
Venosは数々の伝説的なヴィンテージ真空管コンプレッサーと同じ設計に基づいてデザインされています。革新的な2つのハイパー・コンプレッションモードによって、ヴィンテージ・サウンドを別次元のサウンドへ進化させます。
SPL 120Vテクノロジーにより、まさに“King of Dynamics”と呼ぶにふさわしいクオリティーのサウンドを作り出します。Venosは可変バイアス真空管コンプレッサーで、真空管のカットオフをバイアス制御で自動的に行います。また、新設計のハイパー・コンプレッションモード“Focus”と“Punch”が、汎用性をさらに高めています。
パラメーターの設定は非常にシンプルです。
数え切れないほどの調整を経て、直感的に操作できるように設計されています。
すべてのパラメーターはスイッチ、またはクリック式ノブで設定します。
LRチャンネルを一つのコントロールで設定できるため、リコールも簡単です。
入力レベルは41段階で調整でき、制御範囲は±10dBです。入力レベルを上げると、コンプレッションが強くなります。
Thresholdは、コンプレッションが処理を開始するレベルを決定します。設定されたThresholdを超えると、コンプレッションが開始します。Thresholdは41段階で調整できます。
Biasは41段階で調整できます。真空管のバイアスとは、真空管のグリッドにかかる電圧のことです。電圧が高いほど、コンプレッションが強くなります。バイアスの変調は、Input、Threshold、Rectifier、Mode、Attack、Releaseの各パラメーターの合計です。
AttackはThresholdを超えてから動作し始める時間を決定します。Attackタイムは6段階で調整できます。
Releaseは、Thresholdを下回ってから処理を終了するまでの時間を決定します。ReleaseタイムもAttackタイムと同様に、6段階で調整できます。
真空管ステージは整流回路(Rectifier)によって制御されます。Venosは、異なる3種類のダイオード制御特性(ゲルマニウム、シリコン、LED)の切り替えが可能です。RectifierはAttackタイムとReleaseタイムに影響します。
出力レベルは41段階で調整でき、制御範囲は±10dBです。
コンプレッション処理後の出力レベルを調整します。
スイッチを押し、ランプが消灯すると本機がBypassされます。
Venosには6種類のモードが搭載されています。
“Linear”、“Modern”、“Vintage”では、それぞれ異なる特性のアナログ・フィルター(サイドチェイン・フィルター)が設定されており、特定の周波数帯域だけに絞ってコンプレッションすることが可能です。
“Focus”と“Punch”は革新的なハイパー・コンプレッションモードです。
“Ext SC”ではインサート回路により、外部機器や外部信号によって制御できます。
Linearモードでは、20Hz以下のフィルターが組み込まれます。そのため、20Hz以下の低音域信号には反応しません。
Modernモードでは、バンドパス・フィルターが組み込まれています。このフィルターにより、低音域と、特に高音域には反応しません。このタイプのは、現代のミックスでよく使用されます。
Vintageモードでは、開発者であるヴォルフガング・ノイマンが長年の経験により作成したヴィンテージ・サウンドのフィルター・カーブが適用されます。
FocusモードとPunchモードでは、サイドチェイン・フィルターは適用されません。特殊な回路により、可変バイアス真空管コンプレッサーに新たなコンプレッション特性をもたらします。これらの2つのモードでは、Venosは全く異なるコンプレッサーへと変貌します。
これらのモードの特性曲線は、最大値に達した後に下降します。
ピーク時には、特に強力でエネルギーに満ちたコンプレッションを行います。このコンプレッションの特性は、レシオが負の値になることから、しばしば“ネガティブ・コンプレッション”と呼ばれます。可変バイアス真空管コンプレッサーでは固定レシオがないため、フォーカスモードとパンチモードはハイパー・コンプレッションモードと呼ばれます。
よりタイトなサウンドを捉え、中音域に焦点を合わせます。しかし、サウンドは力強く生き生きとしています。
可変バイアスにより、これまでに聴いたことのないようなパンチの効いたサウンドをもたらします。不自然な処理は行われず、力強さが際立ちます。
Ext SCモードでは、背面パネルのサイドチェイン・インサートに信号をループさせてVenosを制御できます。センドとリターンの入出力はXLR端子です。
例えば、センドから外部イコライザーへ信号を送り、その後リターンへ戻すことで、外部イコライザーで周波数特性を操作することができます。これにより、Venosは処理された信号に応じて動作するようになります。
また、別のソースからの信号をリターンへ入力することも可能です。必ずしもVenosから送られる信号である必要はありません。つまり、外部の信号を使用してVenosのコンプレッションに変化を与えることもできるます。
VUメーターはゲイン・リダクション量を表示しています。
コンプレッションによって、どれだけレベルが低下したかをdB単位で表示しています。
GR Cal.トリマーは、VUメーターのキャリブレーションをするために使用します。
Venosには、人気の高いアナログ・パッシブEQプリセット(AirBass、Tape)が搭載されています。この3ポジション・スイッチを使用して、EQプリセットを選択したり、この機能をオフにしたりできます。これらのフィルターはオーディオ信号に影響し、コンプレッション・ステージと出力レベルコントロールの間に組み込まれています。
低音域と高音域をそれぞれ約2dB増幅します。
高音域をロールオフし、テープ・レコーダーのような周波数特性を再現します。
VenosのInputとOutput端子は、すべて金メッキ接点のNeutrik XLR端子を採用しています。シグナル伝送は電子バランス方式です。
背面にあるアーススイッチはアースループ(グラウンドループ)を除去するために使用します。スイッチを押すと、内部のアースと筐体のアースを分離し、オーディオ信号のノイズを減らすことができます。
フロントパネルは厚さ4mmの黒色アルマイト処理されたアルミニウム製、そしてノブは削り出し加工されたアルミニウム製の物が採用されています。筐体は高品質のスチール製で、上品な黒色のパウダーコーティングが施されています。
SPLのすべての製品は、設計図だけでなく、実際に音を聴きながら開発を行っています。重要な部品はすべて、スルーホール技術を用いて基板に実装されています。これにより、最高の音質を実現する部品を確実に採用することが可能になります。
| アナログ入出力 | XLR(バランス接続) |
|---|---|
| 最大入力/出力レベル | 32.5 dBu |
| 入力インピーダンス | 20 kΩ |
| 出力インピーダンス | 75Ω |
| 周波数範囲 | 10 Hz~40 kHz |
| クロストーク | -108 dBu |
| THD(+10 dBu) | 0.002 % |
| ノイズ(A-weighted) | -98 dBu |
| 駆動電圧(アナログオーディオ) | +/-60V |
| 駆動電圧(リレー回路・LED) | +12V |
| 入力電源電圧 | 230/115 VAC 50/60 Hz |
| ヒューズ(230V) | T 1 mA |
| ヒューズ(115V) | T 2 mA |
| 消費電力 | 最大47VA |
| W x H x D(横幅 x 高さ x 奥行) | 482 x 132 x 300 mm mm |
| 本体重量 | 8.75 kg |
| パッケージ重量 | 11.57 kg |
| 注意事項 | ※ 参考:0 dBu = 0.775 V ※ 仕様は予告なく変更される場合があります。 ※ 製品品質の向上と部品需給状況によって、製品構成などの仕様は予告なしに変更することがございます。 |
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