ネットワークオーディオにおいて無線接続は有線接続よりも劣るとされてきました。しかし、ルーターからオーディオシステムまでLANケーブルを引けない環境が多いのも事実です。そうした場合、ストリーマーの無線機能や、一般的な無線中継機・子機などを使うことになりますが、高速化・多機能化のためのプロセスが常時動作し、電気的および通信的ノイズが混入しやすいという問題があります。
この課題を解決するのが、TOP WING OPT AP Clientです。OPT AP Clientは、ネットワークオーディオ専用の無線子機として開発されました。
・単体子機としてソフトウェアを最適化
・Wi-Fi 6対応(最大2402+574Mbps)、160MHzチャンネル幅、2×2 MU-MIMO
・LANポートに加え、将来的な光接続に対応したSFPポート搭載(DDM対応)
市販の無線中継機や子機は、家庭やオフィス向けに多数の機能が搭載されており、以下のような機能を抱えています。
・中継・メッシュ・ローミング制御
・LANポートに加え、将来的な光接続に対応したSFPポート搭載(DDM対応)
これらは汎用用途では便利ですが、ネットワークオーディオにとっては不要なだけでなく、動作の不安定さやノイズ源になりうる要素です。
OPT AP Clientはこうした機能をあえて搭載せず、オーディオ用途に必要な最小限の構成に徹しました。複雑な設定は必要なく、LANポートでオーディオ機器に接続するだけで、シンプルかつ安定した「静かな」無線子機として機能します。
OPT AP Clientには一般的なLAN(RJ45)ポートに加えて、SFPポートも搭載しています。
このSFPポートは、DDM(Digital Diagnostic Monitoring)対応で、SFPモジュールの動作状態や温度・電圧・信号レベルなどの情報をリアルタイムに読み取ることができます。これにより、オーディオネットワークにおける光伝送の状態確認やトラブルシューティングにも役立ちます。
光メディアコンバーター、SFPモジュールとの併用を検討する場合、あるいは将来的に拡張する場合に、SFPポートを備えた単体無線子機は非常に貴重な存在です。
OPT AP Clientは、「ネットワークの静けさ」と「設置自由度」を両立させるための、オーディオ専用無線子機です。不要な機能をそぎ落としたことで、シンプルかつ安定した動作を実現しました。LANケーブルを敷けない環境でも、音質を犠牲にせずネットワーク接続を可能にします。
OPT AP Clientは、ネットワークオーディオの自由度を最大限に引き上げる、唯一の答えです。
| 入出力 | SFPポート/LAN(RJ45)ポート |
|---|---|
| 通信規格 | Auto-negotiation、SFPポート2.5/1Gbps、LAN(RJ45)1000/100/10Mbps |
| 対応周波数帯域 | 2.4GHz / 5GHz(デュアルバンド) |
| Wi-Fi規格 | IEEE 802.11a / b / g / n / ac / ax(Wi-Fi 6) |
| 暗号化方式 | WPA-PSK/WPA2-PSK/WPA3-SAE対応 |
| 最大通信速度(理論値) | 2.4GHz帯:最大574Mbps、5GHz帯:最大2402Mbps |
| チャンネル幅 | 最大160MHz対応(5GHz) |
| MIMO構成 | 2×2 MU-MIMO(送信×受信) |
| 入力電源 | 12V/1.5A, 2.1mm/5.5mmセンタープラス(ACアダプター付属) |
| サイズ | 192mm x 192mm x 38mm (幅x奥行きx高さ) 重量:502g |
スタッフコメント