XS-62Sはオーディオ・ミキサーを搭載した1Uサイズのコンパクトな6チャンネルのラックマウント・ビデオ・スイッチャーです。
これ1台で映像、音声、さらにPTZカメラのコントロールが可能。PCやMac、制御用タッチパネルからワンタッチでこれらをコントロールできます。厚さ44mmのコンパクトな筐体ながら、それぞれの機能に妥協はありません。企業や学校のライブ配信スタジオから、TV会議、結婚式や議会の中継・収録システムまで、幅広いアプリケーションに対応するパワフルなワンボックス・ソリューションです。
製品セミナーや発表会、プライベート・イベントなどのコンテンツ作りを効率化するのは、多くの企業の課題です。XS-62Sは、オールインワンの操作感と、Auto Mixing機能による自動化でコンテンツ作りを簡単にします。
映像や音声の操作は、機材操作が煩雑で、多くの人には難しいものでした。XS-62Sは、PCにインストールしたリモートコントロールソフト「XS-62S RCS(無償ダウンロード)」からワンタッチで操作が可能。プリセットしておいた状態を呼び出すだけの簡単操作です。煩わしい音声ミキサーの操作もAuto Mixing機能に任せておけば、オペレーターが必要なくなります。
本体は厚さ44mm、1Uサイズの省スペース。机の下のわずかなスペースに設置できるので、大掛かりなシステムラックを設置する必要がありません。
XS-62Sは、ホテルの宴会場(バンケットルーム)、ホールや会館などのイベントスペースのAV機材に最適です。近年増えている2〜3スクリーンの映像送出と、音響調整を一台で実現します。
映像はPGM/PSTスイッチングが可能。通常のシームレススイッチャーではできなかったディゾルブ切り替えも可能。AUXバスも搭載しているので、控え室や演者への返しモニターへの出力も、これ一台で実現します。
またオートミキシング機能を搭載したデジタル・オーディオ・ミキサーはこれらの施設の音響調整で効果を発揮。オペーレションの手間を減らすことができます。音声処理はディレイやコンプレッサーなどの高度なエフェクトを搭載。構内放送や録音、ストリーミング用途に高品位の音声を提供します。
この機能を1Uサイズのコンパクトボディに凝縮。可搬型の機材として、高い機動性を発揮します。
XS-62Sは複数のPTZカメラやPCを使うようなライブ配信やTV会議にも適しています。出席者が多いTV会議は、カメラの操作が煩雑になったり、PC映像の切り替えが面倒になることが多いのですが、XS-62Sを使うとスムーズ、かつ迅速な映像のスイッチングや合成が可能ですので、出席者をイライラさせることがありません。また、4台までのマイクを接続できるので、話者に近いマイクを設置して、聞き取りやすい音での会議を実現できます。
※ ライブ配信の際には、別途エンコーダーをご用意ください。
XS-62Sのビデオ・スイッチャーは6チャンネル入力対応。SDI/HDMI/RGBの6つの映像と、内蔵メモリに記録した2つの静止画をシームレスに切り替えることができます。3種類のモードを使い、ユーザーの使い勝手に合わせて使いこなすことができます。
Ver.2.0から追加された各映像入力、静止画毎に映像表示間隔を設定可能なオート・スキャン機能を使えば、配信時に便利な順次、もしくはランダム切り替えが可能です。
1,3G/HD-SDI 4入力(1080iと1080pを混在可能)
2,HDMI x2、RGB x1入力(スケーラー機能搭載)
3,RGB / COMPONENT / COMPOSITE - スケーラ内蔵、HDMI 6と切替で使用
4,3G/HD-SDI 2出力 - PGM/PVW/AUXに割り当て可能
5,HDMI 2出力 - PGM/PVW/AUXに割り当て可能
6,マルチビュー出力 - PGM、PVW、入力映像、オーディオメーター表示。スケーラーを通ったPGM/PVW/AUXに割り当て可能
7,TALLY/GPIO
8,RS-232 ‒ 外部制御用。
9,RS-422 ‒ PTZ制御用。VISCA対応
10,LAN – 外部制御用。スマート・タリー機能
ボタンは明るさ調整も可能な自照式スイッチと、音声調整用のツマミを搭載。XS-62S単体での操作も可能です。ローコストな案件や、ライブ・イベントでオペレーターが直接コントロールする際に、直感的な操作感を実現しています。
XS-62Sは用途に応じてスイッチング方法(モード)を選択できます。
PGM/PST モード
映像のスイッチングと、合成が可能なモードです。ライブ配信セミナーなどで、複数の映像を一つの画面にまとめたい場合に威力を発揮します。
DSK合成、PinP合成を組み合わせて映像を作ることができます。PVW出力を見ながら映像のプログラムを作り、TAKEボタンを押して送出できます。
また、AUXバスを使うと、PGMバス、PSTバスとは別の映像出力が可能です。
DISSOLVE モード
映像のスイッチングと、合成が可能なモードです。パネル操作でダイレクトに映像をスイッチングしたり合成したりできるので、バンケットや学校などで、ユーザーが本体を直接操作するようなシステムに最適です。
