『SYNCHRON-IZED HISTORIC WINDS PACKAGE』にも含まれるこの『SYNCHRON-IZED OPHICLEIDE』は、『VIENNA HISTORIC WINDS 1』のセルパンをSynchron Stage ViennaのStage Aに配置した音源です。Vienna Synchron Player用に再編集・最適化されており、すべてのアーティキュレーションの柔軟性と使いやすさが向上しているため、迅速でクリエイティブなワークフローを実現します。
セルパン(ラテン語でserpens「蛇」の意)はその独特な見た目が特徴として強い楽器で、木に革を張って作られます。16世紀にフランスで開発された楽器で、ツィンク(コルネット)系の楽器の低音域をカバーしています。18世紀中頃から軍楽隊やオーケストラに登場し始め、19世紀中頃までその地位を保っていました。演奏者に高い技術が要求されるが故に、セルパンのパートはオフィクレイドに取って代わられることがしばしばあり、後にはコントラバスーン、フレンチホルン、トロンボーン、チューバ、ユーフォニウムなどでも演奏されています。
バロック、古典派、ロマン派の作曲家たちは、ヘンデル(「王宮の花火のための音楽」「水の音楽」)、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン(「真夏の夜の夢」)、ベルリオーズ(「幻想交響曲」)、ワーグナー(オペラ「リエンツィ」)など、さまざまな作曲家がセルパンのためのパートを書いている。20世紀に入ってからは、バーナード・ヘルマン(1959年「地球の中心への旅」)やジェリー・ゴールドスミスなどの伝説的な映画音楽作曲家によって再発見され、リドリー・スコット監督の伝説的なSFホラー映画「エイリアン」(1979年)では、エイリアンの音を作り出すために使用されました。
Synchron Playerに搭載されたコンボリューション・リバーブは、「Synchron Stage Vienna」の540m²のメインホールの優れたアンビエンスを、ドライ・サンプルにリアルタイムで適用します。専門的に作られたミキサー・プリセットは、楽器をステージ上の最適な場所に配置し、『SYNCHRON-IZED WOODWINDS』の楽器や他のSynchronシリーズ製品のサウンドとシームレスに調和する、「すぐに使える」サウンドを実現しています。
VSL の新しいSYNCHRON シリーズの1製品である本ライブラリには、圧倒的なストリーミングパフォーマンスを実現しながら「使いやすさ」を最大限に高めた、史上最も強力なプレイバック・エンジンを搭載した「SYNCHRON PLAYER」(シンクロンプレイヤー)を付属しています。
手動でアーティキュレーションを切り替える必要性が最小限に抑えられており、1つまたは2つのコントローラを動かすだけで、ショート・ノートや様々なアタック・タイムのロング・ノート、レガート、ヴィブラートを自在にコントロールすることができます。また「SYNCHRON PLAYER」には5バンドEQ, マイクチャンネルごとにディレイ、アルゴリズミックリバーブ、フェーズスイッチ、パノラマコントロールを備えた本格的なミキサーなど、様々な機能が搭載されています。「SYNCHRON PLAYER」の革新的なアルゴリズムにより、このスモールアンサンブルが持つ活発なサウンドは、楽曲中に魔法のように広がるでしょう。
グループ | アーティキュレーション |
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Serpent | Staccato Portato short and long Repetitions legato, portato, staccato Sustained normal and marcato Legato Sforzato |
ご使用にあたって
・1.2 GB以上の空き領域が必要です。インストール時には倍程度の空き容量(別ストレージ可)が必要です。
・SSD (M2, SATA 6 or USB3/3.1 UASP 対応) の使用を推奨します。
・本ライブラリはVIENNA INSTRUMENTS ソフトウェアならびにVIENNA INSTRUMENTS PRO ソフトウェアに対応していません。専用ソフト「SYNCHRON PLAYER」でのみお使い頂けます。
・サウンド・モジュールをスムーズに動作させる為に、処理速度の速いCPU及びRAMメモリに十分な余裕があるコンピュータにインストールしてご使用されることをお奨めいたします。
・ここに掲載している製品の仕様は、予告無く変更されることがあります。
動作環境 | 最新の動作環境につきましてはこちらよりご確認ください。 |
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