LYRA-4(ライラ・フォー)は、4チャンネルの音源を搭載したオーガニック・ドローン・シンセサイザーです。伝統的なシンセサイザーとは一線を画す特別な設計をしており、そのサウンドは美しいサウンド・スケープから荒々しい怪物の咆哮の様なサウンドまで独特な音世界を展開します。LYRA-4 は各チャンネルに用意された金属製タッチ・センサーに触れる事で演奏し、その触り方や演奏者のコンディションによりサウンドが有機的に変化します。
オーガニズミックとは、LYRA が生物の根底にある原理を使用していることを意味します。LYRA のモジュール同士の相互作用や楽器の動作は、まるで生きた会話のようです。より小型で軽量ですが、デザインは同様に頑丈で、それでも十分なパワーを備えています。そのため、バックパックに簡単に収まり、LYRA のサウンドを持ち歩くのに最適です。また、LYRA-4 を2台使った演奏は、LYRA-8 を1台使って演奏する場合とはまったく異なるサウンドになります。
LYRA-4 は4チャンネルの音源が搭載されており、これをボイスと呼びます。この設計は伝統的な減算式シンセサイズの VCO の様な物では無く、古いエレクトリック・オルガンの音源に似ています。
ボイスは2つのペア(12,34)に分割され、ツリーのような構造を形成します。各ボイスにはそれぞれ専用の TUNE ノブがあります。FAST、MOD、モジュレーション・ソース・セレクター、SHARPは同時に2つのボイスに影響します。HOLD、PITCH 、VIBRATO、TOTAL FB はすべてのボイスをまとめてコントロールします。
ボイスは、エレクトリック・オルガン・モードまたは FM シンセシス・モードのいずれかで機能し、各ボイスとそのエンベロープは個別の FM オペレーターとして機能します。ボイスの FM シンセシスへの影響は、エンベロープの減衰とともに減少します。
伝統的なシンセサイザーに搭載されている鍵盤の代わりに、LYRA-4 には各ボイスに金属製タッチ・センサーが搭載されています。タッチセンサーは1対の接触面を触れる事で各ボイスのエンベロープを動作させ、サウンドが鳴ります。反応は導電率により左右されるので、あなたの体調、皮膚の水分量、精神状態、使用環境の湿度など様々な要素により反応が変わります。エンベロープの反応速度は各ペアの上に用意されている2つの FAST スイッチにより切り替えることができます。
HYPER LFO は複雑な低周波ジェネレーターで、その波形は 2 つのシンプルな LFO の周波数を加算または乗算して合成されます。シンク・モードもあります。LFO は、選択したボイスのペアと MOD DELAY をモジュレートできます。
MOD DELAY は、フィードバック付きのディレイで構成されています。このディレイには、出力信号がディレイのサンプル・レートをモジュレートする独自の自己発振機能があり、クールな効果を生み出します。
MOD DELAY の後、最終段にはディストーションが用意されています。MOD DELAY で作り上げた水面を揺蕩うような幻想的なサウンドも、DRIVE と MIX を回すだけで一瞬にして凶悪な怪物の咆哮へと変貌するでしょう。
LYRA-4 の出力ダイナミクスと周波数レスポンスはバランスが取れており、ライヴ・パフォーマンスやスタジオ録音に最適です。
最大出力電圧 | 2V o〜ピーク |
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Output コネクター | モノラル 6.3 mm TS ジャック |
Output 抵抗 | 10 kΩ |
CV DELAY | ユニポーラー 0 – 5 V 範囲 |
CV DELAY コネクター | 6.3 mm TS ジャック |
CV VOICES | ユニポーラー 0 – 5 V 範囲 |
CV VOICES コネクター | 6.3mm TS ジャック |
電源 | +12V 0.2A センタープラス |
消費電力 | 1.2W |
ヘッドホン抵抗 | 6 – 64 Ω |
外形寸法 | 幅 : 203mm 奥行き : 241mm 高さ : 62mm |
重量 | 1.2Kg |
付属品 | ACアダプター、日本語マニュアル(準備中) |
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