『SYNCHRON WOODWINDS』は、VSL社が誇るSynchron Stage Vienna「Stage A」の豊かなアンビエンスの中で収録した、木管楽器音源のコレクションです。
本製品では、俊敏かつ表現力豊かなレガートを作ることが最重要の課題でした。すべてのソロ楽器には、通常のレガートと高速のレガートが用意されており、「auto-speed」パッチを選択すれば、演奏のテンポに応じて本格的なノート・トランジションが得られます。また短い音のアーティキュレーションが豊富に用意されているので、アクセントやノンレガートのような奏法を使用することも可能です。音楽的で味わい深いビブラートはもちろん、表現力豊かなノン・ビブラートのアーティキュレーションにも重点を置いています。
本製品には、BIG BANG ORCHESTRAシリーズの『NEPTUNE』、『ORION』、『SOLARIS』にも収録されているアンサンブル音源を収録しています。
・Tutti Woodwinds
ピッコロやコントラバスーンなど13種類の楽器で構成されており、ユニゾンとオクターブで演奏します。
・Woodwind Sections
フルート、オーボエ、クラリネット(Bb)、ファゴットで構成され、各3人ずつのユニゾンで演奏します。
・Low FX Woodwinds
3本のコントラバスーン、2本のバスーン、1本のコントラバス・クラリネット、2本のバス・クラリネットで構成され、ユニゾン/オクターブ/クラスターでそれぞれドラマチックな低音を演奏します。
・High FX Woodwinds
ピッコロ1名、フルート3名、オーボエ2名、クラリネット4名で構成され、ユニゾンやオクターブの長音、さまざまなスケールやコードのランやアルペジオを演奏します。
本製品に含まれる楽器は全てSynchron Stage Vienna 「Stage A」で12本のマイクを使用して収録されており、これらのマイク・ポジションを操作してSynchron Player上で直接ミックスすることで、必要な距離感や音像を自在に作り出すことができます。
また、別売のエクステンデッド・ライブラリを追加することで、ステレオ・フォーマットに加えて5.1 サラウンド、9.1 Auro 3D用のマイクチャンネルが使用できます。サラウンド制作はもちろんの事、ステレオ再生用としても各チャンネルをミックスすることで、ルームアンビエンスを含んだ広大なサウンドを得ることができます。
アンサンブル・マイク・ポジション
ソロインストゥルメント・マイク・ポジション
VSL の新しいSYNCHRON シリーズの1製品である本ライブラリには、圧倒的なストリーミングパフォーマンスを実現しながら「使いやすさ」を最大限に高めた、史上最も強力なプレイバック・エンジンを搭載した「SYNCHRON PLAYER」(シンクロンプレイヤー)を付属しています。
手動でアーティキュレーションを切り替える必要性が最小限に抑えられており、1つまたは2つのコントローラを動かすだけで、ショート・ノートや様々なアタック・タイムのロング・ノート、レガート、ヴィブラートを自在にコントロールすることができます。また「SYNCHRON PLAYER」には5バンドEQ, マイクチャンネルごとにディレイ、アルゴリズミックリバーブ、フェーズスイッチ、パノラマコントロールを備えた本格的なミキサーなど、様々な機能が搭載されています。「SYNCHRON PLAYER」の革新的なアルゴリズムにより、このスモールアンサンブルが持つ活発なサウンドは、楽曲中に魔法のように広がるでしょう。
「*」のついたインストゥルメントは、BIG BANG ORCHESTRA シリーズにも収録されています。
・Piccolo
・Flute 1
・Flute 2
・Alto Flute
・Oboe 1
・Oboe 2
・English Horn
・Clarinet in Bb 1
・Clarinet in Bb 2
・Bass Clarinet
・Bassoon 1
・Bassoon 2
・Contrabassoon
・Flute Ensemble (3 players)*
・Oboe Ensemble (3 players)*
・Clarinet Ensemble (3 players)*
・Bassoon Ensemble (3 players)
・Tutti Woodwinds (13 players)*
・Low FX Woodwinds (8 players)*
・High FX Woodwinds (10 players)*
グループ | アーティキュレーション |
---|---|
Short notes | ・Staccato regular and short ・Spiccato ・Détaché normal and soft |
Long notes | ・Sustained notes without, with regular, and molto (except basses) vibrato, espressivo ・Normal and soft release ・Soft, normal, fast, and marcato/sfz attack |
Portamento | ・Portamento performances without, with regular, and molto (except basses) vibrato, espressivo ・Normal and soft release ・Soft, normal, fast, and marcato/sfz attack |
Dynamics | ・Sforzato ・Soft swell ・Crescendo short and long (2/4 sec.) ・Diminuendo short and long (2/4 sec.) |
Tremolo | ・Tremolo regular and marcato ・Measured tremolo, 120/130/140/160 BPM |
Trills | ・Trills half tone and whole tone ・Trills minor and major third (except basses) |
Pizzicato | ・Pizzicato regular (basses: tight and loose) ・Snap or Bartók pizzicato ・Col legno ・Violins and violas: battuto |
Harmonics | ・Short notes ・Long notes ・Tremolo |
Performance detache | ・Détaché performances regular and "agile" ・Without, with regular, and molto (except basses) vibrato ・Normal and fast attack |
Standard ライブラリ(本製品)とExtended ライブラリ(別売)には同じアーティキュレーションが収録されていますが、マイク・ポジションが異なります。
マイク・ポジション | STD(本製品) | EXT(別売) |
---|---|---|
1. Close Mic (Mono) | ○ | |
2. Mid Layer Mic / ステレオ (L/R) | ○ | |
3. Main/Room Mic / デッカツリー ステレオ (L/R) | ○ | |
4. Main/Room Mic / デッカツリー モノラル (C) | ○ | |
5. Main Surround / ステレオ (L/R) | ○ | |
6. High Stereo (3D) / ステレオ (L/R) | ○ | |
7. High Surround (3D) / ステレオ (L/R) | ○ |
メイン・ステレオ・ルーム・マイクの代わりにメイン・サラウンド・マイクを使用することで、より広大なサウンドのミックスも可能です。またサラウンド・シグナルを他のマイク・シグナルとブレンドすることで、ステレオ・フォーマットでもより緻密でより鮮明なサウンドを得ることができます。
ご使用にあたって
・本製品のご利用にはiLok License Manager(無償)の導入と、iLokドングル(iLok2/iLok3)またはiLok Cloud(ドングル不要)を使用した認証が別途必要です。
・36.2 GB以上(スタンダードのみ)または59.2 GB(スタンダード+エクステンデッド)の空き領域が必要です。インストール時には倍程度の空き容量(別ストレージ可)が必要です。
・SSD (M2, SATA 6 or USB3/3.1 UASP 対応) の使用を推奨します。
・本ライブラリはVIENNA INSTRUMENTS ソフトウェアならびにVIENNA INSTRUMENTS PRO ソフトウェアに対応していません。専用ソフト「SYNCHRON PLAYER」でのみお使い頂けます。
・サウンド・モジュールをスムーズに動作させる為に、処理速度の速いCPU及びRAMメモリに十分な余裕があるコンピュータにインストールしてご使用されることをお奨めいたします。
・本製品をご使用いただくにはインターネット経由でのレジストレーション(開発元への製品登録)、アクティベーション(VIENNA キーへのライセンス登録)が必要となります。レジストレーション、アクティベーションにはインターネットへの接続環境、及びE-Mailアドレスが必要となります。
・ここに掲載している製品の仕様は、予告無く変更されることがあります。
動作環境 | 最新の動作環境につきましてはこちらよりご確認ください。 |
---|
スタッフコメント