並外れたイメージング、広範な周波数特性、近~中程度のリスニング距離、長時間の快適な作業を必要とする用途に対して、The Onesシリーズは優れた選択肢を提供します。究極の同軸モニターであり、Genelec独自の数々のイノベーションをサステナブルな製造と組み合わせています。
The Onesシリーズは、制作での迅速で一貫性ある判断を提供するだけでなく、リスナーの疲労感の原因となる不自然なイメージングを最小限に抑えるため、従来のスピーカーに比べて長時間のリスニングが可能。分散は、内蔵の大型ウェーブガイド(DCW™)とデュアル・ウーファーにより、非常に広い周波数帯域において制御されます。縦置き/横置きにも対応し、どのように設置しても非常に美しいルックスとなっています。
エミリア・タカヤマ氏インタビュー
マイク配置、ミキシング、マスタリングの最終調整は、非常に要求の厳しい部分です。このような決定的に重要となるタスクに対して、小さな部屋や超ニアフィールドで使用する場合、8331Aはこれまでにない優れたソリューションを提供。最新のSAMテクノロジーを搭載した8331Aは、室内音響とモニター配置を最大限に活用し、世界各地の何千ものスタジオでの実績に基づくGenelec GLMシステムとその自動キャリブレーション機能を使用し、モノ、ステレオ、イマーシブまでフォーマットに関係なく室内音響の影響や遅延を補正します。
ここ10年の間にメディア・コンテンツ制作が世界的に急増し、その結果、増大した仕事量を扱うネットワーク機能に大幅な変化が現れました。そして今、これまで以上に多くのオーディオ制作がよりタイトで制約の多い作業環境で行われるようになっています。これにより、音響上の問題は増加し、モニタリングの信頼性は低下しています。同時に、プロのオーディオ・エンジニアは、音をニュートラルかつ歪みなしに再現できる、信頼性に優れた高精度のモニタリング・システムに絶対的な信頼を持たざるを得ません。
1200、8000、7000シリーズ製品の電子音響における確固たる基盤に基づき構築された先進のGenelec SAMシステムは、柔軟かつ最新鋭のモニタリング・ソリューションです。音響環境に自動適応し、レベル、ディレイ、室内音響を補正できるため、オーディオのプロにとって不可欠なツールとなっています。SAM™システムは、Genelec独自のGLM™(GENELEC Loudspeaker Manager)ネットワークおよびソフトウェアからコントロール可能で、柔軟性と信頼性に優れたモニタリング・システムを構築できます。
GLMソフトウェアは、ネットワーク上のSAMスタジオ・モニター/サブウーファー(80台以上)への接続を管理する、直感的でパワフルなモニター・コントロール・ネットワーキング・システムです。GLMソフトウェアは、信頼性に優れた最新鋭のAutoCal™ 自動キャリブレーション・システムによる、レベル、距離による遅延、柔軟なルーム・レスポンス補正イコライゼーションの調整機能を搭載しています。全パラメーターと設定は、システム設定ファイル内に保存したり、GLMネットワークの接続を解除する必要がある場合は各モニター/サブウーファー内に保存したりできます。
また、SAMシステムの音響機能はすべて、さまざまな作業スタイルやクライアントの要望に合わせて最適化できます。加えて、モニターや制作プロジェクトを部屋間で移動させる場合にも、SAMテクノロジーはモニタリングで最高レベルの一貫性を実現し、ニュートラルな音場イメージングと低歪を提供します。
GenelecのSAMシステムは、総合的かつソリューション指向でありインテリジェントにネットワーク化された製品を提供しており、あらゆる作業環境のアナログおよびデジタル信号に対応します。
現行の同軸デザインすべてに典型的なのが、回折の問題により生じる、でこぼこした周波数特性です。しかし、ソースの位置が一致しないことによるクロスオーバーの問題は、同軸構成により解決されます。GenelecのMDC™ (Minimum Diffraction Coaxial)ソリューションはここに端を発しています。一般的な同軸デザインの利点の恩恵を受けつつ、不十分な部分を克服します。
最初のステップは、コーンの変位を最小限に抑えること、つまり、ドライバーの低周波数帯域幅を制限することです。次は、回折のあらゆる発生源をなくすことです。MDCデザインの主要構造は、一体化されたMFダイアフラム・サスペンション・ツイーター構造から構成されています。同軸ドライバーの外から見える部分はカーブした柔軟な外皮で形成されており、その中央にはドーム・ツイーター・アセンブリが配置されています。内側部分はコーンが音響上の不連続を生じることなくツイーターにつながり、外側部分もコーンとドライバー・シャーシとの間で同様につながっています。
