原音に忠実なサウンドを求めて設計されたアクティブ・モニタースピーカーです。本体にDSPを採用したことでツイーターとウーハーのクロスオーバーがより自然になっているほか、モニタースピーカーを設置する環境に合わせてフィルター(Low Filter、High Filter、Desk Filter)をコントロールすることで、思い通りにサウンドをチューニングできます。また、底面にマイクスタンド用の3/8インチ・マウントホールと、背面に壁掛け金具用のM6サイズのホールを備えており、マイクスタンド/スピーカースタンドへの設置、壁面取り付けにも対応できます。
SC205には5インチのハニカム構造の素材をグラスファイバーでコーティングしたダイアフラム「シルバーコーン」ウーファーが採用されており、SC204と同じく1インチのボイスコイルが効率良くユニットを駆動します。このサイズのモニターとしては、非常にダイナミックで正確なサウンドを実現しており、独自設計のAMTツイーターとPWMアンプの組み合わせによるクリアな高域にマッチした、パワフルでタイトな低域を正確に再生します。AMT(Air Motion Transformer)ツイーターは「シルバーコーン」ウーファーと同じく、EVEのスピーカー専用に設計されたものです。専用設計のツイーターの正確で解像度の高い高周波数帯域、タイトな中域と低域、内蔵DSPでそれぞれに最適なクロスオーバーがこのモデル専用に設定され、バランスに優れたホームスタジオに最適な小型モニターSC205が完成しました。
すべてのEVE Audioのスピーカーには、高解像度のDSP回路が備わっています。フロントパネルのシンプルなプッシュ式ノブ一つで、ボリュームの正確なコントロールと、複数のフィルター設定が可能で、作業環境に合わせてモニターをチューニングすることができます。デジタルのプロセシングを繰り返したくないと思うかもしれませんが、内蔵のDSPエンジンが受け取る信号は、Burr-Brown社製のハイビット/ハイサンプリングレートのA/Dコンバーターから、ピュアなまま供給されます。PWM方式のアンプはDSPから直接デジタル信号を受け取り、効率良くウーファーとツイーターを駆動します。
EVEのスピーカーのデザインで、音に関係のない要素は一切ありません。ベースポートのネガティブな作用の一つに、低音のディストーションが挙げられます。ボリュームを上げるにつれポートの効率が下がり、ディストーションが起こり始めます。EVEのスピーカーは、通常より大型のエッジが丸められた長方形のベースポートを採用することで、低周波数帯域を効率良く再生します。その結果、タイトでパンチのある音圧感を実現しながら、ディストーションは皆無です。非常に大きなボリュームで再生しても、低域の正確さは変わりません。
Description | 2-way System |
---|---|
Free-field frequency range (-3dB) | 53Hz - 21kHz |
Tweeter | AMT RS1 |
Cross-over frequency | 3000Hz |
Maximum SPL @ 1m | 101dB |
Number of amplifiers | 2 |
Total short-term output power | 100W |
Output power (woofer) | 50W |
Output power (tweeter) | 50W |
Connectors | XLR in(impedance=10k)、RCA in(impedance=10k) |
Dimensions | 175 x 275 x 233 (WxHxD) mm |
Weight | 5kg |
スタッフコメント