M80はダイナミックマイクでありながらコンデンサーマイク並のパフォーマンスを兼ね備えた非常に優秀なマイクです。単一指向性でワイドなダイナミックレンジ及び周波数特性を誇ります。ボディはラバーラミネートでハンドリングノイズを抑え、ダイアフラムの音色はオープンでワイド、ミックスの中でも埋もれることなく存在感のある音が期待できます。
M80の最大の特徴は新設計ローマスボイスコイル及び超薄型マイラーダイアフラムとAMI/TAB-Funkenwerk社製のカスタム出力トランスにあります。この新設計のダイアフラムは今までの『重い』ダイアフラムとボイスコイルで失っていた『音色』を変化させることなく高効率で電気信号に変換する事ができ、またAMI/TAB-Funkenwerk社製の出力トランスは古き良きアナログオーディオの独特の暖かみのありながらプレゼンスのある音を出してくれます。
DPAより低域の録れ方は少ないですが、まとまりが良い。この値段でこのサウンドが録れるなら本当に御の字ですね。質感こそダイナミックらしい吸収力がありますが、M80のレンジ感はDAPと逆の表現になりますがダイナミックっぽくない。ラージダイアフラムで録ったらもっと暴れがあるのですが、M80はダイナミックらしくピークを吸収し、それが歌い手の歌いやすさにもつながっています。しっかりオンで録ったら今聴いてる音よりもローの質感も増すはずです。
豊富なデザインも魅力ですが、ただボーカリスト諸君はLIVEで使うには重いと言っていましたね。音は抜群だと思います。
低域の近接効果も程よくコントロールされておりボーカルはもちろんの事、ドラムやベースなどの録音にも非常に優秀なマイクとなっています。
Type | Dynamic |
---|---|
Polar Pattern | Supercardioid |
Frequency Range | 50 Hz - 18 kHz, ±3 dB |
Capsule | 25mm Dynamic Moving Coil |
Transformer | TELEFUNKEN Elektroakustik T80 |
Sensitivity | 1.54 mV/Pa, ±1 dB |
Output Impedance | 325 Ω |
Maximum SPL (for 1% THD) | 135 dB |
Dimensions/Size | 184 mm L x 48 mm Dia |
Weight | 430 g |
付属品 | M80、マイククリップ及び専用ケース |
スタッフコメント