1974 年にリリースされた Roland RE-201 Space Echo は、世界中のミュージシャンから愛されているレジェンド・プロダクトです。リズミカルで温かみのあるエコー・サウンドは唯一無二の世界観を作り出し、ギタリストは勿論、プロデューサーや PA エンジニアからも高い評価を得ています。RE-202 は、かつてないレベルで Space Echo を再現。オリジナルを知り尽くした BOSS が、今まで着目されていなかった要素においても徹底的に追求することで、レジェンド・サウンドたる所以を明らかにしました。さらに、RE-202 は現代のミュージシャンの創造力を掻き立てる新たな機能も搭載。REPEAT RATE の拡張、リバーブ・タイプの変更、オリジナルには存在しない 4 つ目の再生ヘッドが使用可能で、これらの設定を本体に保存可能となりました。
テープ・エコーは、やまびこ効果を得ることのできる最初のエフェクターで、温かみのあるダイナミックなサウンドが多くのミュージシャンを魅了しました。CPU の演算処理により正確に効果を得るデジタル・ディレイとは対照的な構造で、テープ・エコーは磁気テープをモーターで回転させ、録音ヘッドでサウンドを記録し、次のヘッドで再生させる極めてシンプルな構造のマシンです。それゆえ構造上の影響を受けやすく、コンディションやモーターの回転速度、摩擦のかかり方によりサウンドも変化。心地よい音の揺らぎも加わるのです。
1974年に誕生したRolandRE-201 Space Echo は、時代を席巻したテープ・エコーでした。それまで一般的であった再生ヘッドを1つ搭載したテープ・エコーとは異なり、等間隔で配置された 3 つの再生ヘッドにより、リズミカルなエコーを実現。また、テープへの負荷を最小限に留めることで高いパフォーマンスを発揮する、革新的なフリーランニング方式が採用されました。アイコニックなサウンドが得られるスプリング・リバーブも内蔵しており、これらの設定やコントロールはフロントのノブで簡単に行えます。また、アナログのプリアンプ部では、サウンドにこだわりの強いミュージシャンが好む、楽器としての魅力を引き出すエッセンスが加えられていました。
BOSS は長年に渡り蓄積してきた Space Echo に関する膨大なデータに加え、自社で保管している貴重なミント・コンディションのオリジナル・ユニットと、複数のヴィンテージ RE-201 を徹底的に再解析。録音/再生のメカニズムやモーターの動作、テープのコンディション、プリアンプのキャラクターなど、全てにおいて慎重に検証を重ねることで、今まで明らかになっていなかったアイコニックなサウンドのメカニズムまで完全に再現しました。
RE-202 はオリジナル・モデルに最大限の敬意を表し、パネル上のレイアウトやノブのレスポンスにもこだわっています。中央に位置する象徴的な MODE SELECTOR ノブでは、再生ヘッドの組み合わせを 12 種類から選択可能。オリジナルには存在しない4つ目の再生ヘッドを搭載することで、Space Echo らしいトリッキーなエコー音のバリエーションが5つ拡張されています。
リバーブもオリジナルに搭載されている SPRING REVERB だけでなく、HALL/ PLATE/ROOM/AMBIENCE を含む合計 5 種類のリバーブ・タイプより選択可能。また、磁気テープは NEW / AGED よりコンディションを選択可能で、経年変化したテープによる不安定な挙動のサウンド変化をリアルに再現しています。
WOW&FLUTTER ノブは、磁気テープの回転が不安定になることで発生する自然なモジュレーション効果をコントロール、SATURATION ノブでは、磁気飽和とプリアンプによる歪み具合が調節可能です。
REPEAT RATE ノブを回した際に発生するピッチの段階的な変化や、INTENSITY が最大値で発生する強烈な発振サウンドも正に真の Space Echo です。さらに、オリジナル同様、ダイレクト音をプリアンプに通したサウンドにすることも可能。Space Echo 特有のエッセンスを加えたサウンド・メイクが行えます。
RE-202 は、現代のミュージシャンが必要とする機能を多数備えています。REPEAT RATE はオリジナルの2倍の長さまで拡張することができ、現代の音楽シーンにマッチする設定が可能。また、お気に入りの設定を保存し、本体のみでは 4個のメモリーを、外部 MIDI 機器からのコントロールでは最大で 127 メモリーを呼び出すことができます。
タップ・テンポ機能も搭載しており、演奏しながら曲のテンポに合わせて REPEAT RATE の変更も行えます。また本体のペダルを長押しする事で、REVERB の ON/OFF や、アグレッシブな効果をもたらす TWIST、WARP の ON/OFF が行えます。入出力はステレオ対応になっており、広がりのあるアイコニックなリバーブを存分に味わうことができます。さらに、接続する機器にあわせて入力レベルの最適化が可能。ダイレクト・サウンドのミュートにも対応しているため、楽器演奏だけでなく、ライブ PA などのシーンでも活躍します。
RE-202 は、CTL1,2/EXP の拡張端子を装備。外部フットスイッチに、タップテンポやメモリーのアップ / ダウン、WARP と TWIST 効果を割り当てることができます。エクスプレッション・ペダルを接続すれば、任意のパラメータを複数同時に制御することも可能、パッチ毎に設定を保存できます。RE-202 は MIDI にも対応しているため、システム構築の際のコントロールにも最適です。
サンプリング周波数 | 48kHz |
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AD 変換 | 24 ビット+ AF 方式 ※ AF 方式(Adaptive Focus method)は AD コンバーターの SN 比を飛躍的に向上させるローランド/ボス独自の方式です。 |
DA 変換 | 32 ビット |
内部演算 | 32 ビット浮動小数点 |
モード | 12 種類 |
メモリー | 127 +マニュアル |
規定入力レベル | INPUT A/MONO、INPUT B:-10dBu |
最大入力レベル | INPUT A/MONO、INPUT B:+7dBu |
入力インピーダンス | INPUT A/MONO、INPUT B:1M Ω |
規定出力レベル | OUTPUT A/MONO、OUTPUT B:-10dBu |
最大出力レベル | OUTPUT A/MONO、OUTPUT B:+7dBu |
出力インピーダンス | OUTPUT A/MONO、OUTPUT B:1k Ω |
推奨負荷インピーダンス | OUTPUT A/MONO、OUTPUT B:10k Ω以上 |
コントロール | ON/OFF スイッチ、MEMORY スイッチ、TAP スイッチ、SATURATION つまみ、WOW & FLUTTER つまみ、MODE SELECTOR つまみ、BASS つまみ、TREBLE つまみ、REVERB VOL つまみ、REPEAT RATE つまみ、INTENSITY つまみ、ECHO VOL つまみ、MEMORY ボタン、INPUT ボタン、TAPE ボタン |
接続端子 | INPUT A/MONO、INPUT B、OUTPUT A/MONO、OUTPUT B 端子:標準タイプ、CTL 1, 2/EXP 端子:TRS 標準タイプ、MIDI(IN、OUT)端子:ステレオ・ミニ・タイプ、DC IN 端子、USB 端子:USB マイクロ B タイプ(プログラム・アップデートのみ) |
電源 | AC アダプター |
外形寸法 | 192(幅)× 133(奥行)× 52(高さ)mm(ゴム足を除く) 192(幅)× 133(奥行)× 53(高さ)mm(ゴム足を含む) |
質量 | 860g |
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