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IRCAM HEarは、オーディオ素材をスピーカーから再生した際の様々な事象をモデリングする技術に基づき、ステレオまたはサラウンド・ミックスを、一般的なステレオ・ヘッドフォンで再現します
サラウンドのモニタリング環境が得られない場合や、セットをそろえるのが現実的でない場合でも、HEarを使うことで、完全なサラウンド・ミックスのモニタリングが可能になります。また、素材をあたかも顕微鏡のように厳密にディテイルまで再生可能なので、ヘッドフォンでミックスを厳しくチェックしたい場合にも最適です。プロジェクトスタジオなどノイズ隔離に問題がある環境でも、HEarを使うことで、より素材に忠実なサウンド環境を得ることができます。
●バイノーラル技術
バイノーラル技術とは、立体空間上の音の位置属性を忠実に保つため、レコーディング、プロセッシング、シンセサイズ、再生方法などを包括した技術です。サウンド発生源の入射角を感知させるためには、空間情報に欠けるモノ信号を、L/R両方のHRTF(頭部伝達関数)フィルターでフィルタリング処理することが有効です。これがバイノーラル合成の基礎となります。
注)HEarによって処理された信号はヘッドフォンでモニタリングすることを前提にしており、一般的なステレオのスピーカーでの再生用には設計されていません。
●プロセッシング技術について
・ヴァーチャル・ヘッド
このプラグインは、KEMAR (Knowles Electronics Manikin For Acoustic Research)とHATS(Head and Torso Simulator = 頭と胴体を模型化したダミーヘッド)を使用して作成された、HRTFフィルター測定に基づいて開発されています。この種のマネキンは1970年代に平均的な人間のサイズのモデルを使用して、音響研究と実験のために考案されました。(参考リンク: Kemar head and torso simulation )
・ヴァーチャル・スピーカー
入力したオーディオ信号は内部でルーティング・マトリクスを経由しヴァーチャル・スピーカーに送られます。ヴァーチャル・スピーカーはエミュレートしたスピーカーの設定を示しています。
動作環境 | |
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対応OS | Mac OS X 10.12.6以降 64bitのみ(Apple SiliconについてはRosetta 2での動作に対応) Windows 7-10 全て64bitのみ |
対応フォーマット | Audio Units、VST(v2.4)、AAX Native/AudioSuite/DSP、VS3 MassCore/Native (Pyramix & Ovation ) Waves WPAPI(SoundGrid V9)対応 AAX Native/DSPフォーマットは64bit Pro Tools 11以降に対応。 |
アクティベーション | インストールした製品をアクティベートするためにiLok.comアカウント及びiLok License Managerが必要です(iLok USB Keyは不要です) |
対応サンプルレート | AU/VST/AAX 最大192kHz、DXD (Pyramix & Ovation ) 最大384kHzのサンプリングレートに対応* 内部処理64bitフローティング・ポイント *ホストアプリケーションによっては8x fs / 384kHzサンプルレートはサポートされません。事前に開発元までご確認ください。Pure Analyzer Systemは最大384kHz (SampleGrabber経由は192 kHzまで)をサポートします。 |
対応フォーマット、サンプリングレート、入出力についての注意 | ・IrcamシリーズプラグインはAAX DSP非対応です。 ・Flux::製品は、対応するプラグインフォーマットやサンプリングレート、入出力チャンネル数、サラウンドフォーマット、マルチチャンネル数等が異なります。 各製品の対応の詳細については下記メーカーページの表をご確認ください。 Plugins formats & Specifications その他、基本的な動作環境は、各ホスト・アプリケーションの動作環境に準じます。製品をご使用頂くにはインターネット接続環境が必要です(インストーラのダウンロード、およびiLokオーサライズ時)。 ・製品の仕様・動作環境、および価格は、予告無く変更となる場合があります。 |