Reference Silver (リファレンス・シルバー) は、伝説のマイクロフォン SONY C-37A からインスピレーションを受けた Manley Labs の新しいリファレンス・マイクロフォンです。David Josephson の手による米国産カプセルと Manley が設計した回路によって構成されるこのマイクの魅力は、何と言ってもその豊かさとあたたかさにあります。
Reference Silver は、ヘッドバスケット背面のスイッチを回すことで、カーディオイドから無指向まで無段階で指向性の調整が行えます。また、マイク・グレードの真空管:5670 と Manley IRON® トランス、低ノイズのスイッチモード電源といった強力な装備により、様々なアプリケーションにおいて漲る活力を与えてくれるでしょう。女性ボーカル、サックス、ドラムのオーバーヘッドからバンジョーに至るまで、Reference Silver がソースの特徴を適切に捉えます。リボンマイクの替わりのチョイスとしても自信を持ってオススメできます!
「現代のクラシック」となった Manley Reference Gold と Reference Cardioid の発売から27年を経て、Manley Reference Silver がシリーズに堂々仲間入りを果たします。この美しいハンドクラフトマイクロフォンのサウンドは、1950年代のクラシックなマイクロフォン:SONY C-37A からインスピレーションを得ています。特筆すべきポイントは、カリフォルニアのカプセルメーカー・David Josephson が再現した C-3 カプセルの採用です。この素晴らしいカプセルは、付属の専用キーによってカーディオイドから無指向まで指向性を無段階で調整できるという仕掛けが用意されており、Manley Reference Silver の心臓部としてそのリッチでクリーミーなトーンを実現します。大変貴重なオールドの SONY マイクの完動品を見つけるよりも、しっかりとした保証付きのこの美しいマイクロフォンはいかがでしょうか。
カプセルのみならず、内部回路も他のモデルとは異なります。カプセルから発せられた繊細かつ高いインピーダンスの信号は、5670管の陰極下にあるFETにヒットし、手巻きの Manley IRON® トランスを通じてマイクプリアンプへの出力のためにより強い電圧へと増幅されます。このマイクの出力レベルは他の2つのマイクに比べ若干低くなっていますが、これは幾度にも渡る慎重なテストと議論の末によって決定されたもので、これによってスネアドラム、ギターあるいはタムなど、ラウドな楽器の収録において素晴らしい結果を得ることが可能となっています。
Reference Silver のサウンドキャラクターを形容するならば、豊かさとあたたかさと言い表せます。その柔らかさは女性ボーカルやサックスに最適です。歯擦音を適度にいなし、刺々しさを感じさせないそのサウンドに魅了されることでしょう。ブラスセクションに用いた場合は豊かさと一体感を得られます。ドラムのオーバーヘッドにも有用で、例えばシンバルの主張が過剰な時などに、豊かで温かみのある中域がナチュラルな収録を実現してくれるでしょう。Manley Reference Silver は、1950年代のサウンドを先進的なカプセル設計で実現した、とてもクラシックなサウンドのするマイクロフォンです。
パワーサプライにはこの技術における世界的なエキスパート、Bruno Putzeys と Nand Eeckhout が Manley のために設計し、すでに CORE、FORCE、NU MU、ELOP+ に装備され高く評価されているスイッチモード電源から派生した技術が用いられています。真空管回路とオーディオ品質に特化したこのパワーサプライは、厳しく繰り返されたリスニング比較によって選定され、その優位性を再び証明します。すべてのラインは適切に整えられ、すべてのレールが超低インピーダンスに仕上げられています。そしてモジュールが可聴帯域の遥かに高い周波数で動作するため、シャーシの50 / 60Hzのリップル成分がゼロになります - これは90パーセンタイルの高効率な設計であり、90から250V AC に対応するユニバーサル電源仕様のため、世界中どこでも、ただコンセントに挿すだけで、適切かつクリーンな電源が供給されます。とても先進的なパワーサプライであると、声を大にして言えます!
例にもれず、リファレンス・マイクロフォン用の独自のサスペンション・システムは Reference Silver でも採用されています (カプセル自体もラバーショックマウントに取り付けられています)。そしてどのリファレンス・マイクロフォンにも的確な角度をつけられる便利なスイベルが付属し、Tバーハンドルによって特別なツールなしにしっかりと固定することができます。おっと、おなじみの革製カプセルプロテクターをなくしては、本物の Manley リファレンス・マイクロフォンを名乗ることはできないですよね?頑丈なキャリングケースとともにお届けします。
Reference Silver は他の Manley リファレンス・マイクロフォンと同様に、金属加工から組み立てまでのすべての工程が米国はカリフォルニア州チノの自社工場内で職人の手によって行われます。このマイクロフォンの音色がいかにナチュラルで魅力的なものかを語る、うっとりするほどアーティスティックでオーガニックな外装も気に入っていただけることと私たちは信じています。
・コンデンサーマイクロフォン
・Josephson Audio による、ビンテージの SONY C-37A に基づく米国産ハンドメイドカプセル
・シングルサイドラージダイアフラム
・5ミクロン厚、1”の金蒸着ラージダイアフラム
・指向性:デュアル(無指向とカーディオイド)
・バリアブルベントによる無指向とカーディオイド間の連続可変(リニアではありません)*
・ローパスフィルタースイッチ(-3dB @ 55Hz)
・チューブヘッドアンプ(5670管)
・ハンドワインド、ニッケルコア仕様の Manley Iron 出力トランスフォーマー
・カスタム設計の専用電源ユニット
・専用ショックマウント(サスペンション:Manley X-Cradle)付属
・本革カプセルプロテクター付属
*指向性の調整は必ず電源を切り、全てのケーブルを抜いた状態で行ってください。
真空管 | 5670 |
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周波数特性 | 10Hz ~ 30kHz、AMP to 60kHz |
感度 | 7mV/Pa |
ノイズ | -108dBV (A Weighted) |
最大SPL | 150dB |
歪率(THD+N) | 0.05%以下、帯域幅 22 ~ 22 kHz(1KΩ、1kHz -40dBV出力) |
出力インピーダンス | 30 Ω |
電源消費 | 15W |
動作電圧 | 90~250 VAC @ 50~60 Hz(ユニバーサル電源) |
ヒューズ仕様 | 2A スローブロウ |
寸法 | • マイク:約 114.3 mm x 114.3 mm x 246.4 mm • 電源ユニット:約 127 mm x 86.36 mm x 208.3 mm |
重量 | • マイク:約 680 g • 電源ユニット:約 680 g |
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