PGM出力のビデオのスイッチングはディゾルブ効果をかけることができます。
また、AUXバスを使うと、PGMバス、PSTバスとは別の映像出力が可能です。
※ PSTバスの出力は、PGMバスと同じものが出力されます。
MATRIX モード
入力された信号を3つのバスで出力できます。スクリーンが3つあるような、イベントや中継の現場に最適な、信号のルーティングを行うモードです。映像の切り替えは、擬似シームレス・スイッチングになります。
PGM/PSTモード、DISSLOVEモードの時は、PinP及びDSK合成を使用できます。
PinP機能は、Square(四角)のほか、Circle(丸)、Heart(ハート)、Diamond(ひし形)を3つのサイズから選択可能。
Ver.2.0からはPinPのクロップ、スプリット機能の境界線の位置調整も可能となりました。
DSK機能でこの上に、タイトルや歌詞、ロゴなどを合成できます。
DSK合成は、ルミナンス・キーとクロマ・キー対応です。
6つの映像入力とキャプチャした静止画、PGM、PVWを一つのモニターに表示できます。また、設定中のメニューも表示できるので、視点を動かさず全ての情報を把握してコントロールすることができます。
Ver.2.5 から PGM、PVW と黒を入れ替えたり、チャンネル・セクションに表示されている IN1 から IN6 のラベル名の変更が可能となりました。
XS-62Sは、18チャンネル入力デジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。4個のTRSジャック、RCAステレオ入力、およびSDI/HDMIからの音声のミキシングが可能です。
Ver 2.5から追加された内蔵エフェクト・ライブラリには、インタビュー、アンビエントサウンドの録音、現場での録音時の風切り音の除去など、がプリセットされました。 音声に関する知識がなくても、誰でも簡単に音声の調整ができます。
TRS入力にはプリアンプを搭載。マイクからPAのライン入力まで幅広い音声に対応します。
インタビュー、アンビエントサウンドの録音、「ポップ」や風切り音の排除など、一般的な制作シナリオ用のプリセットが満載の内蔵エフェクトにより、オーディオの知識がなくても誰でもサウンドを再生できます。 音量調整の操作を自動化できるオートミキシング機能で、オペレータがビデオの切り替えに集中できます。これらのエフェクトは、本体の液晶かマルチビューに表示されるメニューから調整することも可能。
また、リモート・コントロール・ソフトウェア「XS-62S RCS」を使えば、グラフィカルに操作できます。
Ver.2.0からソロバスが追加され出音の事前確認が可能となりました。
オートミキシングは音量調整の操作を自動化し、ミキサー操作を省力化できますので、音声専任のオペレーターがいない場面などで活躍します。
特に会議、パネル・ディスカッションや討論会などの複数のマイクが使われる場合に効果的です。強調したい音声がある場合は、音声のウェイト・レベルを上げることで、音声配分の優先度を調整することができます。
XS-62S のSDI OUT端子は、8チャンネルのエンベデッド・オーディオに対応しています。割り当てたバス(ステレオ音声)に加えて、6チャンネルのアナログ入力音声(AUDIO IN 1〜 6)をSDI 映像にエンベデッドできます。
例えば、出力されたSDIエンベデッド・オーディオをレコーダーやビデオ編集機に取り込めば、録画後にオーディオをチャンネル単位で編集できます。
その他にもSDIエンベデッド・オーディオは録音時のバックアップや多言語のナレーション収録などにも活用できます。
ローランド独自のスマート・タリー・システムは、XS-62Sに接続されたPCやスマートデバイスをタリーボックスに変身させる機能です。無線LANルーターを使用すれば、iOSまたはAndroidデバイスにタリーを表示することができます。
XS-62S 本体、及び XS-62S RCS から RS-422(VISCA)、もしくは LAN を介して最大 6 台までの PTZ カメラを個別、もしくは一括で制御が可能です。
専用のコントローラーを必要とせずに、JVC やパナソニックの PTZ カメラ、VISCA over IP 対応ビデオカメラ(Sony社製PTZカメラ等)、PTZOptics社製PTZカメラ、Avonic社製PTZカメラなどが制御でき、ワークフローを合理化できます。
XS-62S のオーディオ・ミキサーを、外部 USB コントロールサーフェスで制御することで、別途オーディオ・ミキサーを使用する代わりになります。
サードパーティ製の USB MIDI コントロールデバイスは、XS-62S リモートコントロールソフトウェアを含む Mac および Windows PC からドライバをインストールせずに認識されます。
