スピーチ収録に適した無指向性コンデンサー・マイクロホンです。
胸元に装着したときに最適な周波数特性が得られるよう、4~6kHzを約5dBのブーストおよびローカット処理があらかじめ施されています。
プレゼンスブースト&ローカットにより、音声の明瞭度をキープ
4071は、仕込み用マイクとして装着したときに最適な周波数特性が得られるよう、あらかじめ4~6kHzの帯域が5dBブーストされています。4~6kHzの帯域はプレゼンスエリアとも呼ばれ、人間の耳に敏感で、スピーチの明瞭度を左右する帯域としてよく知られています。エンジニアがイコライザーで調整するシーンも多く見られますが、4071の特性はあらかじめ調整されているため、イコライザーなどの機器を極力使用することなく、明瞭な音声の収録が可能です。
また、4071は100Hz以下の周波数を緩やかにカットさせています。出演者の胸元などにマイクを仕込む場合、またワイヤレスシステムのダイナミックレンジを有効に活用するためにも、100Hz以下の周波数が有用な周波数帯域ではないことから、あらかじめローをカットしているのです。このことにより音声の明瞭度を上げるのはもちろんのこと、屋外で使用した際によくある、風などの低い周波数の雑音にも影響を受けにくくなっています。
COREテクノロジーにより、ダイナミックレンジは従来モデル(SC4071)と比較して14dB 向上した111dB、全高調波ひずみ(THD)は1%以下(137dB SPLピーク)を獲得しています。全体域にわたってひずみを抑えているため、ささやくような小さな声から叫び声や大音量の楽器まで、極めて明瞭かつ自然なDPAサウンドで収音することができます。
マイクヘッドとコネクターの接合部に頑丈なケーブルブッシュを採用。またストレスのかかりやすいコネクター部は、ストレインリリーフにより耐久性を高めています。厳しい使用環境においても断線などのトラブルを防ぎ、長期間にわたって安心してご使用いただけます。また汗や湿度上昇に強く、テレビや劇場などで要求される厳しい条件に対応しています。
マイクロドット端子モデルは、豊富なラインナップを誇る別売りの変換コネクターと組み合わせることで、各社のワイヤレスシステム用マイクロホンとして使用することができます。
COREモデルと従来モデル(SC4061)は見た目で判別しにくいため、COREモデルにはカプセル部に【CORE】の文字が刻印されているほか、ケーブル部に青いタグが付属しています。またシリアル番号のタグは、モデルごとに色分けされています。
▼シリアル番号タグ
指向特性 | 無指向性 |
---|---|
カートリッジ | プリポラライズド・コンデンサー型 |
周波数レンジ(±2dB) | 100Hz~15kHz |
感度(±3dB) | -44.4 dB re 1V/Pa |
等価雑音レベル(Aウェイト) | 26 dB SPL |
全高調波ひずみ(THD) | 1%以下(137 dB SPL, Peak) |
ダイナミックレンジ(代表値) | 111 dB |
最大音圧レベル | 144 dB SPL |
出力インピーダンス | 30~40Ω |
ケーブル引き伸ばし可能距離 | 最大300m |
電源 | ワイヤレスシステム:5V~50V(DPAアダプター)、ファンタムDC48V±4V(DAD6001-BC) |
コネクター | MicroDot |
ケーブル長 | 1.8m |
寸法、質量 | φ5.4×全長17mm、9g |
色 | 黒 |
スタッフコメント