ツイーターとコーンとの間に聞き分けることのできるような音響上不連続はなく、滑らかな表面で回折もありません。コーンの断面形状は極めて入念に最適化されており、ツイーター放射の一体型指向性制御ウェーブガイドが形成されています。ドライバー外縁は、ミッドレンジの放射の分散も制御できるよう、通常のGenelec DCWへとつながっています。そのレスポンスは軸上でも軸外でも極めて滑らかで不規則なところがなく、指向性もうまく制御されています。
同軸デザインにおけるこの飛躍的進歩により、軸上および軸外でのイメージングと全体的な音質の改善、音楽に含まれるディテールを明瞭かつ精細に再現できる非常にスムーズな周波数特性をもたらします。
要約すると、GenelecのDCW™ とMDC™ を組み合わせたデザインの独創的な点は主に以下のようなものになります。
・ツイーターおよびミッドレンジのダイアフラム間の回折のない接続。
・ミッドレンジのダイアフラムとDCW™ ウェーブガイドとの間の回折のない接続。
・特許技術のミッドレンジ・ダイアフラム・テクノロジー ― 硬質なコーンと、サスペンション自体を含む弾力性のある内部損失の高い素材とを組み合わせたラミネート構造。
・生じがちな非線形性を打ち消すミッドレンジ・ダイアフラム・サスペンションのペア。
これらの技術上の利点:
・よりスムーズな周波数特性が得られます。
・各ドライバーがそれぞれの動作帯域幅にわたって一貫して連結されます。
・重要な周波数帯域での指向性制御を大幅に向上させます。
・バランスの取れたサスペンションを提供して音響上の歪みを最小限に抑えます。
・8000シリーズの外観と利点はそのままに、フロント・バッフル・エリアの使用を最適化します。
コアキシャル3ウェイ・システム The Onesには、Genelecの新しいテクノロジー、ACW™(Acoustically Concealed Woofer)が搭載されています。ACWは、エンクロージャ両端のスロットから低音を放射します。
The Onesはウーファー2基を備えていますが、同軸音響放射の概念を低域にまで拡張できるよう、ウーファーを配置しています。低域の指向性に関しては、距離を置いて配置されたウーファー2基を使用する場合、その2基からなるウーファー・システムは、音響上、2基のウーファーの間の距離分だけ広がる1基の巨大なウーファーのように機能します。また、このようなデュアル・ウーファー・デザインは、指向性制御をフロント・バッフルの最大寸法に沿って低域にまで拡張します。
ACWテクノロジーは、ウーファー開口部とウーファー・ドライバーが、ミッドレンジとツイーター帯域を担当するMDC™ ドライバーからの放射に音響上干渉しないようにします。放射用の開口部は、音響回折が最小限になるよう大きさと曲率が最適化されています。
ACWソリューションはまた、The Onesのフロント・バッフル面全体をMDE™の一部として組み込まれた単体の巨大なDCW™ として使用することを可能にしています。
The OnesのACW配置は、コンパクトなサイズでありながら、低域指向性においてはずっと大型のシステムのような性能をもたらすモニターを生み出します。
これほどまでに制御の行き届いた低域指向性は、モニタリングのクオリティを向上させ、モニターと室内の間での低域の干渉を低減させます。
Genelecが1983年に当時卵形エンクロージャに使用したDCW™(Directivity Control Waveguide)の開発は革命的なアプローチでした。GenelecのDCWテクノロジーは、その後30年以上にわたって開発と改良がなされ、直接放射型のマルチウェイ・モニターの性能を大幅に向上させています。
DCWテクノロジーは、放射されるウェーブフロントを制御し、指向性(分散)パターンを調整できるようにします。指向性が均一でスムーズなものになるよう、目標としたのは、放射角を制限し、逸脱する放射を低減することでした。結果として、全体的な周波数特性が極めてフラットになり、電力感度も均一になりました。 先進のDCWテクノロジーは、初期反射を最小限に抑え、コントロールの利いた幅広いリスニング・エリアを提供し、軸上でも軸外でも正確なサウンド再現を実現します。
初期反射を最小限に抑え、指向性を制御して一定にすることには、もうひとつの重要な利点があります。それは、室内反射空間の周波数のバランスが、モニターからのダイレクトな空間と同じになることです。結果として、モニタリング・システムの性能の室内の音響特性への依存度が下がります。