USB ゲームパッドで、PTZ カメラのパン、チルト、ズームなどの操作ができます。
Windows/Mac 用ソフトウェア「XS-62S RCS」は、XS-62S とパソコンを LAN または RS-232 を介して接続してコントロールしたり、設定を編集することができます。
専用のコントローラーを必要とせずに、JVC とパナソニックの PTZ カメラが制御でき、ワークフローを合理化できます。 USB ゲームパッドで、カメラのパン、チルト、ズームなどの操作も可能です。
XS-62S RCS は、LAN 接続でキヤノン製ビデオカメラに接続して 記録の開始と停止を制御できます。
XS-62S は LAN 端子、RS-232 端子、TALLY/GPIO 端子を搭載。外部機器からの制御にも対応します。
映像 | ・映像処理 : 4:2:2(Y/Pb/Pr)、8ビット ・入力端子 SDI IN 1~4:BNCタイプ×4 ※SMPTE 424M(SMPTE 425M-AB)、292M準拠 HDMI IN 5~6:HDMIタイプA×2 ※HDCP対応 ※マルチフォーマット対応 RGB/COMPONENT/COMPOSITE IN 6:15ピン・ミニD-subタイプ×1 ※HDMI、RGB/COMPONENT、COMPOSITEのどれかを選択 ※マルチフォーマット対応 ・出力端子 SDI OUT 1~2:BNCタイプ×2 ※SMPTE 424M(SMPTE 425M-AB)、292M準拠 HDMI OUT 1~3:HDMIタイプA×3 ※HDCP対応 ・アナログ入力レベル・インピーダンス RGB:0.7Vp-p、75Ω(H、V:5VTTL) コンポーネント:1.0Vp-p、75Ω(同期信号:2値/3値) コンポジット:1.0Vp-p(輝度信号)、0.286Vp-p(色差信号:NTSC)、0.3Vp-p(色差信号:PAL)、75Ω ・入力映像フォーマット SDI IN 1~4端子(SMPTE 296M、274M準拠) フレーム・レート 59.94Hz設定時 (システム・フォーマット 720p設定時):720/59.94p、720/60p (システム・フォーマット 1080i、または1080p設定時):1080/59.94i、1080/60i、1080/59.94p、1080/60p、1080/29.97p、1080/30p、1080/23.98p1080/24p フレーム・レート 50Hz設定時 (システム・フォーマット 720p設定時):720/50p (システム・フォーマット 1080i、または1080p設定時):1080/50i、1080/50p、1080/25p、1080/23.98p、1080/24p ※インターレースで入力された映像は、本体内の処理でプログレッシブに変換されます。 ※フレーム・レートはSYSTEMメニューで選択します。(59.94Hz、または50Hz) HDMI IN 5~6端子、RGB/CMPNT/CMPST IN 6端子 (RGB、コンポーネント入力時):480/59.94i、576/50i、480/59.94p、576/50p、720/59.94p、720/60p、720/50p、1080/59.94i、1080/60i、 1080/50i、1080/59.94p、1080/60p、1080/50p、 VGA(640×480、60Hz)、SVGA(800×600、60Hz)XGA(1024×768、60Hz)、WXGA(1280×800、60Hz)、 SXGA(1280×1024、60Hz)、FWXGA(1366×768、60Hz)SXGA+(1400×1050、60Hz)、UXGA(1600×1200、60Hz)、 WUXGA(1920×1200、60Hz) ※リフレッシュ・レートは各解像度の最大値です。 ※CEA-861-E、VESA DMT Version 1.0 Revision 11準拠 ※1920×1200、60Hz:Reduced blanking ※インターレースで入力された映像は、本体内の処理でプログレッシブに変換されます。 ※フレーム・レートはSYSTEMメニューで選択します。(59.94Hz、または50Hz) RGB/CMPNT/CMPST IN 6端子 (コンポジット入力時):480/59.94i、576/50i ・静止画(Still Image) Bitmap File(.bmp):最大1920×1080、24ビットカラー、無圧縮 PNG File(.png):最大1920×1080、24ビットカラー JPG File(.jpg):最大1920×1080、24ビットカラー ※最大2枚まで内蔵不揮発メモリーに記憶可能 ※USBメモリーに書き出し可能 ※PNGαチャンネルは非対応です。 ・出力映像フォーマット SDI OUT 1~2 端子 (SMPTE 296M、274M準拠)、HDMI OUT 1~2 端子 (System Format 720p設定時):720/59.94p、720/50p (System Format 1080i設定時):1080/59.94i、1080/50i (System Format 1080p設定時):1080/59.94p、1080/50p ※フレーム・レートはSYSTEMメニューで選択します。