IRON (Red)
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120V技術と真空管が融合した最高峰マスタリングコンプ

IRONは、伝説的なヴィンテージ真空管コンプレッサーのサウンドと、SPL 120Vテクノロジーを組み合わせたマスタリング・コンプレッサーです。

ラジオ全盛期の、心地よく、メロディックで音楽的なヴィンテージ・コンプレッサーにインスパイアされたサウンドでありながら、非常に汎用性が高く、現代のマスタリングやミックスのニーズに完璧に適応します。

IRONはサウンドに力強さ、広がり、奥行きを加えます。

スタッフコメント

概要

IRON マスタリング・コンプレッサーは、ヴィンテージ機にも採用されている、可変バイアス方式を用いたリミッター/コンプレッサーです。この技術と現代のテクノロジーを組み合わせることによって、これまでにないコンプレッサーへと進化しました。

IRONは、可変バイアスによって音量を滑らかにコントロールするリモート・カットオフ・チューブの仕組みをベースに作られています。この回路に並列(パラレル)になる形で、音のキレが良く反応が急峻なシャープ・カットオフ・チューブが接続されています。

入力される音の大きさ(レベル)に応じて、それぞれの真空管の信号処理やリミッター処理を自動的に切り替えます。その結果、全体のサウンドバランスが非常に良くなり、コンプレッサーの各パラメーター(設定)も、より正確で扱いやすくなっています。

IRONに搭載されている4本の真空管はすべて、システム全体に合わせて特別に選定されたペアを搭載しています。

搭載されているWathen CryoTone™12AX7-WCM真空管は、ペアとして完璧にマッチするだけでなく、同じく搭載されている厳選された12AU7真空管とも見事に調和します。

カスタム仕様のLundahl社製トランスを採用し、真空管の信号経路に組み込むことで、高精度の忠実なサウンド処理を実現しています。

また、独立したフィードフォワード方式の抵抗型バクトロール・オプトアイソレーターが、可変バイアス真空管回路のための超高速安全システムとして機能します。この特殊な保護システムは、極端で急激な信号のピークが真空管を歪ませる前にこれを遮断し、回路が音質の劣化を招くことなく、その豊かで深みのあるサウンドポテンシャルを最大限に発揮できるようにします。

SPL 120Vテクノロジーにより、真空管コンプレッサー技術は新たな基準を打ち立てました。

コントロール・機能

Input

入力レベルは2dBステップごとに調整でき、制御範囲は±12dBです。

入力レベルを上げると、コンプレッションが強くなります。

Tip:ダイナミックレンジが狭く、低音域に情報が多い音源の場合、入力ツマミを使って入力信号を減らすと、コンプレッサーの動作がスムーズになります。

Output

出力レベルは2dBステップごとに調整でき、制御範囲は±12dBです。

コンプレッション処理後の出力レベルを調整します。

Attack

AttackはThresholdを超えてから動作し始めるまでの時間を決定します。

AttackタイムはFastからSlowまで6段階で調整できます。

Release

Releaseは、Thresholdを下回ってから処理を終了するまでの時間を決定します。

ReleaseタイムもAttackタイムと同様に、FastからSlowまで6段階で調整できます。

Threshold

Thresholdは、コンプレッサーが処理を開始するレベルを決定します。

設定されたThresholdを超えると、コンプレッションが開始されます。

Thresholdはクリック式のつまみになっており、41段階で調整できます。

Rectifier

真空管ステージは整流回路によって制御されます。

ゲルマニウム、シリコン、LED、またはそれらの組み合わせによる6種類のダイオード制御特性の切り替えが可能です。

RectifierはAttackタイムとReleaseタイムに影響します。

Side Chain EQ プリセット

サイドチェイン・フィルターでは、それぞれ異なる特性のフィルターを設定でき、特定の周波数帯域だけに絞ってコンプレッションすることが可能です。

サイドチェイン・フィルターは制御経路にのみに存在し、オーディオ経路には存在しません。

IRONは、6段階の切り替えが可能で、Off、4種類のEQプリセット、または、外部イコライザーによって制御する“EXT.”があります。

ポジション1 (オフ)

20Hz以下のフィルターが組み込まれます。そのため、20Hz以下の低音域信号には反応しません。


ポジション2 (EQ 1)

ローパスフィルター


ポジション3 (EQ 2)

ハイパス・フィルター


ポジション4 (EQ 3)

バンドパス・フィルター


ポジション5 (EQ 4)

開発者であるヴォルフガング・ノイマンが長年の経験により作成したフィルターカーブが適用されます。

サイドチェイン・インサート

ポジション6 (EXT.)では、外部サイドチェイン・インサートが有効になります。インサート・センドとインサート・リターンを介して、外部ステレオ・イコライザーで調整した周波数特性をサイドチェイン信号に組み込むことができます。カスタムのフィルターカーブを作成することで、任意の周波数帯域にコンプレッション処理を施すことができます。

