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バックエレクトレット・コンデンサー型マイクロホン

AUDIO-TECHNICA AT5045〜フラッグシップ・マイク、50シリーズの秘密に迫るメーカー史上最大サイズの長方形ダイアフラムを備える。

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“長方形ダイアフラム”はいかにして生まれたか〜AUDIO-TECHNICA 50シリーズの開発者 沖田潮人が語る
AUDIO TECHNICA のマイクと言えば、“20 シリーズ“や”40 シリーズ“を思い浮かべる方が多いかもしれない。 しかし同社の真骨頂は、ユニークな長方形のダイアフラムを備えた3本のマイク“50 シリーズ“である。 本企画では、エンジニア&プロデューサー・レビューと開発者インタビューを通して、知る人ぞ知る50 シリーズの魅力に迫っていく。

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製品概要フラッグシップモデル“50シリーズ”の新たなる提案。
audio-technicaシングルユニット品において、史上最大サイズの長方形ユニットを搭載した、サイドアドレススティックマイクロホン。w

特徴・大口径サイドアドレスマイクロホンより広い振動板面積を確保した小型筐体。
・“50シリーズ”ならではの存在感、音の深みや純度により管楽器、弦楽器やパーカッションなどの収音に最適。
・高い音圧レベルや極めて低いノイズレベル、広大なダイナミックレンジおよび周波数帯域を実現。
・最高峰の音質表現を可能にするためのディスクリート電子部品を採用。
・マイクロホン本体からユニットを効果的にフローティングさせる内部ショックマウント。
・エレガントかつ耐久性のあるアルミニウムと真鍮を掛け合わせたハウジング。
・ひとつひとつ手作業による組み立て、徹底した品質管理。
・メカニカルノイズに強く、安定感とセッティングのしやすさも備えたマイククランパー。
・保管にも輸送にも強いハードシェルキャリングケースを付属。
・専用ショックマウント AT8482(別売)によりアイソレーションを一層向上。

飛澤正人 氏によるAT5040 / AT5045 レビュー
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実際の音質評価といったところですが、まずは男性ボーカルをAT5040に対してはマイクプリにAvalon AD2022、AT5045に対してはVintech X73の組み合わせで試聴してみました。

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AT5040は大きな4面ダイヤフラムを持っていますが、立ち上がりが早く繊細な音が収録できますね。中域に色付けを感じ、大体1.5KHzあたりのキャラクターが立っている印象を感じましたが、これはソースを選ぶかもしれませんね。5040の特性に対し、声質や目的がバッチリハマる方は二度と手離せないマイクとなるでしょう。

また、どちらも近接効果が押さえられている印象も受けましたがここも高評価ですね。非常に情報量が多く取れますので、オケに入っても埋もれない存在感のある音像をキャプチャーできそうです。

一方AT5045ですが、見た目が非常にスリムでコンパクトなので、初見ではとらえられる情報量が少なくなってしまうかな?という先入観がありましたが、全くの杞憂でした。レスポンスの良さも申し分ないですし、全体のレンジ感も癖が無く扱いやすく感じました。正直すぐにでもAT5045をステレオ2本で欲しくなりました。

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私の印象ではこの2本を比較した結果、あらゆる場面で使いやすいのは文句なくAT5045。どんな場面でも頼れる1本として買うならこれでしょうね。 あとAT5045に関しては、パーカッションなど立ち上がりが早くダイナミックレンジを持つソースに対し、レベルのばらつきがわりと均一に収録でき、コンデンサマイクながらリボンマイクのような素直な印象も受けました。

アタックの『パチン』といった立ち上がりも拾いつつ、強さのばらつきも抑えてくれます。(しかしベースアンプとか音圧のあるソースには少し歪んでしまいましたので、マイキングには工夫が必要ですね。)

サウンドの新しさ、マイクの扱いやすさ。他社のマイクと比較しても、モダンな印象を受けました。
収録できる音の広さと繊細さを兼ね合わせた、今までにない新しいマイクの提案を感じましたね。

こんな方にオススメ
AT5040は、やはりボーカルの収録に最適でしょう。しかし、先述したとおり1.5kHzあたりに多少キャラクターを持っており、情報量も多いので収録ソースの選定が必要になるでしょう。個人的には割とパーカッシブな音源に対してもいい結果が出ると思います。例えば和楽器の収録にも重宝しそうですね。

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一方AT5045はもう色々使えますね。見た目がスリムでダイヤフラムも小さく見え多少頼りないのではないかという印象がありましたが、いざ録ってみるとワイドなレンジと癖のない特性でメインボーカル収録マイクとしても自信をもってオススメできます。5045でドラムのオフマイクに立ててみてドラムキット全体をとってみるテストもしてみましたが、これもいい!!

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非常にクリアで癖が無くて扱いやすい音が録れました。またアコギもとってみましたが、繊細な音で、かつ明るい感じがしました。非常に高評価です。アコースティック楽器、弦楽器にも良いかもしれませんね。今回は時間の都合でできませんでしたが、是非ピアノの収録にも使ってみたいです。AT5040の方は特徴がありますが、アコギで言うとストロークを録るときに良いかもしれません。オケの中に入っても埋もれない存在感が期待できます。

まとめ
最近のマイクのいいところは、やはりゲインの許容量が多いところがあげられると思います。多分にもれずAT5040,AT5045もその傾向があり、そして高域の抜けがクリアであることも高評価につながります。

AT5045で約15万,AT5040で約30万という価格も非常に魅力的であり、ポテンシャルとコストのパフォーマンスは抜群に良いと思います今回評価するにあたって使用した、私が普段使用している約50万円する(私は80万で購入したんですけどね;;)Violet DesignのFlamingo STDとくらべても遜色ないパフォーマンスを持っていますし、AT5045の15万円という値段とバランスにおいてAKG C414のリプレースとして使ってみてもいいでしょう。

AT5045が持つ上から下まで音質バランスがいい設計は重宝しますし、それ故にミックスにおける処理の余地があることも今回の好評価の理由です。癖のあるマイクでは余計な帯域を処理しなくてはいけないことも多いですからね。オールラウンドに対応できるマイクを検討されている方には、まずはAT5045を。さらなるアドバンスな空気感やキャラクターを求める方はAT5040をお勧めしたいですね。

飛澤正人 profile

Dragon Ash や 鬼束ちひろ , THE野党 などを手掛ける。生のバンドサウンドとブレイクビーツをシームレスにミックスして創り上げる空間表現に定評があり、早い段階からコンピューターを使ったサウンドメイキングを積極的に取り入れてきた。近年はアレンジや作曲、ボカロP『寂恋』としても活動。 サウンドデザイナー誌の連載『飛澤正人直伝 “魔法のMIXテクニック”』(2014年9月号より)やMIXセミナーなどを多数行い、微力ながら“日本の音”を良くする活動を展開している。

<製品仕様>
型式バックエレクトレット・コンデンサー型
指向特性単一指向性
周波数特性20~20,000Hz
出力インピーダンス100Ω
感度(0dB=1V/1Pa、1kHz)-35dB
最大入力音圧レベル(1kHz T.H.D.1%)149dB S.P.L.
固有雑音の等価音圧レベル8dB S.P.L.
ダイナミックレンジ141dB
SN比(1kHz at 1Pa)86dB
電源ファントムDC48V
消費電流1.4mA
質量197g
外形寸法約φ25×177mm
コネクター3ピンXLRM
付属品マイククランパー AT8481、変換ネジ(3/8-5/8)、ウインドスクリーン AT8165、キャリングケース