MAWはOBNEらしい独創的なエフェクトをXLRマイクロホンでも使いたいという要望から生まれました。
XLRマイク入力を装備するだけでなく、ギターやベース、シンセサイザーを始めとするあらゆるインストゥルメントに対応するオーディオワークステーションです。
用意されたサチュレーション(ドライブ)、リバーブ、ディレイ、フランジャー、フェイザー、ロータリーシミュレート、オクターブシフトと言ったエフェクトは、どれもOBNEならでは解釈で構築。
最大の特徴として、高品質なマイクプリアンプによりXLRマイクを直接使用が可能です。更にセンド/リターンを使用すればお気に入りのエフェクトペダルをXLRマイクへ使用でき、自分だけのノイズを追求できます。
ラッチ/モーメンタリーを瞬時に判断するクレバーなフットスイッチやEXPジャックも搭載。
どんなシチュエーションでも有用なサウンドを提供できる、唯一のマルチエフェクトです。
“まず、始まりがあった。
そこからエコーが飛び出した。そのスペースはとても巨大で終りが見えないほどだった。空気は以前親しんでいたものと違ったが、なぜか居心地の良さを感じた。どうやってここにたどり着いたのか、記憶は何も教えてくれなかった。やがて古いグラフィティが施された壁を見つけた。書かれていたのは普段使う言葉では無いようだが、定かではなかった。リズムがあり、歌い、またはドラムで奏でるようだった。
これこそが始まりであり、私が何かの中にいるという確信だった。この反復を続ければ、正体がいずれわかるかもしれない。”
MAWのXLR入力はマイクロホンなどの接続に対応します。
XLRへ接続するとPADスイッチとINPUTノブが有効になります。
PADスイッチとスイッチを上にすると20dBのシグナルが取り除かれます。
INPUTノブはマイク用プリアンプのボリュームを設定します。
SATURATEセクションはSATURATEフットスイッチで有効になります。
有効時はBLENDノブでクリーンブーストとディストーションディストーションのブレンド比を設定します。
左がクリーンブースト、右でディストーションを強調します。
TONEノブはSATURATEに効くローパスフィルターで、左でダークなトーン、右でよりブライトになります。
VOLUMEノブは全体のマスターボリュームとなります。
フットスイッチAでエフェクトAが有効になります。
MIXノブはドライとエフェクト音のミックスを設定し、100%ウェットまで設定可能です。
CTR1とCTR2はロータリースイッチで選択するエフェクトによりパラメータが変わります。
» Octaves: CTR1でローオクターブのボリューム、CTR2でアッパーオクターブ
のボリュームを設定。
» Phaser: CTR1でレート、CTR2でデプスを設定。
» Short Delay: CTR1でディレイタイム(250msまで)、CTR2でフィードバッ
クを設定。最大では無限にループし、発振はしません。
» Reverb 1: ショートリバーブ。CTR1でイニシャルフィードバックを設定、残
響に存在感を与えます。CTR2でリバーブトレイルの長さを設定。
» Reverb 2: ロングリバーブ。CTR1でプリディレイ、CTR2でリバーブトレイ
ルの長さを設定。
エフェクトAの後はセンド/リターンセクションへ送られます。
通常XLRマイクを繋げないエフェクトを、このセンド/リターンに繋ぐことでマイクで使用可能です。
外部エフェクトのSENDから外部エフェクトの入力へ、出力からRETURNへ繋ぎます。
接続がない場合はエフェクトAはそのままエフェクトBへ送られます。
フットスイッチBでエフェクトBが有効になります。
MIXノブはドライとエフェクト音のミックスを設定し、100%ウェットまで設定可能です。
CTR1とCTR2はロータリースイッチで選択するエフェクトによりパラメータが変わります。
» Rotary: シグナルをハイとローでスプリットします。CTR1でローに適用され
るトレモロのレート、CTR2でハイに適用されるトレモロのレートを設定。
» Flange: CTR1でレート、CTR2でデブスを設定。
» Long Delay: CTR1でディレイタイム(1000msまで)、CTR2でフィードバッ
クを設定。最大では無限にループし、発振はしません。
» Reverb 3: シマーを備えたショートリバーブ。CTR1でイニシャルフィード
バックを設定、残響に存在感を与えます。CTR2でリバーブトレイルの長さと追加のシマー効果を同時に制御。
» Reverb 4: Long ダークなボイシングのロングリバーブ。CTR1でプリディレ
イ、CTR2でリバーブトレイルの長さとロー/ローミッド帯をブーストし、より
ダークな残響へ変化。
OUTPUT SELECTトグルスイッチでXLRまたは1/4インチからメインで使用したい出力を選択します。
DRYOUTはSATURATIONセクションのアウトから直接接続され、ドライとウェット音を独立して取り出してセットアップに合わせて微調整できます。
EXP AとEXP Bジャックは各パラメーターをエクスプレッションから制御に使用します。
EXP AはエフェクトAのCTR2、EXP BはエフェクトBのCTR2を外部よりコントロールします。
NOTE: フットスイッチは踏み方によりラッチ/モーメンタリーでの動作を使い分けられます。短くタップするとラッチ動作、ホールドするとモーメンタリーとなり、押してる間だけエフェクトが有効になります。
ALSO NOTE: MAWのエフェクトはトレイルが有効です。リバーブやディケイは残響が続く限り、エフェクトをオフにしても自然に残り続けます。これを利用して、ディレイのフィードバックを最大にすればマイクロルーパーのようにも使用が出来ます。
スタッフコメント