M.I.S構造と共にサージアブソーバ(雷対策)とノイズフィルタを搭載。コンセントも追加されたことで単独使用も可能にした分岐型フィルタ電源タップ。
デジタル系機材とアナログ系機材の電源系統分けを業界マジョリティにするキーデバイスです。
Crystal C2P2には雷対策として信頼性高いPanasonic製サージアブソーバを採用。
サージ耐量:7KVを満たすパーツを選定しております。昨今のゲリラ豪雨などに伴う雷対策として威力を発揮するでしょう。また、ノイズフィルタ部の回路構成、部品定数、パターンアートワークを一から設計。コモンモードチョークコイル使用せず、一転ノーマルモードチョークコイルを採用。コンデンサとの併用でπ型フィルタを構成しています。 なかでもノーマルモードチョークコイルは弊社オリジナル設計。電流耐量が大きく不飽和特性を持つ空芯コイルを採用しております。空芯コイルに使用する巻線材の素材にも拘り、数種類の巻線材候補から安全面、音質面共に良好な素材を選定し製作を行っています。
またπ型フィルタを構成するコンデンサには、弊社製品で実績高い岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタを採用し、チョークコイルのインダクタンス値含め、定数設定は聴感上ならびにフィルタ特性の両面から実施されています。
Crystal C2P2を構成するボディは、TOPカバーBOTTOMシャーシサブシャーシの3パーツで構成。インレット、コンセント、基板に至る全てのパーツをサブシャーシに搭載し、外装ケース(TOPカバー、BOTTOMシャーシ)から独立(宙吊りさせることで、電源タップに影響をおよぼす外部からの不要振動を減衰します。
TOPカバーとサブシャーシの結合部には、従来チタン製スペーサを採用していましたが、Crystal C2P2には超低周波から超音波領域まで減衰可能な制振合金:M2052スペーサ(非磁性体)を採用。不要振動の減衰をより高次元なものにしています。更にM.I.S.をより効果的なものにするため、大型のコンセントプラグやインレットプラグが挿入された場合でも、外装ケースにプラグが触れないよう適切な距離感を保って各パーツがマウントされています。
3つのパーツから構成されるボディは、Forcebarシリーズに対し、TOPカバーをスチールからアルミへ、BOTTOMシャーシ、サブシャーシはアルミからスチールに変更されています。加えて床(設置面からの振動の影響を直接受けるBOTTOMシャーシは、前述の素材変更のみならず、厚さが1.6mmから2.0mmに強化されている他、振動吸収シートを内外ゴム製ハネナイトからTAOC製振動吸収シートに変更しています。これらはM.I.S.による振動抑制効果を更に向上させると共に、ボディ全体の剛性を高め、セッティング時の安定感と高音質化に大きく貢献しています。
電源ラインの配線素材は、表皮効果を積極的に活用した単線素材を継承しつつ、4N無酸素銅から錫メッキ1.6mmに変更されています。サージアブソーバ(雷対策)+ノイズフィルタで構成された基板のパターンアートワークは、サージアブソーバ回路を経由の後、アナログ系パワーラインとデジタル系パワーラインに分離。以降はそれぞれのパワーラインフィルタが最短となるよう強く意識されたレイアウトとなっています。また、ノイズリダクション効果とパターンインピーダンスの低減を同時に行うため両面パターンとし、ビアホールの多用で許容電流アップに努めています。各パーツのハンダ付けにおいても特殊成分配合されたものを吟味、選別して使用されており、自社特選マイスターが熟練した技術で作業にあたっています。
Crystal C2P2には実にユニークなパワーライン分離機能と連結機能が搭載されています。シリーズ初となるこの分岐型電源タップ:Crystal C2P2は、1系統の電源ラインを2系統に分離するばかりか、前述の通り共にフィルタを搭載したデジタル系パワーランとアナログ系パワーラインの専用ラインに分離されています。
後述されるデジ/アナの分離は、今後のオーディオシステムの構築において必須事項となることでしょう。
Crystalシリーズに採用されているインレットならびに連結コンセントは、その形状が国際規格:IEC60320に統一されており、連結による機能拡張が可能になっています。 既に発売されているCrystal3.1や3P、6.1などとの連結で、コンセント数の増加が可能になる他、今後発売が予定されるバラエティに富んだ機能別電源タップと連結すれば、個々のオーディオシステムにマッチした、拡張性豊かな電源タップシステムの構築が可能になり、音質的、デザイン的にも統一された電源タップのシステム化に貢献します。
