FutzVerbは、フィルター、ディストーション、ローファイエフェクト、サブオクターブジェネレーター、デバイスシミュレーター、リバーブなどを兼ね備えた、多機能なオーディオプロセッサーです。一言で言えば、サウンドを大胆に変形させるための強力なツールです。
人気の高いプラグイン「FutzBox」を基盤として設計されたFutzVerbは、同様のプリフィルタリングとディストーション機能を備えつつ、さらにサブオクターブジェネレーター、移動可能なSIM(Synthetic Impulse Models)、そしてローファイエフェクトなどを追加しています。これに加え、ディストーション・サウンドを細部まで作り込むための多彩なツールが搭載されています。
FutzVerbのリバーブエンジンには、幅広い種類のリバーブとリフレクションタイプ、2段階の初期反射ステージ、ドリフトモジュレーション、ステレオフィールド調整などが含まれています。さらに、リバーブ後段に配置されたダイナミクスセクションにより、リバーブ出力を必要に応じてゲートまたはダッキングすることも可能です。
FutzBoxと同様に、FutzVerbはSIM(Synthetic Impulse Model)を使用しており、非常に最適化されたフォーマットで高精度なモデリングを実現しています。これにより、一般的なコンボリューション方式の製品よりも少ないDSPリソースで動作します。さらに、SIMはリアルタイムでスケーリングや切り替えが可能です。
FutzVerbのアルゴリズムとリフレクションタイプは、一般的なリバーブから、まるで異世界のようなサウンドまでを網羅しています。
例えば、クローゼットの中や通りの向こうのクラブ。タウンホール。そして、”あの”SF映画に出てくる深い空間表現など。
FutzVerbには、そうした空間の響きがすべて揃っています。
現実の物理空間を再現したいときも、宇宙の彼方にあるような空間を作り出したいときも、FutzVerbがそのすべてをカバーします。
FutzVerbのSIMおよびLo-Fiセクションは、各リバーブアルゴリズムの前後、または内部に配置することができます。
「リバーブのテクスチャを10ビットのFAXマシンを通したような質感」にするといった、斬新でクリエイティブなテクスチャも作り出すことができます。
FutzVerbのサブオクターブジェネレーターで、サウンドに重厚さを加えましょう。
原音より1オクターブ下、2オクターブ下の信号をブレンドし、そのミックスをリバーブセクションへ送り込むことで、圧倒的な低域の存在感を生み出します。
FutzVerbに搭載されたフィルターとディストーションのコントロールは、FutzBoxと同一のものです。
多彩なサチュレーションおよびディストーションモードに加え、ユニークな「Chop」、「Wobble」を搭載。Mixコントロールでのバランス調整も可能で、サウンドを思いのままに”壊す”ためのツールが揃っています。
15秒ものリバーブディケイが、いつでもうまく機能するとは限りません。
そんなときは、Dynamicsセクションを有効にして、入力信号に応じてリバーブにゲートをかけてみましょう。
あるいは、UI上の大きなノブを反対方向に回してダッキングを設定すれば、入力信号が存在する間だけリバーブ出力を抑え、両者の信号がぶつからないように調整できます。
| 動作環境 | Native: AAX Native, AU, VST3 |
|---|
スタッフコメント