JX-3P Software Synthesizerは、1983年に発売された6ボイスのシンセサイザーJX-3Pを回路レベルまで忠実に再現。JX-3Pは洗練された外観とプログラミングの簡素化、デジタル・コントロールのオシレーターによる安定したチューニングの時代の幕を開いた画期的なシンセサイザーとして高い人気を集めました。合理的なパネルレイアウトにより素早くトーンにアクセスできるだけでなく、直接的なコントロールでさらに深く掘り下げたいと考える人向けに、オプションとしてPG 200 Synthesizer Programmerも用意されていました。オリジナルのきらめくパンチの効いたサウンドを再現したJX-3P Software Synthesizerにより、アンダーグラウンドな80年代クラシック・サウンドを現代の作業環境に取り込むことができます。
JUPITER-6と並んで、新開発のMIDIインターフェースを搭載した世界初の楽器の一つとして誕生したJX-3P。よりプリセットを使いやすくするためのプッシュボタン式のプログラミングを採用したJX-3Pは、それまでのシンセサイザーとは異なる印象を与えましたが、そのサウンドは純粋な80年代Rolandサウンドでした。従来のシンセサイザー同様にアナログ・コンポーネントを搭載しつつ、デジタル・コントロールのオシレーターにより、安定したサウンドが得られたことも画期的な一歩となりました。
JX-3Pは、当時としては革新的だったMIDIインターフェースを搭載した世界初の楽器の1つでした。1980年代初頭、優れたシンセサウンドを簡単に扱えるJX-3Pは、シンセサイザー人気の爆発的な高まりと共に幅広いミュージシャンに愛用されていきました。その画期的なデジタル・コントロールとプッシュボタン式のプログラミングにより、存在感のある中音域、きらめく高音域、そしてパンチのある低音域に簡単にアクセスでき、当時の数多くのアルバムや映画のサウンドトラック、ステージのセットアップに採用されました。
JX-3Pの簡潔なインターフェースは、そのシンプルさから多くの人に愛されてきました。その一方で、プロミュージシャンやシンセ愛好家の一部から、より詳細で直接的なコントロールを望む声もあり、その要望に応えるためのオプションとしてPG-200 Synthesizer Programmerがありました。現在、良好な状態のPG-200ユニットとその特殊な接続ケーブルを見つけるのは、困難と言えるでしょう。JX-3P Software Synthesizerは、PG-200の表現力をも忠実に再現しているため、この強力なバーチャルのオプションを使って、より深く掘り下げることができます。
JX-3Pプラグインを開発するにあたり、オリジナルのクラシックなワークフローと特有のサウンドを継承することは、とても重要でした。その中でベロシティ・センスやオシレーター・レンジの拡張、エフェクトの増加、アルペジエーターの強化など、現在の音楽環境により柔軟に適応するための要素を追加。 LFO、アルペジエーター、エフェクトのテンポ同期、視認性が良くサイズ変更可能なUI、そしてVST3、AAX、およびAUのサポートにより、さまざまな音楽制作環境に対応します。
JX-3Pのようなビンテージ・シンセには、仕様外の際にエンジニアがさまざまなアナログ・コンポーネントを微調整するための内部トリムコントロールがありました。しかし、時に「仕様外」がユニークで並外れたサウンドを生み出すこともありました。最新のACB技術によって実現したCircuit Mod機能を使用することで、単一のマクロ・コントロールで複数のトリムの調整が可能。経年変化の影響をシミュレートするConditionパラメーターにより、工場出荷時の状態から何十年も使い込まれたビンテージ・テイストまで、あらゆるJX-3P を体感できます。
洗練されたブラウザにより、JX-3Pのファクトリー・プリセットや独自のカスタムサウンド、Roland Cloudからダウンロードしたパッチのコレクションを自在に閲覧できます。インストールされているすべてのパッチ・バンクを検索してソートし、お気に入りの評価やメモ機能が使用可能。素早くサウンドを呼び出して、自分好みに調整することができます。
JX-3P Software Synthesizerは、ハードウェア・シンセサイザーSYSTEM-8で使用するためのPLUG-OUTに対応。JX-3PのプラグインパネルをSYSTEM-8のコントローラーに合わせて変更することで、直感的なコントロールが可能となるだけでなく、PLUG-OUT機能を使用して、SYSTEM-8をスタジオやステージでスタンドアロンのPG-200搭載JX-3Pとして演奏することも可能です。
最大同時発音数 | 8音 |
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LFO | WAVEFORM (SIN, SQR, RANDOM) DELAY RATE KEY TRIGGER SW(ON, OFF) TRIGGER ENVELOPE SW(ON, OFF) |
DCO-1 | WAVEFORM (SAW, SQR, PULSE) RANGE (64', 32', 16', 8', 4', 2') FREQ MOD LFO SW(OFF、ON) FREQ MOD ENV-1 SW(OFF、ON) |
DCO-2 | WAVEFORM (SAW, SQR, PULSE, WHITENOISE) RANGE (64', 32', 16', 8', 4', 2') TUNE FINE TUNE CROSS MOD FREQ MOD LFO SW(OFF、ON) FREQ MOD ENV-1 SW(OFF、ON) |
DCO | LFO MOD ENV-1 MOD |
VCF | SOURCE MIX DCO-1 SOURCE MIX DCO-2 CUTOFF FREQ RESONANCE PITCH FOLLOW VELOCITY SENS HPF CUTOFF FREQ LFO MOD ENV-1 MOD |
VCA | VELOCITY SENS BRILLIANCE MODE (ENV-1, ENV-2, GATE) LEVEL |
ENV-1 | ATTACK DECAY SUSTAIN RELEASE |
ENV-2 | ATTACK DECAY SUSTAIN RELEASE |
PORTAMENTO | PORTAMENTO TYPE(1、2) LEGATO(OFF、ON) |
EFFECT | TYPE(OVERDRIVE、DISTORTION、JX-3P CHORUS、FUZZ、CRUSHER、PHASER) TONE DEPTH |
DELAY/CHORUS | TYPE(DELAY、PANNING DELAY、CHORUS 1、CHORUS 2、FLANGER、DELAY + CHORUS) TIME LEVEL |
REVERB | TYPE(AMBIENCE、ROOM、HALL 1、HALL 2、PLATE、MODULATION) TIME LEVEL |
コントローラー | TEMPO SYNC(OFF、ON) KEY ASSIGN(POLY、MONO、UNISON) KEY HOLD(OFF、ON) OCTAVE(-3、-2、-1、0、+1、+2、+3) BEND RANGE BEND GAIN(x1、x2、x3、x4) BEND SENS DCO BEND SENS VCF MOD SENS DCO MOD SENS VCF |
アルペジオ | ARPEGGIO(OFF、ON) ARPEGGIO TYPE(1OCT UP、1OCT U+D、1OCT DOWN、2OCT DOWN、2OCT U+D、2OCT UP) ARPEGGIO STEP(1/4、1/8、1/16、1/4T、1/8T、1/16T) |
CIRCUIT MOD | AMOUNT |
CONDITION | -128~+127 |
チューン | 430.0Hz--450.0Hz |
対応サンプリング周波数 | 44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHz, 176.4 kHz, 192 kHz |
1バンクあたり音色数 | 64音色 ※新規ユーザー・バンクを作成可能 |
対応プラグイン・フォーマット | VSTi 2.4 (64 bits) ※Windowsのみ VSTi 3.7 (64 bits) AU AAX |
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