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カセットを手動で操る、唯一無二のローファイ電子楽器

HC-TT(Human-Controlled Tape Transport)は、カセットテープを手動で再生・操作できるコンパクトなテープマニピュレーションデバイスです。モーターを搭載しておらず、2つの大きなノブを直接手で回すことでテープを再生します。手の動きに応じて、レコードのスクラッチのような効果や、極限まで遅く引き伸ばされた独特なローファイテクスチャーを生み出すことができます。さらに、タッチ式のミュートスイッチやフィードバックタッチポイントを備え、モジュラーシンセサイザー等と連携できるCV/Gate出力も搭載。あなたの古いカセットコレクションから新しいクリエイティブな可能性を引き出し、唯一無二のライブパフォーマンスや音響制作を可能にします。

スタッフコメント

できること

  • カセットテープの「スクラッチ」再生
  • 手の動きに直接反応する、再生速度の人間的・機械的なダイレクト接続
  • あらゆるカセットテープに対応(テープループは除く)
  • ノブをリズミカルにタップしたり、モーメンタリーミュートを使用することで、リズム効果を作成
  • 古いカセットコレクションから新しいクリエイティブな可能性を引き出す

使用方法

電源:9-12v レギュレーテッド・センタープラス(tip +)電源アダプターを使用してください(付属のACアダプターなど。背面のエッジにあるDCジャックに接続します)。お近くの家電量販店等で「センタープラス(tip +)2.1mmプラグ - 9Vバッテリー用変換アダプター」を購入すれば、9V電池で駆動させることも可能です。

オーディオ出力:メインの1/4" モノラル出力は左側のサイドパネル(上向き矢印)にあります。ミキサーやギターペダルなどに接続してください。

カセットの挿入:両方の再生ノブを止まるまで持ち上げ、片手で保持します。選んだカセットテープを、テープの露出している側を先にして、カセット型の開口部へ静かにスライドさせて挿入します。ノブを離してカセットのスピンドルに完全に着座させます(正しく収まると、カチッとロックされる感覚や音が聞こえる場合があります)。

テープの移動:「Forwards(正方向)」または「Backwards(逆方向)」ノブを、ノブの矢印で示された方向に回転させます(大きな左側のノブが正方向、右側のノブが逆方向です)。このデバイスにはモーターや自動再生機能はありません。あなたがモーターになります。ノブを動かすときは必ず一度に片方ずつ、矢印で示された方向にのみ動かしてください。そうしないとテープがたるみ、音が聞こえなくなる場合があります。ノブを正しい方向に回すと、内部のテープのテンション(張り)を感じるでしょう。テンションの感覚を掴むまでは、それぞれのノブを個別に回すようにしてください。感覚が掴めれば、テープヘッド上で前後に反応良くスクラブできるようになり、レコードをスクラッチするような音を作ることができます。テープの端に達したことを示すサインとして、音が聞こえなくなる、またはどちらのノブも回りにくくなる(抵抗を感じる)ことがあります。これはカセットを裏返すタイミングを意味します。テープの端で抵抗を感じるにもかかわらず無理に回し続けると、テープを損傷したり切断したりする恐れがあるため注意してください。

ゲイン(GAIN):右上にあるノブがゲインです。ゲインコントロールを最大レベルにすると、信号にわずかな着色が加わります。最小レベルでも、テープ移動時にクリーンなオーディオと低いCV出力を得られます。ゲインはCV/Gateの前(プリ)に位置しているため、トーンコントロールと組み合わせてCV/Gateエンベロープフォロワーの反応を調整するのに使用できます。

トーン(TONE):左上にあるノブはローファイでダーティなトーンコントロールです。最小レベルでは低音のほとんどをカットし、最大レベルでは低音をブーストします。このコントロールはエンベロープフォロワー(CV/Gateの前)に位置しているため、CV/Gateのレベルや反応を調整できます。このノブを回すとスクラブ音が発生し、回路のフィードバック経路に配置されているため一時的にオーディオがカットされます。ノブを非常に素早く回すとバスドラムのような効果が生まれ、タッチミュートを押しながら行うとトーンが変化します。ノブを素早く回すことで、ゲート信号を送信したり、オーディオを一時的に「ミュート」したりする用途にも使用できます。

