通常版のOZ-82SAは、「音の良い高精度なアナログ回路でミックスし、それを最短で出力すること」をコンセプトに開発されました。このOZ-82SA advencedはそれとは異なり、機能の充実を図ると共に、チャンネル数も大幅拡張しました。更に、レコーディングの現場などでは重宝するDirect Outを全チャンネルに搭載するなど、現場の需要に合わせた仕様となっております。
Mainのステレオアウトプットには、LRそれぞれJensen製のトランスを採用しました。
Dsubの1-8chには、Monoスイッチを搭載しております。
通常、ステム入力を想定している為、1-2ch/3-4ch/5-6ch/7-8chがステレオとしてサミングされますが、このMonoスイッチにより、それらを単独モノとして扱うことが可能です。
尚、もう一方のDsub 9-16chはステレオ固定となります。
本機はクリアで解像度の高い音質ですが、Main出力に搭載したトランスを飽和させるSaturation機能により、倍音をコントロールすることが可能です。
Saturation機能では、クリック式Potを採用している為、音の再現も容易です。
2次3次倍音が程よく等しく付加されるため、全体の質感は変わらずに”熱さ”を加えることが出来ます。
Main Outには、Transformerスイッチを搭載しておりますので、出力トランスを通すか通さないかをお選びいただけます。
本機の元となるOZ-82SA通常版は、Input 8ch / Output 2chのシンプルな作りだった為、82SAという機材名でした。
本機では、拡張しているので「82ではないではないか」という声も聞こえてきそうですが、82SAをご愛用頂いている方々の間ではこの機材名が結構定着しているので、敢えてそこは残してadvancedを末尾に付けました。
Volume | -6dB~+6dB(1.5dB Step 9段階ロータリー仕様) |
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入力インピーダンス | 20kΩ |
出力インピーダンス | Direct out 22Ω以下 / XLR Output 47Ω(Saturation機能使用時最大600Ω) |
周波数特性 | 5Hz-75kHz (-0.5dB) |
ひずみ率(THD+N) | 0.005%以下 (1k / +4dBu) |
入力端子 | Dsub×2(16ch) |
出力端子 | Direct : Dsub×2(16ch) / XLR(オス)×4(2系統ステレオ) |
電源電圧 | 100V(アダプタ接続) |
付属品 | 本体 / 専用アダプタ / 取説(保証書) |
重量 | 約3kg |
寸法 | 483mm×88mm×320mm |
スタッフコメント