『SYNCHRON BELLS III』は「Synchron Percussion III」コレクションに収録されるライブラリの1つで、カウベル、ハンドベル、リン・ベル(おりん)、ベルツリー、ジングルベルが含まれています。さらにこのコレクションでは、ユニークなLow Bells & Pianosアンサンブルのセットアップや、『BIG BANG ORCHESTRA: FORNAX』のHigh Bellsアンサンブルも収録しています。
本製品に含まれる楽器は全てSynchron Stage Vienna 「Stage A」で12本のマイクを使用して収録されており、これらのマイク・ポジションを操作してSynchron Player上で直接ミックスすることで、必要な距離感や音像を自在に作り出すことができます。
また、別売のエクステンデッド・ライブラリを追加することで、ステレオ・フォーマットに加えて5.1 サラウンド、9.1 Auro 3D用のマイクチャンネルが使用できます。サラウンド制作はもちろんの事、ステレオ再生用としても各チャンネルをミックスすることで、ルームアンビエンスを含んだ広大なサウンドを得ることができます。
VSL の新しいSYNCHRON シリーズの1製品である本ライブラリには、圧倒的なストリーミングパフォーマンスを実現しながら「使いやすさ」を最大限に高めた、史上最も強力なプレイバック・エンジンを搭載した「SYNCHRON PLAYER」(シンクロンプレイヤー)を付属しています。
手動でアーティキュレーションを切り替える必要性が最小限に抑えられており、1つまたは2つのコントローラを動かすだけで、ショート・ノートや様々なアタック・タイムのロング・ノート、レガート、ヴィブラートを自在にコントロールすることができます。また「SYNCHRON PLAYER」には5バンドEQ, マイクチャンネルごとにディレイ、アルゴリズミックリバーブ、フェーズスイッチ、パノラマコントロールを備えた本格的なミキサーなど、様々な機能が搭載されています。「SYNCHRON PLAYER」の革新的なアルゴリズムにより、このスモールアンサンブルが持つ活発なサウンドは、楽曲中に魔法のように広がるでしょう。
・Cencerros(カウ・ベル)
「カウ・ベル」という名の通り畜産業で用いられており、その起源は5000年前の中国まで遡ると言われています。20世紀に入ってからは、Richard Straussの「アルプス交響曲」のようにチューニングされた音色としてオーケストラ音楽に使用されています。
・Hand Bells(ハンド・ベル)
信号音として使われ ていたもので、現在でもその用途で使用されています。3000年以上前の中国やインドで初めて使用されたとされており、旋律を奏でる用途でメロディアスに調整されたものは、17世紀末にイギリスで生まれました。
・Rin Bells(リン・ベル/おりん)
東アジアから発祥し、20世紀以降は調律されたメロディアスなリン・ベルが使われるようになりました。本ライブラリには、明るく澄んだ倍音が特徴のリン・ベルが収録されています。
・Bell Tree(ベル・ツリー)
明るいベルを縦に入れ子にしたもので、20世紀後半以降、ベルを用いてグリッサンド音を出すために使われるようになりました。
・Jingle Bells(ジングル・ベル)
馬のそりに取り付けられることで有名ですが、西洋のオーケストラ音楽では、Leopold Mozartの「Musikalische Schlittenfahrt」、Gustav Mahlerの交響曲第4番、Carl Orffの「Carmina Burana」などで使用されました。
グループ | アーティキュレーション |
---|---|
Cencerros | ・Played with hard and soft mallets, plastic beaters, rasping stick, and bowed ・Single notes ringing and stopped ・Rolls (mallets only) ・Rasping stick: fast and slow ・Bow: single notes |
Hand bells | ・Single hits open and muted ・Tremolo ・Shaken short and long ・Bowed |
Rin bells | ・Single hits open and muted ・Rolls static, dynamics 1/2/4 sec. ・Bowed |
Bell tree | ・Played with hard and soft beaters ・Up and down strokes, very slow with 2 sticks, slow, medium, fast, and very fast |
Jingle bells | ・Sleigh bells and mixed jingles ・Single shakes and rolls |
Low bells and pianos | ・Plate and tubular bells, burma gongs, and three grand pianos ・Single notes ringing and secco ・Rolls ringing and secco |
High bells ensemble | ・High plate and tubular bells, Vibraphone ・Single notes ringing and secco |
Standard ライブラリ(本製品)とExtended ライブラリ(別売)には同じアーティキュレーションが収録されていますが、マイク・ポジションが異なります。
マイク・ポジション | ・STD(本製品) | EXT(別売) |
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1. Close Mic (Mono) | ○ | |
2. Mid Layer Mic / ステレオ (L/R) | ○ | |
3. Main/Room Mic / デッカツリー ステレオ (L/R) | ○ | |
4. Main/Room Mic / デッカツリー モノラル (C) | ○ | |
5. Main Surround / ステレオ (L/R) | ○ | |
6. High Stereo (3D) / ステレオ (L/R) | ○ | |
7. High Surround (3D) / ステレオ (L/R) | ○ |
メイン・ステレオ・ルーム・マイクの代わりにメイン・サラウンド・マイクを使用することで、より広大なサウンドのミックスも可能です。またサラウンド・シグナルを他のマイク・シグナルとブレンドすることで、ステレオ・フォーマットでもより緻密でより鮮明なサウンドを得ることができます。
ご使用にあたって
・本製品のご利用にはiLok License Manager(無償)の導入と、iLokドングル(iLok2/iLok3)またはiLok Cloud(ドングル不要)を使用した認証が別途必要です。
・9.2 GB以上の空き領域が必要です。インストール時には倍程度の空き容量(別ストレージ可)が必要です。
・SSD (M2, SATA 6 or USB3/3.1 UASP 対応) の使用を推奨します。
・本ライブラリはVIENNA INSTRUMENTS ソフトウェアならびにVIENNA INSTRUMENTS PRO ソフトウェアに対応していません。専用ソフト「SYNCHRON PLAYER」でのみお使い頂けます。
・サウンド・モジュールをスムーズに動作させる為に、処理速度の速いCPU及びRAMメモリに十分な余裕があるコンピュータにインストールしてご使用されることをお奨めいたします。
・本製品をご使用いただくにはインターネット経由でのレジストレーション(開発元への製品登録)、アクティベーション(VIENNA キーへのライセンス登録)が必要となります。レジストレーション、アクティベーションにはインターネットへの接続環境、及びE-Mailアドレスが必要となります。
・ここに掲載している製品の仕様は、予告無く変更されることがあります。
動作環境 | 最新の動作環境につきましてはこちらよりご確認ください。 |
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