モーメンタリーミュート(MOMENTARY MUTE):左上(夕日の形)には、オーディオ(テープまたは外部入力)やCV/Gate出力をゲーティングするためのモーメンタリータッチミュートがあります。タッチするとオーディオがミュートされ、LEDが消灯します。

CV/GATE 出力:背面にある3.5mmのCVおよびGate出力(半月と四角のマーク)により、カセットのオーディオ内容とあなたの演奏スタイルを組み合わせて、モジュラーシンセサイザーをコントロールできます。言い換えれば、HC-TTはシンプルなテープベースの「コントローラー」やモジュレーションソースとしても機能します。ゲート出力を使ってシーケンサーを手動クランクしたり、CV出力でVCOを「スクラッチ」したりできます。

タッチポイント(TOUCHPOINTS):左側にあるアーチと三日月のインジケーターは「I/Oフィードバック・タッチポイント」です。両方に触れることで、プリアンプ内でタッチ感応型のアナログフィードバックを発生させることができます(テープには録音されません)。このフィードバックの質感は、皮膚がタッチポイントに触れる面積や、トーンおよびゲインコントロールの位置によって変化します。あなたの体を介して作成されたフィードバックは、CV/Gateにも出力されます。このフィードバックにより、操作しているテープの音や外部からの入力オーディオを歪ませたり、加工したりできます。インプットパッド(右側のアーチ)のみに触れると、あなたの体がアンテナとなり、ラジオ信号やハムノイズ、静電気をオーディオおよびCV/Gate出力に注入できます(無線周波数や結果は場所によって大きく異なります)。また、片手をインプットパッドに置き、もう片方の手をかざしてローファイな「回路スニッファー」として使用し、ラップトップや携帯電話などEMF(電磁波)を発する機器のノイズを聴くこともできます。

インプット/アウトプット(INPUT/OUTPUT):メインの1/4" モノラル出力は左側のサイドパネル(上向き矢印)にあります。右側のサイドパネル(下向き矢印)には1/4" モノラル入力があり、HC-TTの回路をローファイなオーバードライブや、演奏可能なタッチフィードバック処理デバイスとして使用できます。この入力はテープに録音されません。代わりに、プリアンプ回路(トーンとゲイン)を通過し、エンベロープフォロワーへと送られます。タッチミュートは入力オーディオもミュートします。

安全上の注意とお手入れ

  • ノブを同時に反対方向に回さないでください。ノブは一度に片方ずつ、矢印で示された方向にのみ回してください。無理に回すと、テープが伸びたり切れたりする恐れがあります。
  • HC-TTの外側を掃除する場合は、乾いた布を使用してください。内部のテープヘッドは、前方のカセットスロットから綿棒を使って掃除できます。より入念な掃除が必要な場合は、少量の消毒用アルコールを使用してください。
  • カセットテープはこのデバイスで安全に使用できます。テープの端に達してカセットが止まった(ノブが回りにくくなった)と感じたら、無理に力を入れないでください。カセットを裏返すタイミングです。HC-TT内でテープが破損したり絡まったりすることはほとんどありませんが、万が一傷つけたくない非常に貴重なヴィンテージのミックステープを使用する場合は、細心の注意を払って操作してください。なお、テープの破損についてLandscape社は責任を負いません。
  • DIY等で作成したテープループ(エンドレステープ)はこのデバイスでは動作しません。HC-TTはスピンドルを使用してテープを順方向および逆方向に駆動します。テープループは通常、テープを引っ張るキャプスタンによって駆動されるためです。

ヒントとコツ

テープ選びのヒント:おすすめのテープは、お気に入りのポップアルバム、自己啓発テープ、オーディブック、催眠療法の録音、ミックステープ、お気に入りではないポップアルバム、クラシック音楽、効果音、子供向け音楽、大人向け音楽、講義、説教、映画のサウンドトラック、ほこりをかぶった無地のテープ、車の中で熱で歪んだテープ、4トラックテープなど、多岐にわたります。様々なオーディオを試して、HC-TTが音の密度、ピッチ、質感とどのように相互作用するかを理解してください。音の密度が非常に高いもの(メタル、ロック、ゴスペル、オーケストラなど)は、要素が分離していないため、あまり面白く聞こえない場合があります。しかし、より詳細でピーク/谷があり、音の分離が良い録音(声、ヒップホップ、自然の音、テクノなど)は、より多様な結果をもたらします。また、録音レベルが高いものほどクリアに再生できます。非常に大きな録音は、ゲインノブを時計回りにいっぱいに回したときに、内部プリアンプを大きくオーバードライブさせます。

