ご案内
本製品は全てハンドメイドで製造されているため、日本の工業製品に比べ仕上がりに若干のばらつきがあります。新品でも本体に小傷や塗装ムラ等がありますので、予めご了承ください。
本体もさることながら外装箱もユニークで、ボルチモアで手作りされたDIYでアンダーグランドな雰囲気に満ち溢れています。
Ekdahl Moisturizer は、バネがむき出しになっていて、手で叩いたりこすったりして“演奏”できるスプリング・リバーブです。もちろん通常のリバーブとして外部音声を通すこともでき、その音に指先で変化を加えることができます。
さらに、特定の周波数をブースト/カットできるアナログ・マルチモード・フィルターも搭載。たとえば高域をすべてカットして重厚な轟音を作ったり、逆に低域をカットして鋭く刺さるような音作りも可能です。
フィルターには内部ルーティングされたLFOも備わっており、外部ルーティングにも対応しています。背面にはCVやエクスプレッションペダル用の端子が豊富に用意されており、より自由度の高い操作が可能。ユニットはモノラル仕様です。
本機の開発には、Half Japaneseのジェイソン・ウィレットやMatmosのマーティン・シュミットら多くの音楽家たちが関わっています。
Moisturizer のプリアンプは、ギターのような低出力の楽器にも対応できるよう、最大10倍のゲイン設計になっています。リバーブタンクには通常のゲインがかかっており、バネを強く叩くと歪みが加わり、あえてノイジーな効果を狙うことも可能。逆にやさしく触れれば、クリーンな響きも得られます。
Moisturizer のフィルターにはレゾナンス・リミッターが一切搭載されていないため、極端にレゾナンスを上げると、泡立つようなメタリックな響きや過激なフィードバック感が得られます。もちろん、レゾナンスとゲインの加減次第で通常の滑らかなサウンドにも調整可能です。
ローパス/バンドパス/ハイパスの間をシームレスにクロスフェード可能で、さらにフィルターのオン/オフもミックス調整できるため、かなり柔軟な音作りが可能。ただし、設定によってはフィルターが過負荷で一時的に「落ちる」こともありますが、カットオフを少し戻せば復活します。これは設計上の仕様であり、過激なフィルター挙動を活かすための意図的なものです。
Ekdahl Moisturizerの背面には CV/エクスプレッションペダルに対応した6つの端子を装備。そのうち1つは LFOの出力で、Moisturizer のLFO信号を外部機器の制御に使うことが可能。残りの端子は入力で、リバーブ・ミックス、フィルターのカットオフ、フィルターモード(LP/BP/HP)、フィルターミックス、LFOスピードのコントロールに対応しています。
Moisturizer のスプリングリバーブタンクは着脱可能で、自己粘着式のベルクロで本体に固定。ケーブルの取り回しを前面/背面のどちらにするか選べます。接続は RCA 端子で、理論上は他のリバーブタンクにも対応可(使用は自己責任)。また、電源内蔵化も検討されましたが、安全性と国ごとの電源規格の違いにより外部アダプター方式に落ち着きました。
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