JUPITER-4の兄弟であり、1979年発売のこの希少なシンセサイザーは、ぶ厚く豊かで刺激的なサウンドを特徴とし、中古市場での人気も高まる一方です。
回路レベルまで音響的に正確なPROMARSプラグインは汎用性が高く、当時のローランド・シンセサイザーの紛れもない特徴である大きな低音とリード音を響かせます。
当初はJUPITER-4の「小さな弟」として設計が進められていたPROMARSですが、その小ささに似合わずマイクロプロセッサー制御により安定性と柔軟性を実現し、それにアナログの豊かなサウンドを合体させ、さらに内蔵メモリを備えたシンセの黎明期のモデルの1つでもありました。このパワフルなモノフォニック・シンセは、歪んだ太いリード・サウンドや、パワフルなロー・サウンドが自慢で、小さな体に大物が宿ることがあることを証明しました。
JUPITER-4は1ボイスごとにVCOとサブオシレーターを1つずつ持っていましたが、PROMARSはそれを2つずつ備えていました。演奏者はそれらをデチューンして、独特のユニゾン・コーラスエフェクトを生みだし、4 VCOシンセのようなサウンドを作り出すことができました。その音は文句なく大きく、太くうなる低音や焼け付くようなリード音にはなくてはならないシンセとなっていきました。
PROMARSのソフトウェア版では、オリジナルの設計仕様を採用し、各アナログ回路をパートごとに詳細に分析して、この希少なビンテージ楽器のサウンドを完全に再現しています。それに加えて、プラグインでしか得られない新機能も備えています:
PROMARSは、ローランドのSYSTEM-8、SYSTEM-1、およびSYSTEM-1mハードウェア・シンセをホストにPLUG-OUTシンセとして使うこともできます。これにより、パソコン上のDAWで作業をし、それとまったく同じサウンドをハードに取り込んでライブ演奏をすることができます。さらに、ハードウェアとソフトウェアの間でサウンドのやり取りをして、ハードウェアをハンズオン・コントローラーとして使用することもできます。
同時発音数 | 1音 |
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LFO DELAY/BEND | LFOディレイ・タイム LFOベンド |
LFO | ウェーブフォーム(サイン波、逆のこぎり波、のこぎり波、矩形波、RANDOM(S/H)) LFOレイト LFOキートリガー・スイッチ |
VCO | レンジ(64、32、16、8、4、2) モジュレーション・デプス PWMモード・スイッチ(MANUAL、LFO、VCF ENV、VCA ENV) パルス・ウィズ ウェーブフォーム(のこぎり波、矩形波、のこぎり波+SUB、矩形波+SUB、SUB) |
VCO-2 | VCO-2 A-TUNE VCO-2 B-TUNE VCO-2セレクト・スイッチ(A-TUNE、OFF、B-TUNE) |
ミキサー | VCO-1 VCO-2 NOISE |
VCF | ハイフィルター・カットオフ・フリケンシー ローパスフィルター・カットオフ・フリケンシー ローパスフィルター・レゾナンス ローパスフィルター・キーボード・フォロー ローパスフィルター・LFOモジュレーション・デプス エンベロープ・モジュレーション・デプス エンベロープ・アタック・タイム エンベロープ・ディケイ・タイム エンベロープ・サステイン・レベル エンベロープ・リリース・タイム |
VCA | エンベロープ・アタック・タイム エンベロープ・ディケイ・タイム エンベロープ・サステイン・レベル エンベロープ・リリース・タイム トーン クラッシャー・デプス |
エフェクト | リバーブ・レベル ディレイ・レベル ディレイ・タイム |
コントローラー | ボリューム ベンド・センシティビティ ポルタメント レガート・スイッチ キー・アサイン・モード テンポ・シンク・スイッチ |
アルペジオ | アルペジオ・スイッチ アルペジオ・タイプ(1 Oct Up、1 Oct U+D、1 Oct Down、2 Oct Down、2 Oct U+D、2 Oct Up) アルペジオ・ステップ(1/4、1/8、1/16、1/4T、1/8T、1/16T) |
チューン | 430--450 Hz |
対応サンプリング周波数 | 44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHz, 176.4 kHz, 192 kHz |
1バンクあたり音色数 | 64音色 ※新規ユーザー・バンクを作成可能 |
対応プラグイン・フォーマット | VSTi 2.4(64bit)※Windowsのみ VSTi 3.6(64bit) AU AAX |
Plug-Outハードウェア | SYSTEM-1、SYSTEM-1m、SYSTEM-8 |
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