スクラッチ方法:カセットのオーディオを効果的にスクラブまたはスクラッチするには、両方のノブに触れてテープのテンション(張り)を感じることが重要です。テンションを感じたら、両手でそのテンションを維持したまま、反対側のノブの動きを優しく止めたり、素早く連続して動かしたりしながら、各ノブを個別に矢印の方向に動かします。また、ノブを方向性を持ってタップすることで、テープをテープヘッド上でスタッター(細かく断続的に)再生させることもできます。

ミュート効果:モーメンタリーミュートスイッチを使用すると、スタッター効果やリズム的なゲーティングが可能です。

フィードバック:2つのタッチポイント(アーチと三日月)に触れながら、タッチミュートスイッチの側面にわずかに触れることで、フィードバックのキャラクターをよりリキッド(流体的)なサウンドへと変化させることができます。3つすべてに直接触れると、蜂や蚊のようなトーンが聞こえ、これは皮膚がタッチポイントに接触する面積によって変化します。また、ゲインやトーンのノブを変更することでもこれらのトーンを変化させられます。

STEREO FIELDとのペアリング:ケーブルを使用せずにHC-TTとStereo Fieldを接続し、プロセッシングすることができます。再生ノブを回しながら、HC-TTの出力タッチポイント(Moons)に触れ、同時にStereo Fieldの表面にも触れてください。Stereo Fieldの表面をなぞってインプットを見つけ、フィードバックやディストーション、ダーティなフィルタリングを作成します。両方のユニットでフィードバックを作成し、自身の体を介して接続することで、両者が互いに「対話」するのを聴くことができます。どちらがどちらに影響を与えているか区別がつかないほどの効果が得られます。

安定性:手動オーディオ再生において、ワウ・フラッター(ピッチの揺れ)を少し抑えたい場合は、再生ピッチの安定したテープレコーダーや4トラックレコーダーを使用して、通常よりも速いスピードでカセットに録音してみてください。これにより、通常の速さで再生するためにノブをより速く回す必要が生じ、結果として再生の安定性が向上します。

干渉ノイズ:特定の電子機器がHC-TTの近くにある場合、干渉ノイズが発生することがあります。携帯電話、ラップトップ、iPadなどのデバイスは、1〜2フィート(約30〜60cm)以上離して設置することをお勧めします。あるいは、これらのデバイスをHC-TTに非常に近づけて、Wi-Fiやセルラー通信、光る画面が発する美しいチャターノイズをあえて聴くこともおすすめです。例えば、片手に携帯電話を持ち、メールアプリを開いて更新ボタンを何度も押し、新しいメールが届いていないか確認してみてください(スピーカーの音量は下げてください!)。携帯電話をHC-TTの上にかざしながら何度も更新します。信号が非常に大きくクリアに聞こえる「スイートスポット」が見つかるはずです。また、コンピュータのトラックパッドに触れながら(ピンチイン・アウトの操作などをしながら)、同時にHC-TTの三日月(Moons)タッチポイントに触れる方法もあります。これにより、コンピュータのトラックパッドの静電容量センサーの動作音を聴くことができます。

製品仕様

サイズ7.6 × 10.2 × 14 cm (3” x 4” x 5.5”)
重量0.34 kg (12 oz)
素材金メッキPCB(2.5mm ファイバーグラス)、プラスチック製ノブ(うち2つは金属製クランク付き)
電源付属の9V電源アダプター(9-12v センタープラス)、または9V電池(別売の「2.1mmプラグ(センタープラス)- 9Vバッテリーアダプター」が必要)
付属品電源アダプター、コンピレーション・カセットテープ「COUNTERCLOCKWISE」

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