPMインストゥルメントはもちろん、追加のスケールと最新のセッティング、およびムービングコイル機能を搭載しています。
Monitor Control
ダウンミックスやソースセレクト、調整されたモニタリング機能の他に各スピーカーのトリム、ディレイ、EQの機能を使用することができます。
Bass Management & ImmersivePlus
ベースマネージメントは同じシステム内でフルレンジスピーカーとスモールスピーカー、2系統のLFEチャンネルをサポートします。
・ベースマネージメントはクロスオーバー周波数選択機能のついた2系統までのLFEチャンネルコントローラー
・イマーシブスピーカーセットアップが可能です。
・5.1.2、5.1.4、7.1.2、7.1.4、カスタムのフォーマット選択が可能です。
スタッフコメント