真のアナログ・ステレオ・フィルターであるMoonwind MkIIは、ステップ・シーケンサー、デジタル・エフェクト、2つのLFO、VCA、2つのADSRエンベロープ、エンベロープ・フォロワーなど様々な機能を備えています。すべてのパラメータが保存可能で、それらはMIDIでコントロールすることもできます。そして、Moonwind MkIIは固定のCV入出力と6つのアサイン可能なCV入力を備えており、ユーロラックなどの多くのアナログ・ハードウェア環境に連携し、多目的に使用することができます。
OLEDディスプレイ、タッチパッド、迅速なアクセスを可能にするボタンなど、Jomox Moonwind MkIIが複数の進化を遂げて帰ってきました。
Moonwind MkIIは2系統の独立したフィルターを装備しています。両チャンネル共にローパス、バンドパス、ハイパス、ノッチと4種のフィルター・タイプを備えており、ルーティング設定もステレオだけでなくシリアル、パラレルなど様々な種類を用意しています。このルーティング設定によるフィードバックは、激しいディストーションであったり、まるで悲鳴のような予測不可能で複雑な音色を作り出します。
セルフレゾナント・モードで発振させれば、MIDIノートでMoonwind Mk IIをシンセのように演奏したり、フィルターでメロディーを奏でることも可能です。
Moonwind MkIIに搭載されているデジタル・エフェクトは16種類のアルゴリズムから自由に選択可能です。エフェクト・アルゴリズムごとに3つのパラメーターを備え、外部のMIDI CCやCVからも制御ができます。リバーブ、コーラス、フランジャーなどの代表的なものから、ウェーブ・ガイド、ビットクラッシュ、ワープ・トラッカー、フォルマント・フィルターなどJomox独自のアルゴリズムも収録しています。
内蔵シーケンサーはステップや左右のフィルターごとにカットオフ、Q、レゾナンスをそれぞれ設定ができます。内蔵のLFOやエンベロープ、そして外部のCVなど様々なモジュレーションと組み合わさることで、Moonwind MkIIはあなたのサウンドを劇的にクリエイティブなものへと変化させます。
画面下にあるタッチパッドではフィルターのパラメーター操作、各種パラメータやシーケンスデータの編集など様々な操作を直感的に行うことが可能です。フィルター操作の情報は直接シーケンサーへ記録できるため、これによりMoonwind MkIIはまるでシンセサイザーのように演奏でき、またDAWレコーディング環境にシームレスに適応できる、非常に使いやすいアナログ・サウンド・エンジンとなっています。
*Operational Transconductance Amplifier : つまり、T-Resonatorに搭載されているようなトランジスタ・ラダー・フィルター(いわゆるMoogフィルター)ではありません。それによって、10Hz~30kHzの広い音域で優れた性能を発揮します。
**レゾナンス=0、かつQ=maxの設定では、自己発振(サイン波発振)のすることのない非常に狭い帯域のフィルターとして機能します。レゾナンスが0より大きい場合、フィルターを発振させるにはQも0より大きな値に設定する必要があります。
***ステレオ、パラレル(双方のフィルター出力をモノラル信号にミックス)、シリアル(双方のフィルターを相互ライン接続)、フィードバック(出力信号の一部が交差してもう一方のフィルターに戻る、逆も同様)、フィードバック・パラレル(フィードバックと同様の原理で、双方の信号がミックスされる)
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