Crystal C2P2を利用したノイズフィルタによるデジ/アナ分離
内部配線によってデジ/アナ分離されているパワーラインに対し、それぞれCrystal3.1を連結とすることで、全ての電源タップがノイズフィルタ入りとすることが可能になります。これは電源ラインから侵入するノイズや、電源ラインに回帰するノイズを抑制させる他、アナログ系パワーラインとデジタル系パワーライン相互間のノイズ干渉をも抑制してくれます。今後益々デジタル化やスイッチング電源化が進むオーディオ機材において、電源ラインの分離は非常に有効な手法となります。 Crystal C2P2の活用は今後のオーディオシステムにおけるキーデバイスとなります。更に、Crystal C2P2にはシリーズ同士の連結勘合性を高めるため、連結プレートが付属されています。他のCrystalシリーズとの連結に際し、互いのBOTTOMシャーシをネジ止め固定することで連結強化されます。
また、他メーカの電源タップでは見慣れないアース端子は、内部配線のアースラインおよび外装ケースに接続されており、アナログプレーヤなどの電源ケーブルにみられる、アース線付コンセントプラグの接続先として有効に機能します。ユーザニーズに応えたコンパクトでスリムなボディは、狭いオーディオシステムの背面に設置されるアクセサリ群にとって非常に有益なものとなり、電源周りの配線をすっきりさせることが可能です。
Crystal C2P2(Crystalシリーズ)は、そのネーミングからイメージされるように、クリアさ、繊細さをコンセプトにデザインされました。Forcebarシリーズの武骨で堅牢なイメージだったブラック基調からシルバー基調に変更され、TOPカバーを白色アルマイトfinishにすることで上質な質感へと一新しました。 BOTTOMシャーシ、サブシャーシもまたシルバー色で統一。
特にBOTTOMシャーシはForcebarシリーズから折り曲手法も変更されており、TOPカバーとの一体感を生み出しています。 TOPカバーに配置される製品型名も、繊細さや正確性を醸し出すため細線化を行い、モダンかつスタイリッシュなものとしました。また機能アイコンも配置されるようになりました。シンプルモダンを崩すことなく、製品が持つ電気的機能をわかりやすくアイコン化。本モデルにはサージアブソーバとローパスフィルタを表現したアイコンが追加されています。コンセントやインレットが覗く窓枠は、シャーシ加工過程において使用する専用抜型をオリジナルで設計・製作。従来の角窓からワンサイズアップした丸角窓に変更したことで、M.I.S.の仕組みが垣間見えるチラリズム性も同居させています。シンプルデザインのCrystal C2P2は、KOJOTECHNOLOGYらしいクリエイティブな電源アクセサリとして、「CREATIVEPOWERACCESSORIE」の称号を得ています。
「迫りくる躍動と静粛に満ちた空間」
フィルタを搭載した電源タップは「きれいにはなるが何か物足りない」、「音楽が寂しくなる」、「力感がない」など、S/Nは増すものの音楽性に乏しいといったお話をよく耳にします。
Crystal C2P2は新設計フィルタによる恩恵を受け、そういった体現を払拭し、更なる透明感や艶感の向上と共に、中域・中低域のハリ感や力感がブラッシュアップさせられた、現代の広帯域ハイレゾ音源に対応した高品位、高品質モデルです。
新設計のフィルタによる聴感上のS/N向上に加え、音楽性に富んだ帯域バランスと広帯域化は、音楽を聴く喜びを忘れさせることなく、心身に染み渡る音楽のシャワーを体感いただけます。
インレット | 3Pインレット(IEC60320 C14)×1口 |
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コンセント | 3Pコンセント(NEMA5-15R)×2口 3P連結コンセント(IEC60320 C13)×2口 |
相数 | 単相2線アース付き |
電圧 | AC100V(定格AC125V) |
容量 | 1,500VA |
周波数 | 50/60Hz |
外形 | W120×H37×D160(181)mm(連結コンセント含む) |
重量 | 約1000g |
使用温度 | 0~40℃ |
付属品 | 保証書/連結プレート2枚(取付用ネジ8個) |
スタッフコメント