73EQ JR は、500シリーズ用のライン入力モジュールです。
3バンドのEQセクションだけでなく、トランスカップルドのラインプリアンプとクラスAのトランスバランスド出力ステージも同社のHA73シリーズや80シリーズモジュールと同じものを共有しています。
これによって 73EQ JR は、外部プリアンプに依存することなくクラシックなトランスフォーマーベースのサウンドを提供する、このクラスではユニークな製品に仕上がっています。
EQセクションには、Baxandall タイプのハイ/ローシェルフを採用。ハイシェルフにおいては 12 kHz の周波数固定ではなく、4つの選択肢(10、12、16、20 kHz)をご用意し、デュアルインダクターベースのミッドバンドでは、太い低域から甘い高域に至る幅広いレンジのコントロールをお楽しみいただけます。
ラインプリアンプセクションは +6 ~ -20 dB の範囲で、A/Dコンバーターをオーバーロードさせることなく、十分なブーストを可能にします。
もちろん、電力処理面でも特別な配慮がなされており、内部に+24Vのスローターンオンレギュレーション方式(最大電圧に達するまで約20秒)が実装されています。これは、500シリーズの電源にとって非常に有用なものであり、73EQ JR の電源を他のスロットから独立させます。
入力インピーダンス | 10kΩ ブリッジング、トランスバランス、フローティング |
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出力インピーダンス | 75Ω 以下、トランスバランス、フローティング、600Ω の動作負荷 |
最大出力 | + 26.5 dBu 以上(600Ω 負荷時) |
THD | 0.025%以下 @ 1 kHz 0.05%以下 @ 100 Hz |
最大ゲイン | 6 dB |
消費電流 | 85 mA 以下 @ -16 VDC(レール単位で) |
スタッフコメント