S2Vは、最も微細な音のディテールをも把握可能にし、多くを要求される現代的なスタジオ環境に理想的なモニタースピーカーです。
Sシリーズのために新開発された7インチの低域ドライバーが35Hz~3kHzの帯域を担い、力強く歪みの無いクリアな低域を豊かなダイナミックレンジで再生します。また、慎重な改良が施されたS-ARTツイーターは新開発のHPSウェーブガイドと調和して働き、非常に精密な音像定位を広々としたスイートスポットで提供します。
そのコンパクトなサイズとは裏腹に、S2Vは強力なパワーを誇ります。350WのD級アンプがウーファーを駆動し、100WのAB級アンプがS-ARTツイーターを駆動します。最大SPLはペアで120dB(ペア)にもなります。
卓越した周波数特性と、バランスに優れた非常に鋭い音像定位を提供する
• ドイツ・ハンドメードの精密なS-ARTツイーター+ HPSウェーブガイド
• 7インチ ウーファー(ヘキサコーン)
• アンプ出力 RMS/Music:300W/450W
• 周波数特性:35Hz – 50kHz
• 最大SPL@1m(ペア):≧120dB
ADAM Audioの新しいフラッグシップ・シリーズとなるSシリーズは、S2V、S3H、S3V、S5HおよびS5Vの5機種によって構成されています(機種名末尾のアルファベット”H”はHorizontal=横置き型、”V”はVertical=縦置き型を意味しています)。この新しいシリーズは、数年間に及ぶ自社開発によって実現した高度なエンジニアリング・イノベーションと、最先端のCADテクノロジーを駆使することで生まれており、既製品のスピーカー技術とは無縁です。
Sシリーズのために実現されたイノベーションには、新開発のウーファーユニットとミッドレンジドライバー、S-ARTツイーターのウェーブガイド(およびS5のミッドレンジ用ウェーブガイド)、クロスオーバーの最適化・EQカーブの設定・将来的な拡張性を提供する新たなDSPエンジンなどが含まれており、モニターとしての性能に関わるすべての側面が見直されています。
これらすべての技術的努力の結晶として、新しいSシリーズは一段と正確な応答特性とワイドかつ均一な指向性を獲得することに成功し、高域だけでなく低域、中域においても非常に解像度に優れた高品質なサウンドを提供します。これまでの機種と比較しても、新しいSシリーズはより大きな出力をより少ない歪みで再生可能にし、幅広い周波数レンジにおいて正確なモニタリングを実現します。接続性の面でも、従来のアナログ入力に加え最新のデジタル入力に対応しています。
Sシリーズには、ゼロから開発された新しいウーファーユニットが搭載されています。この新しいウーファーユニットの開発では、軽量化と高剛性を実現したハニカム構造のドライバーコーン、高効率かつセルフクーリング機能を持つリニアな磁気回路、振幅ロスの少ないエッジ、リニアなダンパーシステム、クーリングベントを持つシンメトリカルなボイスコイル、そして新形状のフレームなど、新た技術が多く採用されており、すべての面において性能向上のためのリデザインが行われています。
結果、過大な振幅に対しても、ウーファーユニットが分割振動を起こすことなくリニアな動作を保つことが可能となり、また、クーリングベントを設けたことでパワーコンプレッションを最小限に抑えることにも成功しました。さらには、低域再生能力に大きく寄与するバスレフポートの形状も、最適化のために完全にリデザインされています。
これらすべての要素が合わさることによって、より大きなSPLを最小限の歪みで正確に再生することが可能な、非常に優れた低域ドライバーが誕生しました。生の未圧縮音源などを扱うプロフェッショナルの方々にも、耳の聴き疲れを発生させることなく、大きな音で長時間にわたってモニタリングをしていただくことが可能です。
S-ARTツイーターは、ADAM Audioがその名を響かせたART(Accelerated Ribbon Technology)ツイーターの進化形となる最新のツイーターです。従来以上に厳格な公差基準が製造工程に導入されており、アルミ削り出しによるカスタムデザインのウェーブガイドが新たに設けられたことで、指向性および音像定位が改善され、より広範囲なスイートスポットを提供します。S5V/Hの両機種では、ミッドレンジドライバーにもアルミ削り出しによるカスタムデザインのウェーブガイドが設けられています。
Sシリーズでは、ミッドレンジドライバーも新開発となっています。新しい100mm(4インチ)のミッドレンジドライバーでは、ドーム型とコーン型の利点を組み合わせたハイブリッドなデザインが採用されており、非常に優れた指向性、低歪み、高能率、そしてフラットな周波数特性を提供します。リニアな磁気回路、振幅ロスの少ないエッジ、リニアなダンパーシステム、そして新形状のフレームなど、新しいウーファーユニットの開発で生まれた様々な技術イノベーションが、このミッドレンジドライバーにも組み込まれています。
新しいSシリーズには、最新世代のSHARCチップをベースに新開発されたハイパワーDSPエンジンが搭載されています。この強力なDSPエンジンは、クロスオーバーの最適なチューニングによってさらに優れた周波数特性/ダイナミックレンジ/解像度を提供し、ルームアコースティクスに適応するためのカスタムEQや将来的な拡張性に対応するデジタル接続などの機能も有しています。
Sシリーズの外観形状は、ADAM Audioが、高度なエンジニアリング技術で知られるドイツで、精密なモニタリングツールを提供する一製造業者であるという背景を色濃く反映したデザインに仕上げられていますが、そのすべては実用的な設計判断の結果を表しています。厚く、重量のあるエンクロージャー材の使用により余計な振動や音の色付けは排除され、不要な音の回折を避けるためにエンクロージャーの角は丸みを帯びた形状となっています。S2およびS3には、天吊りや壁面取付けを可能にするマウンティングポイントが設けられています。
ウーファー | 個数: 1 バスケット直径: 178mm / 7inch ボイスコイル直径: 39mm / 1.5inch コーン材質: HexaCone |
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ツイーター | 個数: 1 タイプ: S-ART ダイアフラム面積: 2420mm2 / 4inch2 同等ダイアフラム直径: 56mm / 2inch 速度変換比率: 4:1 ダイアフラム重量: 0.17g ウェーブガイド: HPS |
内蔵アンプ | 個数: 2 ウーファー: 1 タイプ: PWM 出力(RMS): 300W ツイーター: 1 タイプ: A/B 出力(RMS): 50W |
コントロール | 入力感度: 調整可 パラメトリックEQ: 6バンド 高域シェルビングEQ: 1 低域シェルビングEQ: 1 プリセットメモリー: 5 ディレイ: 0ms to 5ms |
入力コネクタ | アナログ: XLR 入力インピーダンス: 48kOhm 最大入力レベル: +24dBu デジタル: AES3 |
一般データ | パネル: 背面 周波数特性: 35Hz~50kHz THD> 100Hz: ≦0.4% 最大SPL@1m(ペア): ≧120dB クロスオーバー周波数: 3kHz 重量: 11.0kg / 24.2lb. 寸法(HxWxD): 346 x 222 x 338mm 保証: 1年間 付属品: パワーコード、マニュアル |
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