フラッグシップ88RSアナログ・コンソールの伝説的なダイナミクス・セクションがコンパクトで入手しやすい500シリーズのフォーマットに。英国で設計・製造の88R LBCコンプレッサー/リミッターは大型コンソールの頂点にあるNeveサウンド、精度、パワーをエンジニア、クリエイターに提供します。
88R LBCの心臓部には、Neveのフラッグシップ・アナログコンソールから忠実に継承された真の88RS VCAコンプレッサー回路が搭載されています。その正確性、透明性、パンチ力の高さで知られるこの回路構成は、Abbey Road, AIR Studios, The Villageなどのスタジオで無数のヒットレコードを生み出してきました。今、その伝統とも言える音がシングルスロットの500シリーズモジュールで実現します。トラッキング、ミキシング、マスタリングにおいて、妥協のないコンソール・グレードの性能を提供します。
アナログ回路のコンプレッサーでは珍しい機能であるオート・メイクアップ・ゲインは、スレッショルドやレシオの設定を変更するに自動的に出力レベルを調整します。このインテリジェントな設計によりゲイン構造が常に維持され、操作がより迅速かつ直感的になるため、エンジニアは調整ではなく創造性に集中できます。
88RSコンソールのVCAバスリンク・システムと同じ技術を採用し、互換性のある500シリーズシャーシ内で複数の88R LBCユニットをリンクして真のコンプレッション・グループを形成できます。各ユニットは独立したコントロールを維持しながら共通のサイドチェーンを共有するため、チャンネルごとの微調整を伴う自然でまとまりのあるグループ・コンプレッションが可能、これまでは本格的な大型コンソールでのみ可能だったワークフローを500シリーズのフォーマットで実現しました。
選択可能なサイドチェーンフィルター(オフ/80Hz/125Hz/300Hz)により、低域応答とコンプレッサー感度を柔軟に制御します。ミックスバスでのキックのエネルギー保持、低音域の多いコンテンツの制御、トランジェント・ディテールの調整など、エンジニアはあらゆるセッションに合わせて88R LBCのレスポンスを精密にコントロールできます。
+27dBuを超えるヘッドルーム、114dB以上のダイナミックレンジ、超低歪み(0.008%未満)を実現した88R LBCは、500シリーズフォーマットでありながらコンソール級のピュアな性能を提供します。VPR Allianceシャーシ向けに最適化され、Neveのトレードマークであるヘッドルームとトランジェントの精度を維持しながら、RMS 100mA未満の低消費電流を実現しています。
主な特長
88R LBCは、Neveの500シリーズ製品群における新たな進化形であり、60年以上にわたるコンソール設計の専門知識を結集し、現代のスタジオの要求に応えるパワフルでポータブルなフォーマットを実現しています。堅牢で精密、洗練された、あらゆるセッションに対応するNeveのエンジニアリングの最高峰を、より多くのスタジオで利用可能になりました。
| ヘッドルーム | +27.9dBu @ 1kHz (0.1% THD) |
|---|---|
| THD+N | <0.008% |
| ノイズフロア | -89dBu(バイパス時 -117dBu未満) |
| 周波数特性 | ±0.1dB |
| ダイナミックレンジ | >114dB |
| 入力/出力インピーダンス | ≈24kΩ / ≈50Ω |
| 消費電力 | <100mA RMS / <120mA サージ |
| 寸法(H x W x D) | 132 mm x 38 mm x 145 mm |
| 重量 | 455 g |
| サイドチェーンフィルター | オフ / 80Hz / 125Hz / 300Hz |
| グループリンク | 共有サイドチェーンバス用マルチユニットリンク(500シリーズラックの構成に依存) |
| ゲインリダクション範囲 | 最大 50dB |
スタッフコメント