MINIMはディレイとリバーブを組み合わせて複雑な音響空間を演出できるペダルです。
OBNEならではの世界観に満ちたディレイとリバーブセクションを搭載し、2つを組み合わせることで時間感覚をメルトダウンさせるような深く濃密な空間を形成します。
シンプルなコントロールで目的のサウンドへ簡単にたどり着くことができ、オンにしたらアンビエントな世界へ即突入します。
MINIMはディレイとリバーブ、2つのブロックに分けて考えることができます。
ディレイは瞬間的に逆再生させることもでき、更に2倍のスピードにすることで美しくきらめくオクターブアップとなります。
リバース再生はモーメンタリーでのプレイも可能で、残響プレイに印象的なアクセントを加えます。
リバーブは深く幻想的なチューニングで、サウンドを異次元空間へ反転させます。
共に適用されるモジュレーションはハーモニックトレモロにインスパイアされた心地の良い揺れで、また2つのブロックの順番を入れ替えればさらなるトーンの可能性を提供します。
通常なら複数のペダルを使って演出するような空間を、一瞬で作り上げられる秘密兵器こそがMINIMなのです。
"時間は常に動き続ける。
僕たちはエフェクトを作り続ける。多分もう止まれない。
ときには何か発見がないかと、昔のアイディアを振り返る。
ときには新しいアイディアを昔のものように扱う。
もしかしたら、僕たちは前と後ろ同時に進んでいるのかもしれない。
MINIMはそんな瞬間をキャッチできたら、と思って生まれた。
時間ベースにコントロールされるフィルターを、何度も何度もリピートする。
いくつかは繰り返し、いくつかは減衰する。前か後ろか、右か左か。
そこに間違いはなく、全ての道が正しい。"
REVERB: リバーブセクションへ送られるシグナルのミックスを設定します。
最小でリバーブは無効に、最大でリバーブシグナルのみ送られます。
MOD: リバーブのモジュレーションを調整します。
MINIMはハーモニックトレモロに近い揺れが残響トレイルに適用されています。
最小でモジュレーション無し、上げるとレートとデプスが同時に上がります。
最大では速いレートとなりますが、サウンド自体はマイルドにチューニングされています。
DECAY: 残響の長さを設定します。左回しで短いディケイ、右回しでより長いロングディケイとなります。
DELAY: ディレイのボリュームを設定します。最小ではディレイが無効に、最大ではテクスチャの上に貼り付くようなラウドな設定となります。
TIME: ディレイタイムを設定します。MINIMのディレイには常にモジュレーションが適用されており、TIMEで同時に制御されます。最小ではコーラスライク、最大で400msになりモジュレーションも連続したビブラートに変化していきます。
FEEDBACK: ディレイのフィードバックを設定します。 1度のみのりピートから、ほぼ無限のループまで設定可能です。最大でも発振はしません。
REVERSE : リバースセクションへ送られるシグナルのブレンドを設定します。左回しで通常のシグナル、右回しでリバース再生されたシグナルが強調されます。Reverseが無効のときはこのノブも無効になります。
REVERSEフットスイッチ: リバースを有効にします。短く押すとラッチ操作、ホールドするとモーメンタリーとなり、押してる間のみ有効になります。
SPEEDトグルスイッチ: リバース再生の速度を設定します。左は1秒の半分で速度が固定されたスタンダードなリバース再生。右は2倍速で全てのサウンドがオクターブアップで逆再生されます。パーカッシヴな質感やグリッチの要素も混ざる特徴的なモードです。
ORDERトグルスイッチ: リバースセクションが全体の一番前か、最後に配置されるかを設定します。
BYPASSフットスイッチ: MINIMのオンオフを切り替えるトゥルーバイパススイッチです。
EXPジャック: エクス>プレッション・ペダル、エクスプレッションスライダーなどをTRSケーブルで接続すると、REVERSEノブを外部から制御可能になります。
デフォルトではMINIMのボリュームはユニティゲインに設定されています。
ですが環境によっては音量が一時的に下がったり、ブーストされてしまうことがあります。
出力レベルを設定するにはペダルの裏蓋を開けて、INジャックの近くにあるトリムポットを回してください。
右回しでレベルが上がり、左でレベルが下がります。
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