IRONのサイドチェイン・イコライザーは、コントロール信号にのみ適用され、オーディオ信号は処理されません。ポジション6 (EXT.)選択時、サイドチェイン・インサートに外部イコライザーが接続されていない、またはサイドチェイン・インサートのセンドとリターンにケーブルが接続されていない場合、IRON内のオーディオ信号は遮断されます。

Tube Bias

Tube Biasスイッチで、真空管のバイアスを3つの設定(Low/Mid/High)から選ぶことができます。真空管のバイアスとは、真空管のグリッドにかかる電圧のことです。グリッドの電圧が高いほど、カソード(陰極/マイナス)からアノード(陽極/プラス)へ伝わる信号は弱くなり、コンプレッションが強くなります。

バイアスの変調はThreshold、Rectifier、Side Chain EQ、Attack、Releaseの各パラメーターの設定の組み合わせによって決まります。

真空管

IRONの回路には4本の真空管が搭載されており、各チャンネルに1ペアずつ、並列で接続されています。マスタリング基準のサウンドとパフォーマンスを実現するためには、入手可能な最高峰の真空管を使用することが不可欠です。しかも、単に特性が完璧に一致している真空管を使うだけでなく、その仕様が長期間にわたって正確に維持される必要があります。そのため、IRONには特性を揃えた12AU7真空管が搭載されており、さらにSPL社によって事前に厳選された、マッチング済みのWathen CryoTone™ 12AX7-WCM Long Plate真空管のペアと組み合わされています。

Wathen Audiophile社のCryoTone™は、極低温処理が施された真空管です。極低温処理を行うと、材料に含まれる細かな隙間や欠陥が減少または排除され、電子部品の分子構造が変化します。Wathen社は、オーディオ用真空管の音響性能をあらゆる面で最大限に引き出すために特別に設計された、独自の極低温処理プロセスを採用しています。この処理を施したWathen CryoTone™のロングプレート仕様(12AX7-WCM)はこれまでにない音の広がり、奥行き、そして優れた周波数バランスを実現しています。高域から低域にいたるまで、シルクのように滑らかでクリア、かつスケールの大きなサウンドを提供し、極めて低いノイズフロアと長寿命を兼ね備えています。

Link

Link機能を有効にすると、右側(チャンネル2)の操作のみで、両チャンネルのThreshold、Bias、Attack、Release、Rectifier、Side Chain EQのパラメーターを一括で操作できます。左側(チャンネル1)で、それらの機能の操作をする必要はありません。

Linkがアクティブの場合、外部サイドチェインは各インサート入力のサミングされたコントロール信号で動作します。右チャンネルの信号は左チャンネルのコンプレッションにも影響し、その逆も同様になります。Linkがアクティブでない場合、左右のチャンネルはお互いに完全に独立して動作します。

Auto Bypass

フロントパネルの中央下部にバイパス・スイッチがあり、ランプが消灯すると本機がバイパスされます。オートバイパス・モードでは、オン/オフが自動的に切り替わり、バイパス・スイッチを押すことなく、処理を客観的に比較することが可能です。Intervalツマミで、オン/オフのインターバルを設定できます。

AirBass & Tape Roll-Off

IRONにはパッシブ・フィルターが搭載されており、2種類のプリセット(AirBass、Tape Roll-Off)から選択できます。

AirBassフィルターは低域と高域を約1.5dBブーストし、Tape Roll-Offフィルターはテープならではの質感(周波数特性)をエミュレートしています。


AirBass


Tape Roll-Off

VU-Switch

VUメーターにはトグルスイッチがついており、ゲイン・リダクション、または出力レベル(0 dB/+10 dB)の3種類から表示を選択することができます。

Recall

IRONの操作は全てクリック式のツマミ、もしくはスイッチで行うため、設定のリコールも簡単に行えます。

製品仕様

アナログ入出力XLR (balanced)
オーディオ特性最大入出力レベル:32.5 dBu
入力インピーダンス:20 kΩ
出力インピーダンス:75 Ω
周波数特性(-3 dB):10 Hz - 40 kHz
同相信号除去 (0dBu, 1kHz):> 80 dBu
クロストーク(1 kHz):-108 dBu
THD (+10 dBu):0.002 %
ノイズ(A-weighted):-98 dBu
内蔵リニア電源駆動電圧(アナログオーディオ):+/- 60 V
駆動電圧(リレー回路・LED):+ 12 V
主電源入力電源電圧:230 V AC / 50 Hz, 115 V AC / 60 Hz
ヒューズ(230 V):T 1 A
ヒューズ(115 V):T 2 A
消費電力:最大 60 W
サイズ・重量W x H x D(横幅 x 高さ x 奥行):482 x 177 x 300 mm
本体重量:11 kg
パッケージ重量:12.9 kg

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