Radial Catapultは、1本のLANケーブル接続で4つのアナログオーディオの伝送を可能にするモジュラーシステムです。Catapultが他のサブスネークケーブルと異なる点は、端末が頑丈なスチールボックス(INPUT/OUTPUTモジュール)であることです。トランス搭載モデルでは、アイソレートによりグランドループを起因とするノイズを除去したり、信号をスプリットすることができます。
Catapultモジュールは、一般的なXLR端子を使用しています。端子の極性は、ピン1:グラウンド、ピン2:ホット、ピン3:コールドです。より大きなルーティング・オプションを可能にするために、各モジュールには2つのXLRセットが装備されています。これにより、トランスを搭載したモジュールを、スタンドアロンのアイソレータとして使用することができます。トランスモデルは、マイクレベル(-30dB)モデルのTX4M、RX4Mもしくはラインレベル(+4dB)モデルのTX4L、RX4Lを選択します。
前述したように、トランスはグランドループを起因とするノイズを除去するのに最適です。特に2台の機器間が離れていて、異なる経路から電源を供給している場合に効果的です。トランスで信号をアイソレートすることで、漂遊DCをブロックしつつオーディオを通過させます。
ラインレベル・トランスは、通常はシステムの受信側(RX4L)に使用します。Catapultをモニター用のスネークまたはクロスオーバーとして使用している場合、FOHとステージ間をアイソレートすることで、トラブルシューティングの時間を大幅に節約できます。
下図の例では、FOHコンソールとパワーアンプ間にCatapultを導入することで、パワーアンプにアイソレートされた信号を簡単に送ることができます。高性能Eclipseトランスは、最大15dBの信号に対応します。また必要に応じて、アイソレートされていない信号をレコーダーなどに送ることもできます。
オーディオ回路 | パッシブ・ラインスプリッター、トランス内蔵 |
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周波数特性 | 7Hz to 20kHz |
THD | 0.0007%@1kHz |
ダイナミックレンジ | 140dB |
ゲイン | 0dB/-5.7dB |
最大入力 | +35dBu |
最小負荷インピーダンス | 100Ω |
CMR | >113dB |
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