EVIL PET は、あなたの想像力を解き放つ“クリエイティブボックス”。
ポリフォニック・シンセサイザー、グラニュラーエフェクトユニット、FMチューナー、リール・レコーダーなど──その役割はあなた次第。
EVIL PET は入力されたサウンドを細かな“グレイン”に分解し、伸ばしたり、縮めたり、反転させたりしながら、新たな音やテクスチャを創り出します。ギター、ボイス、シンセ、ドラムなど、どんな入力ソースでも魔法のように変化。ドリーミーなサウンドスケープからグリッチなノイズまで、あなたの発想次第で無限の音世界を描けます。
サウンド入力は外部ジャックのほか、内蔵マイク、FMチューナー、microSDカードからも可能。メカニカルPLAYキーでのトリガーや、MIDI/MPEキーボードによる最大8ボイスのポリフォニック演奏にも対応し、ライブや即興演奏にも最適です。
愛らしくも存在感あるデザインで、部屋に置くだけでインスピレーションを刺激。
クリック感のあるキーが快感を誘い、つい何度も押したくなる触感を実現。
サンプルのロードや録音データの保存もスムーズ。
思いついた瞬間に自分の声や周囲の音をサンプリングして実験可能。
波形とグレインの動きを視覚的に確認でき、どの角度からも見やすい。
世界中の放送をキャッチし、文化や空気感をそのままサンプリング。旅や日常の記憶を音として残せます。
EVIL PETをシンセサイザーとして使用する場合、通常はMIDIノート経由で演奏することが想定されます。最も簡単な方法は、ロード済みまたは録音済み(サンプリング済み)のWAVオーディオファイルに基づいてノートを演奏することです。
シンセモードでは、録音(RECORD)はオフにし、MIXノブを最大に回して(グレインを100%再生)使用するのが基本です。BYPASSは常に有効にしておき、PLAYボタンを押すことでシンセの音をプレビューできます。PLAYボタンは固定C3(MIDIノート番号60)に対応しており、このときグレインは元のサンプル速度で再生されます。
EVIL PETは入力音をリアルタイムで処理することもできます。シンセモードのように固定WAVファイルを使用する代わりに、バッファは常に新しいオーディオ素材で更新され、リール・トゥ・リールテープのループのように機能します。
最も簡単な方法は、RECORDをオフにし、MIXノブを中間に設定してオリジナル信号とグレイン信号を聞き比べることです。PLAYボタンはラッチモードにして(SHIFT+PLAYで1秒)、ボイス生成が常に動作するようにします。BYPASSをトレイルモードに切り替える(SHIFT+BYPASSで1秒)ことで、処理の有効/無効を動的に切り替えられます。
短いバッファサイズを設定すると、数秒間の簡単な処理に適しています。バッファを10分まで伸ばすと、次の章のリール・トゥ・リール的使用が可能になります。
EVIL PETは魔法のようなリール・トゥ・リールレコーダーとしても機能します。入力音は仮想テープ上に記録されますが、テープをそのまま再生するのではなく、音を小さな断片(グレイン)に分割して再生します。
各グレインはテープの小さなスライスのようなもので、前後に再生したり、伸縮させたり、重ね合わせたりできます。複数のグレインを同時に再生して、たくさんの小さなリールを回すことも可能です。グレインサイズを変えることでテープの断片の長さを調整でき、位置をスライドさせることでテープの上下移動のような操作も可能です。
SATURATORノブで出力の一部をフィードバックさせることで、新しいグレインの生成に影響を与え、ビルドアップ、エコー、自己発振などの複雑なテクスチャを作れます。
このように、仮想リールは遊び場のように使えます。音を繰り返したり、並べ替えたり、散らしたりして、進化するテクスチャやスタッター、ドリーミーパッドを作ることができます。リアルテープとは異なり、無限にワープ、リバース、複製が可能です。EVIL PETは、リールを小さく切り刻み、音を魔法のようにリミックスできる強化版テープレコーダーのような存在です。
EVIL PETにはステレオFMラジオ受信機が内蔵されています。受信周波数は76.0~108.0MHz(ステップ0.1MHz)で、世界中のFM局に対応しています。
付属の折りたたみアンテナと⅛インチ→¼インチジャックアダプタを使用して、アンテナをEXPRESSSION PEDALジャックに接続します。遠隔地では、長めのダミーケーブルをアンテナとして使ったり、配置を調整することで受信を改善できます。Expressionペダル(PLUS 3モデルも可)を使えば、演奏表現をコントロールしながら受信感度も向上します。
ラジオを有効にするには、INPUT SOURCEを「RADIO」に設定します。RECORDを有効にし、MIXノブを最大に回すことでオリジナルソースを聴けます。INPUT SOURCE – RADIO TUNEでお気に入りのFM局を選択すると、他のライブオーディオと同じように加工可能です。
| 入力インピーダンス | 10 kΩ (line) |
|---|---|
| オーディオI/O | pro-line levels up to +4dBu or +/-1.736V. 48 kHz, 24 bit D/A and A/D converters with 32 bit floating point internal processing |
| 出力インピーダンス | 100Ω (1/4" jacks), 200mW of continuous average power into an 8Ω load for the headphones jack |
| 接続 | 1/4″ or 6.35mm TS unbalanced. MIDI connectors: DIN-5. DC power connector: 2.1mm tip / 5.5mm barrel DC jack. Headphones jack: 3.5mm stereo. Micro SD card (included and also included SD to microSD card adapter), electret microphone 50Hz~16kHz response |
| メモリー容量 | 512mb RAM or max. 10 minutes buffer size |
| バイパスオプション | true-stereo on electromechanical relays, buffered, trails |
| 消費電流 | 500 mA, 9V to 12V (12V 1A universal power adapter with switchable US/EU/AU/UK plugs included) |
| ディスプレイ | 128 × 64 pixel 2.42″ monochrome OLED screen |
| ラジオFMチューナー | 76.0 to 108.0 MHz |
| 寸法 | 186x123x75 mm (7.3×4.8×3.0″); weight: 746gr. / 1.65 lbs. |
| 付属品 | ・ACアダプター ・折り畳みアンテナ ・アンテナ用変換アダプタ ・microSDカード |
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