



ヘッドフォンは小型のスピーカーのようなもので、低いものは30Ω前後、高いものは300Ω前後とヘッドフォンによって様々な異なるインピーダンスを持っています。
これらを余裕のある良い音で鳴らす為には、極めて低いインピーダンスで出力し、それをドライブするパワーを持ったドライブアンプが必要になります。
半導体メーカーが発表してきた数多の高出力ICの内部回路を解析し、今回ヘッドフォンドライブ用にoz designのオリジナルのA級動作のバッファを開発しました。いかなるヘッドフォンを使用しても、詰まり、淀みなどない余裕のあるサウンドが体感頂けます。
落ち着いていて、淀みのないサウンドを象徴するように、パネルデザインは落ち着いたシックなものを目指しました。
心地よい音楽ライフにぴったりです。
oz designがヘッドフォンアンプで大切にしてきたこと「——音場の広さ、解像度、トランジェントの正確さ——」は、DACの設計でも変わりません。
測定特性はその追求の結果としてついてきたものです。スペックを軽視しているわけではありません。寧ろかなり高スペックに仕上がったと思っています。ただ、何を優先するかは明確です。
DACチップが本来の分解能を発揮するには、電源レールのノイズが十分に低いことが絶対条件になります。デジタル系とアナログ系の電源を物理的に分離し、各ドメインに低ノイズLDOを独立して配置しました。
スイッチングノイズの回り込みを防ぐための高周波対策も、回路レベル、基板アートワークレベルの両面から設計に織り込んでいます。
電源のケアは地味で、完成した機材の外観には一切現れません。しかしここを省くと、DACチップの素の力は引き出せません。
デジタルフィルターとDA変換を独立したICに分離するAK4191+AK4498の構成を採用しました。デジタル処理とアナログ変換が同一チップに統合されたICと異なり、それぞれの電源やレイアウトを独立して最適化できます。
基板設計レベルでアナログ回路とデジタル回路を徹底して絶縁し、ノイズの回り込みを排除しました。
クロックには超低位相ノイズのクロックを採用し、澄み切った音質に寄与しています。
電圧出力型のDACチップを受けるオペアンプには、適切な負荷条件があります。
例えば、出力のフルスケール電圧を上げる設計をしようとした時、FB抵抗を小さくすればゲインを持たせながらノイズを抑えることはできます。しかし、例えばOPA1612のような高性能オペアンプであっても、低インピーダンス負荷を駆動することを想定して設計されていません。
負荷が重くなればオペアンプに無理をさせることになり、それは音として現れます。
DAC出力後のアナログフィルターも、実験を重ねて最も癖が少ないと判断したものを採用しています。
これらは全て実際に音として確認しながら選んでおり、これまで培ったoz designのアナログの音作りはDACでも活かされています。
ダイナミックレンジ
DACのフルスケール+10dBuに対してノイズフロアは-120dBu(A)、ダイナミックレンジは130dB(A)です。
THD特性(997Hz) THD vs Level
997HzのSine波に対するTHD特性です。レベルの大小に対して極めて低い歪率を維持しています。
THD特性(全帯域) THD vs Frequency
レベルを固定したまま周波数を掃引した結果です。可聴帯域全域で歪みがほぼ増加しておらず、高域でも出力段の動作が安定していることを示しています。全域にわたって約THD+N 0.0008%。
チャンネル間クロストーク(測定限界により<表記と致しました)
※徹底した絶縁と電源設計によりDAC ICのデータシート上の特性を大きく上回るクロストークとなりました。
100Hz <-135dB
1kHz <-140dB
10kHz <-135dB
| 入力インピーダンス | 4.5kΩ |
|---|---|
| ヘッドフォン出力インピーダンス | 2.2Ω |
| 入力端子 | TRS |
| 最大入力レベル | +23dBu |
| ヘッドフォン端子 | TRSフォンステレオ |
| ヘッドフォン最大出力 | 300mW+300mW(@32Ω) |
| DAC部入力端子 | |
| DAC出力レベル | 0dBfs = +10dBu |
| Line出力端子 | XLR |
| 電源電圧 | 100V |
| 付属品 | 本体/電源アダプタ/取説(保証書) |
| 重量 | 約2.5kg |
| 寸法 | 260mm×230mm×70mm |
スタッフコメント