(59.94Hz、または50Hz) HDMI OUT 3 端子 (MULTI-VIEW時):1080/59.94p、1080/50p (スケーリング出力時):480/59.94p、576/50p、720/59.94p、720/50p、1080/59.94p、1080/50p、 SVGA(800×600、60Hz)*1、XGA(1024×768、60Hz)*1、 WXGA(1280×800、60Hz)*1、SXGA(1280×1024、60Hz)*1、 FWXGA(1366×768、60Hz)*1、SXGA+(1400×1050、60Hz)*1、 UXGA(1600×1200、60Hz)、WUXGA(1920×1200、60Hz) ※HDMI OUT 3 は、MULTI-VIEW、またはスケーリング出力のどちらかを選択 ※フレーム・レートはSYSTEMメニューで選択します。(59.94Hz、または50Hz) ※1920×1200、60Hz: Reduced blanking (*1)フレーム・レート設定が50Hzのとき、出力リフレッシュ・レートは75Hzになります。 ・映像効果 出力モード:PGM-PST、DISSOLVE、MATRIX 切替:カット、ミックス(ディゾルブ/FAM/NAM)*2、ワイプ(30種類)*2 合成:ピクチャー・イン・ピクチャー(四角型、丸型、ハート型、菱型)*2、スプリット(4種類)*2、DSK(ルミナンス・キー、クロマ・キー)*2 その他:左右反転、静止画キャプチャー、静止画再生、テスト・パターン出力、入力フリーズ (*2)出力モードに依存します |
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音声 | ・音声処理 : サンプリング・レート:48kHz、24ビット ・音声フォーマット SDI IN 端子:リニアPCM、48kHz、24ビット、2ch(SMPTE 299M準拠) SDI OUT 端子:リニアPCM、48kHz、24ビット、8ch(SMPTE 299M準拠) HDMI IN 端子、HDMI OUT 端子:リニアPCM、48kHz、24ビット、2ch ・入力端子 SDI IN 1~4 端子:BNCタイプ ×4 HDMI IN 5~6 端子:HDMIタイプA ×2 AUDIO IN 1~4 端子:TRS標準タイプ AUDIO IN 5~6 端子:RCAピン・タイプ ・出力端子 SDI OUT 1~2 端子:BNCタイプ×2 HDMI OUT 1~3:HDMIタイプA×3 AUDIO OUT:XLRタイプ、RCAピン・タイプ PHONES:ステレオ標準タイプ ・規定入力レベル AUDIO IN 1~4 端子:-60~+4dBu(最大入力レベル:+22dBu) AUDIO IN 5~6 端子:-10dBu(最大入力レベル:+8dBu) ・入力インピーダンス AUDIO IN 1~4 端子:28kΩ(HEAD AMP GAIN 0~+23dBu)、8kΩ(HEAD AMP GAIN +24~+64dBu) AUDIO IN 5~6 端子:15kΩ ・規定出力レベル AUDIO OUT 端子:+4dBu(XLRタイプ、最大出力レベル:+22dBu)、-10dBu(RCAピン・タイプ、最大出力レベル:+8dBu) PHONES :92mW+92mW(32Ω負荷時) ・出力インピーダンス AUDIO OUT (XLRタイプ): 600Ω AUDIO OUT (RCAピン・タイプ): 1kΩ PHONES :10Ω ・オーディオ・エフェクト オート・ミキシング、EQ、ディレイ、コンプレッサー、HPF、ゲート、リバーブ、マルチバンド・コンプレッサー、リミッター |
その他 | ・その他の端子 USB MEMORY 端子:USB Aタイプ(USBメモリー用) TALLY/GPIO 端子:25ピンD-subタイプ(メス) RS-232 端子:9ピンD-subタイプ(オス、外部制御用) RS-422 端子:9ピンD-subタイプ(メス、VISCA対応リモートカメラ制御用) CONTROL 端子:RJ-45、100BASE-TX(外部制御用) DC IN 端子 ・その他機能 プリセット・メモリー(8個) パネル・ロック機能 EDID エミュレーター スマート・タリー リモートカメラ制御 オート・スキャン ・ディスプレイ グラフィック LCD : 128 × 64 ドット ・電源 : ACアダプター ・消費電流2.6A ・消費電力31.0W ・外形寸法 481(幅)×333(奥行)×44(高さ)mm ・質量(本体のみ)3.6kg ・付属品 取扱説明書 ACアダプター 電源コード ゴム足 ×4 |
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