Lector

Lector（レクター）は最大100バンドで使用可能なソフトウェア・ボコーダー/シンセサイザーです。ロボット・ボイス、囁くようなストリングス、トーキング・ドラムループ、リズミックなパッド・サウンド、甲高いベル・サウンド、水の滴るサウンドなど、ボコーダーが持つ音作りの可能性は無限大です。どのようなサウンドを入力しても、そのサウンドを拡張したり、また新たな価値を付加する事ができる Lector は、典型的なロボット・ボイスやボーカル・トラックへのハーモニーの追加、映画のサウンド・トラックのようなシネマティックなサウンドまで幅広く使用できます。コントロールするパラメーターが多いボコーダーですが、Lector は人間工学に基づいた分かりやすいユーザーインターフェースにより素早い操作が可能です。

3バンドから最大100バンドまで設定可能な強力なボコーダー

アナライシス・フィルターバンクは入力したオーディオ信号を3バンドから最大100バンドの周波数帯域に分割し、その分割数と同数のバンドパス・フィルターにより構成されたシンセシス・フィルター・バンクで帯域ごとの音量をモジュレーションします。キャリア信号は内蔵の16ボイス・シンセサイザーまたは外部から入力したオーディオ信号を使用できます。アンボイスド・ディテクターは声の母音と子音を検出し明瞭度をコントロールする事ができます。

単体使用も可能なキャリア信号用の内蔵16ボイス・シンセサイザー

Lector はキャリア信号として使用するための16ボイス・シンセサイザーを内蔵しています。サイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波、可変パルス波、サンプル & ホールド、ノイズなど典型的なアナログ波形を持つ2つのオシレーターには、シングルおよびマルチサンプルも自由にロードする事ができます。FM とリング・モジュレーションはボコーダー・サウンドへ更に倍音を追加します。フィルターは5種類のフィルタータイプとそれぞれ 12dB か 24dB のスロープで使用できる伝統の Waldorf フィルターを搭載。パネル右上の Carrier ノブを回すと、このシンセサイザーのサウンドを直接プレビューしたり、単体のシンセサイザーとして使用する事もできます。

ボコーダー・サウンドへ更に磨きをかける高品質なエフェクター

ボコーダー・サウンドへ更に磨きをかける高品質なエフェクターは、チューブ・オーバードライブ、トランジスター、ハード・クリッピング、2,4,6ステージから選択可能なコーラス/フランジャー、テンポ同期もできるディレイ、リアルな質感のリバーブを搭載しています。

Lector の機能

・3~100 バンド・ボコーダー

・範囲可変のアナリシス・フィルターバンク

・オフセットやLFOモジュレーション可変のシンセシス・フィルターバンク

・ミッドバンドの周波数可変の3バンドEQ

・スピーチ信号、キャリア信号それぞれに独立したコンプレッション

・アンボイスド・ディテクター

・オーバードライブ(チューブ/ダイオード/クリップの各タイプ)

・ステレオ・コーラス/フランジャー(2~6ステップ)

・ステレオ・ディレイ

・リバーブ

・サイドチェーン入力 (VST3 または Audio Unit)

・キャリア・プラグイン (VST2)

16ボイス・シンセサイザー搭載 (各ボイスで以下のような仕様)

・モノフォニック/ポリフォニック/フリーランニング

・2×オシレーター(サイン波/三角波/鋸歯状波/矩形波+PWM/サンプル & ホールド/ノイズ/マルチサンプル・プレイバック)

FM

・リングモジュレーション

・ポルタメント/グリッサンド

・1×フィルター(ローパス/バンドパス/ハイパス/ノッチ 12dB & 24dB/ホワイトニング)

・1×LFO(サイン波/三角波/ノコギリ波/矩形波/サンプル & ホールド/ノイズ)

・2×ARエンベロープ