本機は今までの456から更に進化したモデルです。テープ・レコーディングの優れた性質をヒントに開発し、そのダイナミクスのコンプレッションと倍音の特性を正確に再現できます。プリ&ポスト・デジタル・レコーディングを補正し、より向上させます。
大型のアナログVUメーターが2つあるので、スタジオで確認も簡単です。VUメーターはレベルの表示〈INPUT or OUTPUT〉を切り替えられます。
入出力の設定は3つのノブで行います。INPUTは直径28mmでCH1とCH2の各レベルを正確に設定できます。COARSEは直径21mmでCH1とCH2の出力レベルを素早く設定します。FINEは直径16mmで最終的な出力の微調整行います。CHのバランスを正確かつ迅速に設定できます。
3バンドEQを搭載しています。これによりサウンド全体の最終調整をリアルタイムに行えます。イコライジングは456HDプロセスの前に行われます。本機のEQは、レスポンスを微調整しミックスやトラック全体を最適化するために使用します。なかでもPRESENCEは、ミックスに存在感と深みを加えるのに、特に有効です。レコーディングにおいて、EQはDAWの前にアナログ・サウンドを加えることができる貴重なツールとなります。
トランスはロジャー・メイヤーのカスタム製品で、フェライト・コアを使用しています。フェライト・コアは帯域幅が広い素材で、高周波特性や位相特性に優れ、ノイズが少ないのが特長です。
・デジタル録音にありがちな人工的な不自然さがなく、ミックスしやすいサウンド。
・レイテンシーのない、リアルタイムでのマルチトラック・レコーディングとモニタリング。
・ミキシング時間を短縮。
・2トラック・ミックスでは、ダイナミクスを保ったままで力強さを付加。
・低いビットレートでも優れたストリーミング・サウンドに。
・DAWのCPUに負担をかけることなくデジタル・レコーディングが可能。
・素早く簡単にセットアップ。
・従来のアナログ・テープ・レコーダーを超える性能を発揮。もちろん、テープの調整やメンテナンスは一切不要です。
・ドラムのオーバーヘッドやシンバルの音がより鮮明になり、サステインが増し、リアルなサウンドに。
・ボーカルの歯擦音やリップノイズを減少。
・正負両方のピークを個別に、アタックとリリース・タイムがゼロの高速で連続処理します。キックドラムなどの非対称なソースを最大のパワーで簡単に録音可能。
・ダイナミクスが増すことで、ミックスの中でのアコースティック楽器の位置がより鮮明に。
・ポスト・プロダクションにも456HD®プロセスは有効です。
・ポスト・レコーディング時により少ない工程で目的のサウンドにたどりつけます。
入力レベル | 20 dBu~+4 dBu アンバランス |
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最大入力レベル | +32 dBu |
入力インピーダンス | 10kΩ以上 |
最大出力レベル | +24 dBuトランス・バランス |
出力インピーダンス | 50Ω |
内部ヘッドルーム | 20 dB |
ダイナミック・レンジ | 108 dB |
寸法 | 483W ✕ 89H ✕ 250D mm(2Uサイズ) |
重量 | 3.64Kg |
電源 | 100〜240VAC 50/60Hz |
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