UNCHIRPは、非可逆圧縮オーディオやスペクトル・ノイズ除去などのFFTベースのプロセスに関連する最も厄介なアーティファクトを除去するためのプラグインです。ノイズの低減、高周波チャープ (水中音、さえずり、またはツイーティ) の抑制、不鮮明化されたトランジェントの修正、失われた高周波数の復元など、UNCHIRPはこれらすべてを1回で実行します。
エンコードにより音質が劣化した音楽ファイル、低ビット・レート・アップリンクを経由した音声、ノイズ除去が強すぎる素材、またはコンシューマー向けのデバイスで録画された映像の音声を修復する必要がある場合、または既存のサウンドに輪郭と活気を追加したい場合などに最適です。
非可逆コーデックと今日の DSP プロセス (ノイズ除去など) の多くでは、高速フーリエ変換 (FFT) と呼ばれるプロセスが多用されています。
この方法にはいくつかの利点がありますが、逆に欠点もあります。音楽的ノイズ、高周波変調 (チャーピング)、トランジェントの不鮮明化、時間領域でのローカリゼーションが低いために生じる全体的な「ぼやけ」など、さまざまなアーティファクトの根本的な原因となりうるのです。
人間の聴覚の仕組み上、これらのアーティファクトは非常にわかりやすく、明らかに不自然に聞こえます。さらに、非可逆コーデックとノイズ除去はしばしば高周波数の損失を引き起こし、オーディオの品質をさらに低下させます。UNCHIRPはこれらすべてのアーティファクトに対する特効薬となります。
UNCHIRP はZynaptiq独自のすぐれた処理を用いてさえずり音を検出し、それらを除去します。
「Musical Noise Reduction」と「Dechirping」という2つの異なるアルゴリズムはそれぞれ独自の技術的アプローチにて音響特性、周波数依存処理用のブレークポイント・カーブ・エディターを備えており、同時に動作します。Zynaptiqは、いつでも最大の可能性を提示します。
数々の受賞歴に輝くリバーブ除去プラグインソフトウェアUNVEILと同じく、UNCHIRPはトランジェント部分はバイパスするため、極端な設定でも自然なサウンドを実現します。さらに、バイパス・スレッショルド値に周波数依存性を追加し、周波数依存のトランジェント減衰/ブーストを追加しました。新しいトランジェントシンセシスは、非可逆コーデックなどのFFT処理や過度なダイナミクス処理によって鮮明さが失われたトランジェントを置き換えることができます。
そして、Sync機能は信号のトランジェントに同期して処理を行い、全体的な明瞭さと統一感を向上させます。これらのアルゴリズムは、問題のある素材の修正だけでなく、すでに素晴らしいサウンドに対しても、インパクト、詳細、輪郭を追加して強化することも可能です。まるでカーテンを開けるような解放感を得ることができるでしょう。ぜひお試しください。
トレブルブーストは、低ビットレートでエンコードされたオーディオの高音域に起こりがちな「デッドバンド」に対処します。特定のビットレートでキャプチャできる周波数の範囲には厳しい制限があります。これは、通常のEQでは対処できません。
トレブルブースト回路では、そのトレブルを復活させるための2つ方法が用意されています。心理音響学的に最適化された「Enhance」(不感帯の周波数成分を示すように調整されたイコライゼーション) と、隙間を埋めるために新たな倍音成分を合成する「Exciter」です。
元々優れたサウンドに対してもさらに輝きと活気を加えることができるため、すべてのトレブル・プロセッシングに対して使用することが可能です。
時間は最も貴重なリソース。 Zynaptiqはユーザーのために時間節約技術にもこだわっています。UNCHIRP には、光よりも速く結果を得るためのさまざまなワークフロー機能が搭載されています。オーバーを防ぐ出力リミッターにより監視を必要としないバッチ処理、削除する内容をすばやく確認できる I/O 差分機能、ゼロにスナップする機能とコピー/ペースト機能とブレークポイント・カーブを使用した主要パラメータの周波数依存処理、プリセットを保存しすべてのプラットフォームと形式でそのプリセット使用可能とするプリセット・マネージャーがあります。UNCHIRPを使用すれば、休暇を取る余裕が生まるかも...?
システム要件につきましては、こちらの製品ページよりご確認ください。 |
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