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真空管仕様のステレオパッシブイコライザー




製品概要IGS Audioには、ステレオタイプのRubberbandとラック版もリリースされていますが、更にはモノラルタイプのRubberbandも存在しています。こうした同じコンセプトを基軸としながらも、異なるモデルをリリースしてくるには理由があります。ラック版には真空管が使用されており、500シリーズの2台には個性を強調するトランスフォーマーが搭載されています。それぞれに使用用途があるとも言え、最も濃厚なサウンドを作り出すのは、500シリーズのステレオバージョンです。癖がかなり強く感じることもありますが、楽曲を演出できる幅は非常に広く、扱いに慣れてしまえば可能性は非常に広がります。ラック版は真空管という特性を持っていますが、癖がなく意外とすっきりとしたサウンドテイストで、マスタリングに用いる際にも効果的に能力を発揮してくれます。

こうしたそれぞれの個性を持ち合わせるRubberbandシリーズですが、この動画で紹介されているモノラルバージョンは、ラック版を踏襲した扱いやすいサウンドテイストであると共に、独特のサチュレーションから生み出される低音のブーストと、高音の何とも言えないスムースな響きは、この機材ならではの個性と言えるかと思います。使用方法としては、低音を強調する際のベースやドラム・キックは勿論、アコースティックギターなどにもよく似合います。特にベースとドラム・キックにおいては、それぞれの楽器における住み分け、表現方法は多くの場で議論されるところですが、このRubberbandのBoostを上手く用いれば、非常に美しいベースラインとドラム・キックの住み分けが可能になります。これは自分自身が様々な音楽プロダクションで用いてきた手法であり、様々なEQを試す中で最も効果的な結果を得ることのできた機材の一つです。特にIGSの低音は他では聴くことのできない強力な個性と、濃密なサウンドテイストで中々体感できない面白みのあるEQです。

こうした効果的で個性的な機材を操ることで、幾多の名曲や感動的なシーンというものを経験してきています。Rubberbandの思い出と言えば、やはりヨーロッパチャートで7位にランクインした折の楽曲で、強力な低音が演出されたドイツのラップでした。自分自身は全くラップの知識はなかったのですが、マスタリングだけであれば受けることができると思い、仕事に取り組んだのですが、それがまさかのヨーロッパチャートでトップ10入りを果たしたわけです。日本だと低音の演出というものは余り濃厚に行われることはありませんが、今後グローバル化する音楽制作において日本も国際レベルに楽曲が近づいていく過程には必ず必要とされる要素のはずです。先駆者的な立ち位置で、こうした機材を導入していかれるのも面白いかもしれません。