サウンド・イメージの幅や奥行きは、あらゆるリスニング環境にとって重要な要素ですが、軸上のリスニング環境だけでなく、軸外のリスニング環境にも重要です。これは、エンジニアだけでなく、リスニング空間にいるその他の人々にも関係します。なぜならこれは、大型のコントロール・ルームでよくあるケースだからです。
DCW™ テクノロジーの主な利点:
・より幅広い有効リスニング・エリアに対するフラットな軸上/軸外レスポンス
・直接音の反射音に対する比率が向上、室内音響の色付けを低減
・ステレオとサウンド・イメージが向上
・ドライブ・ユニット感度が最大6 dBに向上
・システムの最大音圧レベルが向上
・ドライバー・ユニットの歪を低減
・キャビネット・エッジの回折を低減
・システム全体の歪を低減
一般的な自立式スピーカーによくある問題に、フロント・バッフルの不連続性により回折が生じて、スピーカーの角が反射により二次的な音源のような役目を果たしてしまうことがあります。
自立式スピーカー・システムの周波数特性と電力感度のフラットさを改善するため、Genelecは、モニター・ドライバーの属性にマッチするよう最適化された極めて画期的なエンクロージャをデザインしました。このエンクロージャは、丸みを帯びたエッジ、ゆるやかなカーブを描くフロントとサイドが特徴です。周波数特性の卓越したフラットさの実現に加えて、このエンクロージャは最低限の回折で、音場イメージングの質も秀逸です。
これほどまでに滑らかで優雅な曲線を描くキャビネット表面を実現し、エンクロージャの外形寸法を縮小し、同時に低域の効率を向上させるよう内部容量を最大限に広げるため、Genelecは、アルミ・ダイキャスト製のキャビネットをデザインしました。アルミは軽量で硬く、振動の少ない構造にするのが簡単です。キャビネットの壁をかなり薄く作ることができるため、パワー・アンプにとって良好なEMCシールドであると同時に優れたヒートシンクにもなります。ダイキャストのボディはフロントとリアの2つのパーツから構成されており、保守が必要になった場合は簡単に分離できます。
スピーカーの指向性制御を高めるよう、DCW™ ウェーブガイドがMDE™ (Minimum Diffraction Enclosure:最小回折エンクロージャ)のアルミ製エンクロージャに統合されています。基本的に、定指向性の低域限はウェーブガイドのサイズにより決まるため、、表面が大きければ大きいほど制御は向上します。軸外放射が制御されているため、リスニング範囲は一貫したものになります。これは、マルチチャンネル・オーディオ・モニタリングにとって最も重要です。指向性を制御すれば、スピーカー近くの面からの一次反射も減り、異なる音響環境でも一貫性のあるオーディオ再生を提供できます。フロント・バッフル全体はゆるやかにカーブしており、音響に影響を与えないグリルはキャビネット外観の一部として他のさまざまな曲面と完全になじみます。
Genelecが開放式(バスレフ)エンクロージャを選択したのは、1978年に発表されたGenelec初の製品S30にまでさかのぼります。ポートの性能は、卓越した低域のアーティキュレーションと精細度を提供し、ウーファーの低周波の伸びと音圧レベルのキャパシティを高める目的で、時間をかけて向上、洗練されてきました。
レフレックス・エンクロージャの放射には、ドライバーと開口部の両方が関係します。放射のほとんどはドライバーに由来するものですが、開口式エンクロージャの共鳴周波数では、ドライバー変位の振幅が小さく、放射の大半は開口部に由来します。
チューブ内の空気の速度を最小限に抑えるには、開口部の断面積が大きくなくてはなりません。これはつまり、開口チューブを長くする必要があることを意味し、設計上の大きな難点となります。
長くて曲がったチューブでは、気流が増え、重低音をストレスなく再生できます。レフレックス・チューブの終端はエンクロージャ背面に大きく広がる開口部で、ポート・ノイズを最小限に抑え、優れた低域のアーティキュレーションを提供します。
チューブの曲率も、可聴雑音、圧縮、歪が最小限に抑えられるよう入念に設計されています。チューブの内側端には、吸排気の可聴ノイズや空気の乱流を最小限に抑えるよう、抵抗を高めるための相応の処理を行っています。
適切なレフポート・デザインにより、ウーファーの変位を大幅に低減することも可能で、リニアな低域出力のキャパシティを向上させます。
重大なオーディオ制作環境での作業では、モニタリング・システムがいつでも頼りになり確実に動作し続けるものであることが重要です。放送業界でGenelecがすばらしい成功を収めた大きな理由のひとつは、Genelec製品が持つ信頼性であり、その信頼性を支える重要な要素となっているのが、1978年から全製品に組み込まれている保護回路です。
