Retroverb LancetはAccutronics社製スプリングタンクを搭載したコンパクトなスプリングリバーブ/アナログマルチモードデスクトップフィルターです。
今日のデジタルエフェクトとプラグインは、ほぼ完璧なルームシミュレーションを作成することができますが、 Retroverb Lancetはデジタル領域で再現することはほとんど不可能な躍動感に溢れるユニークなスプリングリバーブサウンドを生み出します。
しかしRetroverb Lancetはただのスプリングリバーブのシステムではありません。オーバードライブ、VCF、VCA、エンベロープとLFOを搭載し、オートワウ、トレモロ、ディストーション、ディレイ、ゲーターなどリバーブだけではないバリエーション豊かなサウンドを生み出す事ができるアナログマルチモードデスクトップフィルターです。
●スプリングリバーブ
スプリングリバーブサウンドは、3つのスプリングを搭載したAccutronics社製Type4のスプリングタンクによって生成されます。VCF / VCAセクションに対してPre/Postの選択、TONEパラメータでイコライジングすることができます。
CRASH機能は、スプリングタンクを搭載したアンプを蹴るときに発生する、あの"サンダー"効果を生成します。Retroverb LancetはCRASHボタンを押すとことで同じ効果が得られるので、Retroverbを蹴りとばす必要はありません。またCRASH機能はゲート信号によってトリガーすることもできます。
●フィルタとアンプ
Filter Lancetとほぼ同じ仕様のVCFとVCAを搭載しています。 マルチモードフィルターは24dB/Octローパスタイプとハイパスタイプ、12dB/octバンドパスタイプを選択可能。 VCFとVCAはそれぞれ別のモジュレーションソースで変調することができます。
●モジュレーション
Retroverb Lancetは、3つのモジュレーションソースを搭載しています。
・エンベロープフォロワー
エンベロープフォロワーは、入力されたオーディオ信号をコントロール信号に変換します。
・エンベロープジェネレーター
エンベロープジェネレーターはオーディオ信号またはゲート信号によりトリガーされます。トリガーソースによってAttack-DecayまたはAttack-Decay-Sustain-Releaseとして機能します
・LFO
LFOの波形は上昇ノコギリ波、下降ノコギリ波、矩形波、サイン波、サンプル&ホールドから選択可能。
それらに加え波形としてエンベロープジェネレーターの信号を使用することができます。LFOは自由に発振させたり、別のトリガソースによってリセットすることができます。さらにRetroverb LancetはPEDAL/CV入力を搭載しているので、外部CV信号やエクスプレッションペダルによりコントロールすることができます。
スプリングリバーブ | スプリング数:3 |
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リバーブタイム:2,75s - 4s | |
モーメンタリースイッチ:Crash | |
フィルター | 24dB ローパスフィルター, 24dB ハイパスフィルター, 12dB バンドパスフィルター |
モジュレーションソース:エンベロープジェネレーター, エンベロープフォロワー, 外部CV入力 | |
VCA | コントローラー:LFO Intensity |
スイッチ:Modulation Source : エンベロープジェネレーター, エンベロープ | |
LFO | 周波数レンジ:0.05Hz - 300Hz |
ウェーブフォーム:上昇ノコギリ波, 下降ノコギリ波, 矩形波, サイン波, サンプル&ホールド, エンベロープ | |
エンベロープジェネレーター | アタックタイム:1ms - 10s |
ディケイ/リリースタイム:1ms - 15s | |
コントローラー | Attack Time, Decay/Release Time, Trigger Sense |
S/N比 | ダイレクト音:>80dB エフェクト音:>75dB |
Input - /Outputセクション | コントローラー:Gain, Drive, Mix, Volume |
スイッチ:Bypass, Crash | |
端子類:Audio Input, Gate Input, Audio Trigger, Pedal/CV, Output, 12VDC | |
外形寸法 | 210 x 145 x 55mm |
重量 | 750g |
スタッフコメント