本機は、超高速でスムーズなノイズゲートはもちろん、他にも〈ブースト機能|外部機器によるコントロール|アンプのチャンネル切り替え〉など多機能です。更には、搭載するオーディオ・トランスによりサウンドを豊かにし、機材の真のポテンシャルを発揮させます。
歪みをマックスにすると、ノイズ・モンスターになるということは周知の事実です。本機は高性能なBlackmer® VCAをベースとし、電光石火の速さで正確にノイズを掌握します。適切なスポットを見つけるには、HIGH/LOWのモードを選んでTHRESHOLDを設定するだけです。
HIGHモードではソフトに減衰する音、LOWモードでは素早く閉じる音、お好みのトーンに合わせて設定してください。素早いパーム・ミュートにも問題なく反応し、音の減衰にもバッチリ対応します。ゲートが作動し始めると同時に、LEDが白から青色に変わるので、いつ作動しているかが簡単に確認できます。
BOOSTコントロールは最大で30dBのゲインを得られます。CUTコントロールは低域を6dBカットでき、サウンドを引き締めることができます。範囲が65Hz〜730Hzと広いので、プリアンプをサチュレートさせて、中域が際立ったたリード・サウンドにもできます。
BOOSTのON/OFFは3つのモード〈SYNC|OFF|ON〉から選べ、SYNCではGATEと連動してBOOSTがかかります。CUTとBOOSTのノブは光るので、BOOSTセクションのON/OFFが一目で分かります。
プロ・オーディオ品質のトランスを搭載しており、ギターやベース等のアンバランス信号のインピーダンスを合わせ、更に低い倍音にも暖かみを加えます。ギターやシンセを始め様々な楽器で、サウンドの固さを取り除き豊かなトーンを実現します。EQを単独で使用した場合に発生する位相の問題もありません。
トランスによるバイパスは、トーンにしっかりとした厚みを加えますが、さらにブーストするとプリアンプがオーバーロードし、特に高いゲイン加えた場合に、音が濁ることがあります。そこで、余分な低音を抑えるために(特に刻むリフやソロで)固定のロール・オフを追加しました。これは内蔵のBOOSTセクションをオンにしたときに65 Hz以下で機能します。
IN/OUTとSEND/RETURN端子を装備し、様々な接続方法が可能です。昔ながらの4ケーブル・メソッドで繋げばアンプが発するドライブ・サウンドのノイズを防げます。これはアンプのエフェクト・ループや、歪ペダルをSEND/RETURN端子に繋ぐ方法です。こうすることで、ギター|ベース|シンセなどのクリアな入力信号がゲートのきっかけとなり、アンプのヒスやバズを除去しながらも、最初のアタックはそのまま維持できます。
ノイズ・ゲートをアンプの上に置いたり中に入れているけど、時々ゲートをオフにしたいという場合でも、本機なら簡単に対応できます。本機のEXT. CONTROL端子に、お持ちのノーマリー・オープンのモメンタリー・スイッチを繋いで、端子の上のスイッチをBP(バイパス)にするだけです。
アンプは歪ませて使うけど、アンプのクリーン・チャンネルも使いたい。でも、ゲートは歪みチャンネルだけに使いたいという場合もあるでしょう。ただし、チャンネルを切り替えて、ゲートをON/OFFして、ブーストもONにする、なんてちょっとしたタップダンスのようです。本機ならそんな問題は簡単に解決できます。本機のCHANNEL端子をアンプのチャンネル・フットスイッチ入力に繋ぎ、極性スイッチを適切に設定するだけ。たったこれだけで、本機のゲートを作動させると同時にアンプのチャンネルを切り替えられます。
電源 | 電源アダプター9V(センター・マイナス) |
---|---|
消費電流 | 140mA |
寸法 | 75W × 123D × 54H mm |
重量 | 294 g |
スタッフコメント