保護回路は、信号レベルを検出することでドライバーの不具合を防ぎ、突発的なピークや高すぎるレベルが続く場合、自動的に信号レベルを下げます。もちろん、スピーカーの仕様範囲での作業時にこの機能が音質に影響を与えることは一切なく、不適切な入力信号によりスピーカーが破壊されてしまうことを防止するだけの機能です。
保護回路の機能と利点:
・必要な場合(ドライバーのボイスコイルの温度が安全限界に達した場合など)に出力レベルを下げます。これにより、システムの信頼性が大幅に向上します。
・スピーカーとサブウーファー内に適切な保護回路設計を行うことにより、システムの出力レベルを最大限に高めることができます。
2013年初頭に導入されたGenelecのISS(Intelligent Signal Sensing)テクノロジーは、EUのErP指令とGenelec独自のサステナビリティ・ポリシーに基づいて開発されています。
ISS™ 回路は、スピーカーの信号入力を監視し、スピーカーが使用中かどうかを検出します。ISS回路により一定時間にわたって入力にオーディオが検出されない場合、ISS回路はスピーカーをスリープ状態に切り替えます。この場合、スピーカーの電力消費は0.5ワット未満になります。入力信号が検出されると、スピーカーの電源がすぐさまオンになります。基本的に、スピーカー・システムは作業が中断されるとすぐに節電状態に入ります。
また、各製品の背面には他のルーム・レスポンス・コントロールと並んで「ISS Disable」スイッチがあります。まず、スピーカーの電源スイッチが「ON」の場合、スピーカーのISS™ オートスタート機能(低消費電力のスリープ状態のオン/オフ)が有効になります。
ISS™ 機能が不要な場合、背面パネルの「ISS Disable」スイッチを「ON」位置に設定することで無効に切り替えることができます。この場合、モニターの電源のオン/オフはは電源スイッチでのみ切り替えることができます。
電源スイッチはモニターの電源を完全にオフにしてしまいますのでご注意ください。
電子音響クロスオーバーは、オーディオ信号を複数の周波数帯域に分割し、それぞれを独自のパワー・アンプに供給し、そこから特定の周波数帯域に最適化された専用のトランスデューサーに接続できるようにします。
典型的な2ウェイ・スピーカー・システムでは、アクティブ・クロスオーバーにはウーファーに1つ、ツイーターに1つの計2基のパワー・アンプが必要です。パワー・アンプはアクティブ・スピーカーのドライバーに直接接続されているため、パワー・アンプの負荷はシンプルかつ既知のものとなります。ドライバー専用の各パワー・アンプは、限られた周波数範囲のみ増幅すればよいため(パワー・アンプはアクティブ・クロスオーバーの後に置かれます)、設計も簡単です。
アクティブ・デザインにはいくつもの利点があります。
・パワー・アンプはスピーカーのドライバーに直接接続され、ドライバーのボイスコイル上のパワー・アンプのダンピングにより行われる制御を最大化し、ドライバーの電子的特性の動的変化を低減します。これにより、システムのトランジェント応答が向上します。
・パワー・アンプの出力要件を低減できます。パッシブ・クロスオーバー・フィルターのコンポーネント内でエネルギーが失われることがないため、スピーカー・システムの音響出力を下げることなく、アンプのパワー出力要件を大幅に(ケースにもよるが最大で半分まで)低減することができます。これにより、コストを下げつつ、音質とシステムの信頼性を高めることができます。
・アンプとドライバー・ユニットの間での損失がないため、最大限の音響効率を得ることができます。
・アクティブ・テクノロジーは、サウンド出力、サイズ、低周波数カットオフ性能の間で優れたバランスを実現します。
・すべてのスピーカーは調整済みシステムとして出荷されます(アンプ、クロスオーバー電子回路、エンクロージャ/ドライバー・システム)。
電子音響クロスオーバーは、オーディオ信号を複数の周波数帯域に分割し、それぞれを独自のパワー・アンプに供給し、そこから特定の周波数帯域に最適化された専用のトランスデューサーに接続できるようにします。
アクティブ・クロスオーバーにはデジタルとアナログがあります。Genelecのデジタル・アクティブ・クロスオーバーには、ドライバー保護、ディレイ、イコライゼーションといった付加的な信号処理が含まれています。
Genelecのアナログ・アクティブ・クロスオーバー・フィルターには、パワー・アンプの入力に適した低い信号レベルで動作する電子部品が使用されています。これは、パワー・アンプ出力の高い信号レベルで動作し、強い電流や場合によっては高い電圧を扱わなくてはならないパッシブ・クロスオーバーとは対照的です。
