PX Memories

象徴的で名の知られた、間違いなく甘美な響きを提供する最もパワフルなアナログシンセサイザーの1つ、PX Memoriesはその最後から2番目のLintronics LAMMをベースにしました。これは、1987年に破産する前に最も意欲的に製造されたポリフォニックシンセでしたが、開発段階の不備、安定しないチューニング、難しい操作システムで知られています。後継のPlusモデルは、基礎的なMIDI機能が追加されただけでした。

アナログパーフェクト

• トゥルーハードウェアアナログユニゾンによる壮大なサウンド

• 数百のカスタムプリセットと自由な音色デザイン

最終的にこのビーストを安定した夢のマシーンに仕上げたのが、Rudi Lindhardの Lintronicsでした。ドイツを拠点にしたこのシンセサイザーのリペア＆改造ショップが6年の歳月をかけて包括的なシステム変更の開発を行いました。完成されたLAMMは、象徴的な6ボイスサウンドの安定化のみならず、サウンドエディットの容易さ、入出力の改善、ステレオ出力とステレオユニゾンモード、殆どのフロントパネルコントロールがCC情報の送受信可能なワールドクラスのMIDI装備など、オリジナルの魅力を維持しつつその弱点の払拭にすべて成功しました。

この上ない珍しい究極バージョン、象徴的で刺激的なLAMMのサウンドをお届けできたことに誇りに思います。

インストゥルメント

完全整備、無垢のLAMMをUVIのサウンドデザインチームはありとあらゆる音色制作にチャレンジしました。定番からモダンジャンル、創作的なアルペジオ、効果音、モジュレーションの効いたサウンドスケープなど、幅広く網羅したどの響きも操作や演奏を刺激します。

完成された音色はマルチサンプルされ、ノーマル、ファクトリーユニゾン、特別なLAMMステレオユニゾンモードを含め、PX Memoriesに封じ込められました。これらのサンプルは実機同様、スムーズに切り替え可能で、実機では出来ないユニゾンモードでの和音演奏は、PX Memoriesならではの装備です。

PX Memoriesのもう1つの魅力は、2つのプログラム（音色）を同時にそして完全独立で扱えることです。PX Memories上のプログラムはそれぞれ独立したレイヤーとして扱うことが可能で、まるで二機のLAMMを重ね、それぞれにフィルターやモーション、アルペジオを同時または個別に掛けて、そのアナログサウンドをさらに壮大に仕上げます。そしてユニゾンもプログラムごとに扱え、つまり最大で36の忠実なハードウェアアナログボイズの響きをノートごとに発し、肉厚サウンドの和音演奏が可能です。

PX Memoriesのために収録したサンプルは38,980を超え、それらによってまとめられた171プログラムは、353プリセットを構成し、ベーシック、アニメートステップ、ベース、ベル、ブラス、コード、エフェクト、キーボード、リード、オルガン、パッド、プラック、ポリシンセ、ストリングスなどの16カテゴリーに分類されます。PX Memoriesのどのプリセットも、フルカスタマイズ可能でそのまま使用できる即戦力性とオリジナルサウンドデザインの起点にもなるよう配慮したプログラミングとなっています。

PX Memoriesには、サウンドデザインや演奏表現のためのコントロールパラメーターが一通り揃っています。マルチモードフィルターとエンベロープ、ピッチとステレオコントロール、便利なモジュレーションホイール設定、ステップとLFOモジュレーション、多才なアルペジエーターなどがプログラムレイヤーごとに設定できます。そしてサウンド仕上げのマスターエフェクトセクションには、3バンドEQ、ドライブ、Thorus（コーラス）、アンサンブル、フェイザー、ディレイ、Sparkverb（リバーブ）が用意されています。

LAMMはレアで象徴的な楽器で、時代を超越した刺激的かつ多彩なアナログサウンドで、轟くようなシンセベース、豊潤なリード、荘厳なパッドなどを簡単に得ることが可能です。さあ、PX Memoriesで貴方のアナログドリームを完成させましょう。

製品仕様