典型的な2ウェイ・システムでは、アクティブ・クロスオーバーにはウーファーに1つ、ツイーターに1つの計2基のパワー・アンプが必要です。
アクティブ・クロスオーバー・デザインにはいくつもの利点があります。
・周波数特性がドライバーの電気的特性や駆動レベルの動的変化の影響を受けなくなります。
・使用している特定のドライバーに対して各出力周波数特性を微調整する柔軟性と精度が高まります。
・各ドライバーには専用の信号処理およびパワー・アンプがあります。そのため、各ドライバーは他のドライバーが扱う駆動信号から切り離され、相互変調歪とオーバードライブ問題が低減されます。
・ドライバー間の感度のばらつきを補正できます。
・意図するパスバンド内のドライバー特性に関連した周波数および位相レスポンスの逸脱を補正できます。
・高品質アクティブ・スピーカーのフラットな周波数レスポンスは、クロスオーバー・フィルターのレスポンス、パワー・アンプのレスポンス、スピーカー・エンクロージャ内のドライバーのレスポンスとを組み合わせた結果です。
アクティブ・アプローチを採用することで、さまざまに異なる室内環境に配置されたスピーカー・システム全体の周波数レスポンス調整と最適化を、高価な外部イコライザーを使用することなく実施できるようになります。結果として、よりシンプルで効率と信頼性に優れた一貫性のある正確なアクティブ・スピーカー・システムとなります。
自立型スピーカーには頑丈で安定したフロアスタンドを使うことが推奨されますが、極めて一般的な設置方法として、スピーカーをテーブルやコンソールのメーター・ブリッジの上に直接置くことがあります。
これは有害な副作用をいくつか発生させます。スピーカーの軸をリスナーに向けることはほとんどの場合不可能で、また不要な機械的振動がスピーカーから支持面に伝播し、作業面からの一次反射がコム・フィルター効果を発生させて周波数特性に波紋ができます。
このようなごく一般的な問題を解決するため、Genelecは効果的かつ非常に実用的な解決策を生み出しました。Iso-Pod™ という名のスピーカー・スタンドを設計したのです―アルミ製のエンクロージャに取り付けられる、アイソレーション・ポジショナー/デカップラーです。短い脚が4本あり、ゴムに似た内部損失の高い特殊素材でできています。エンクロージャにしっかりと取り付けることができ、カーブした底面または側面に沿ってスライドさせて、スピーカーを±15度傾けることが可能です。
Iso-Pod™ を使用してエンクロージャの傾きを調整することで、スピーカーの軸を正確にリスナーに向けることができます。振動を隔離して減衰させる特性により、不要な振動が支持面に伝わることによる中域への色付けを抑えることができます。
画期的なこのソリューションはGenelecスピーカー・デザインに欠かせない要素となっており、簡便性と音質の量面ではっきりとした利点を提供します。
完璧な音響設計、室内環境に合わせてスピーカーの動作を最適化する先進のオプションに加えて、Genelecスピーカーは、さまざまな用途で簡単に設置できるよう、幅広いマウント・オプションを提供しています。
Genelecの広範なアクセサリと、アルミ製エンクロージャ製品の背面にある取付用ネジ穴は、一般的なあらゆる状況に解決策を提供します。壁面や天井への取り付け用に、ダイキャスト製エンクロージャにはM6ネジ穴が組み込まれています。
また、一部のモデルは、頑丈なマイク・スタンドに固定させる3/8"ネジ穴をエンクロージャ底面に備えています。その他のより大型で重量のあるモデルにはM10ネジ穴があります。Genelec製品デザインの一部となっているIso-Podスタンドを取り付けるための専用のフロアスタンド・プレートもデザインされています。
このような特徴を備えたGenelecスピーカーは、プロフェッショナル・オーディオやスタジオの世界以外のさまざまな用途、たとえば店舗やインスタレーション・プロジェクト、ご家庭でも活躍します。
SPL | 104dB |
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周波数特性 | 45 Hz - 37 kHz (-6 dB) |
周波数特性の精度 | ± 1.5 dB (58 Hz - 20 kHz) |
アンプ出力 | ウーファー72 W + ミッドレンジ36 W + ツイーター36 W |
外寸 | H 305 x W 189 x D 212 mm(Iso-Pod™ 含む) |
質量 | 6.7 kg |
接続 | 1 x XLRアナログ/デジタルAES/EBU入力、1 x XLRデジタルAES/EBU出力、2 x RJ45コントロール・ネットワーク |
スタッフコメント