PC周辺機器
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コンピューターの基礎をいまいちど!
楽曲を作成するにあたり、避けては通れないのはコンピューターの最適化。
高品位な音質のオーディオI/Oを使っていても、コンピューター自の動作が不安定ではストレスばかりがたまってしまい作品作りに集中できないですよね。
だからこそハードウェアもソフトウェアも調整 / カスタマイズが必要なのです。ただ闇雲にカスタマイズが必要といってもどう必要なのでしょうか?中身を正しく理解して、自分に合ったシステムを構築しましょう!
コンピューターの構造
そもそもコンピューターとはどのような構造で動いているのでしょうか。コンピューターをカスタマイズする上でコンピューターの仕組みを理解する必要があります。DAW・DTM用コンピューターにおいて、ポイントとなるストラクチャーは以下です。
CPU
CPU=Central Processing Unitの略称で、中央処理装置と訳される事が多いです。
文字通りコンピューターの中心的な装置として演算を行う電子回路で、コンピューターの頭脳となる部分です。
IntelやAMDなどのメーカーが有名ですね。コンピューターを購入する際、「CPU;Intel Core i5 2.xGHz」などと表記がありますが、メーカ名(Intel)に続くのがCPUのシリーズ名(Core i5)などで、最後の数字部分が動作周波数になり処理速度を表します。
「クロック」と呼ばれる事もあり、同一のシリーズであれば、この数字が大きいと処理速度が速いコンピューターとなります。シリーズ名もスペックの大きな要素では有りますが、設計年代により同じ名称のプロセッサーでも大幅に速度の違う製品もあるので注意が必要です。
Macのヘビーユーザーなどは設計のコードネームなどで区別している方もいますね。Nehalem、Sundybrigdeなどがコードネームです。
また、CPUに関してもう一つ理解しなければならないのは一つのプロセッサ・ダイ(半導体基板)の中に複数のプロセッサ・コアを封入したマルチコアプロセッサーの存在です。
外見は1つのプロセッサーですが実際は複数のプロセッサとして認識されるため、分散処理が可能になります。
実際に普及し始めたのはここ10年くらいですが、現在販売されているコンピューターのほとんどがマルチプロセッサー型CPUを搭載しています。
マルチプロセッサーには搭載されているコアの個数に応じてデュアルコア・クアッドコア・6コア…などの種類があり、数が多ければ分散処理をしてくれるラインが増えます。
Intel製品は更にハイパースレッディングという機能を持っているので仮想的にコアの個数を倍に見せて処理の開いているコアを有効活用する技術も搭載されています。クアッドコアなのにOSからは8コアに見えたりするのは、この機能が動いているからです。
CPUを選ぶ際には、クロックの速さだけではなく、並列処理を行うマルチプロセッサーの数も気にしなければなりませんね。
メモリ
メモリはCPUから処理されたデータを一時保存する記憶装置の一つです。
RAM(Random Access Memory)と呼ばれる読み書き自在な半導体が利用されています。記憶装置とは書きましたがコンピューターの電源が入っている間だけデータを保持することが出来る記憶装置でSSDのようにデータの保管場所としては利用できないです。
このメモリは、コンピュータの作業スペースにあたります。コンピューターにどのくらい搭載するかで、動作速度に大きく影響します。ソフトシンセを使用したり、プラグインを使用する場合は搭載しているメモリの量によっても、アサイン出来る/出来ないが変わってきますので、注意が必要です。
イメージとしてはまさに作業スペース、ソフトサンプラーなどは音源データを高速に読み出すためにデータをメモリに移してスタンバイをします。
メモリが不足すると、音色が読み出せなくなったり、メモリと比較すると低速なHDDにこぼれたデータを記録したり、様々な弊害や速度の低下をまねきます。またDAWではオーディオデータを書き込み・読み出しをする際にメモリ内にバッファを行い、データの欠落を防ぐ仕組みになっていますので、安定動作のためにはある程度のメモリ量が必要です。
外部記憶装置
ハードディスクやSSDなどがこれにあたり、その名の通り記憶装置の一つです。OSを含む各ソフトやデータの格納場所となります。
外部記憶装置の多くは磁気で記憶を行うので、メモリに比べて動作速度は遅いですが、記憶容量が多くて電源を切っても記録が消えない特徴があります。
ハードディスクはプラッタという磁性体を塗布させた金属製のディスクが高速回転し、磁気ヘッドからデータを読み出し/書き込みが行われます。最近大容量のハードディスクが大容量化してきているのは1枚のプラッタが大容量になってきているためです。
ちなみに3.5inchのHDDは3~5枚程度のプラッタが格納されています。以前はプラッタの回転速度もいくつか種類がありましたが、最近ではバランスが取れた7200rpmのが主流になっています。(ただし、小型の2.5インチハードディスクは5400rpmも多いです。)
この回転速度ですが、1分間のプラッタ回転数を表しておます。これだけ高速に回転しているので、コンピューターパーツの中でも故障が多いですね。特に振動や衝撃に非常に弱いので、ハードディスク動作中の移動は故障の原因となるのでやってはいけません。持ち運ぶ際には衝撃を加えない様に細心の注意が必要です。
最近ではハードディスクだけではなく、SSD(Solid State Drive)も選択肢としてあります。
ハードディスクの様にプラッタが回転している訳ではなく、メモリと同じく半導体素子に電気的に記録を行っていますので、データの読み出し/書き込みが高速化出来る事が最大のメリットではないでしょうか。
また回転するパーツもないので動作音も静かです。可動部分が無いため振動・衝撃にも強く、ノートパソコン、携帯用ストレージなど運搬を必要とするのであればSSDの選択肢は有効です。ただし故障時のデータ復旧技術が確率されておりませんのでワークデータ用、バックアップ用途への使用は避けた方が良いでしょう。
PCIバス
デスクトップ型コンピューターに用意されているI/Oシリアルインターフェイス(拡張バスの一種)です。
昨年発表されたApple社のMac ProではこのPCIバスが搭載されなくなったのは衝撃的でした。もちろん、現在ではSonnetやMagmaなどからThunderblt対応の拡張シャーシが続々と発売しておりますので今は心配ありません。
PCIバスには各種拡張カードが搭載可能です。DAW・DTM用コンピューターでは、ここにサウンドカードやビデオインターフェースカード、DSPカードを拡張する事が多いでしょうか。もちろん、USB3.0 拡張カードやRAIDカードを搭載してシステムを拡張する事も可能です。
導入のポイント
ズバリ、カスタマイズのポイントはそのマシンでどのようなクリエイティブな作業をするかを考える事です。よく使用するソフトシンセがIvory 2 Pianoの用なサンプリング音源であれば、まずはメモリ増量をお勧めします。
メモリを拡張することで今まで以上の音色を同時に利用することが出来るようになります。またこの手の音源はライブラリが膨大ですので、OSとは別にライブラリ用SSDを用意することで読み込み速度の向上も期待できます。Vienna、Kontakt、EastWest等もこのサンプリング音源のグループですね。
一方PianoTeqの用なモデリング音源をよく使用しているのであればメモリよりもCPUを高速にする事をお勧めします。
高度なモデリングを演算するために多くのCPUパワーを必要とします。プラグインも同様に多くのCPUパワーを必要としますので、クロックを上げる事をお勧めします。
もしどちらも優先度が高い場合は、両方ともスペックを上げる事をおすすめいたします。
PC最適化ノウハウ
音楽専用オリジナルカスタマイズWindows:SoundCube
Rock oNオリジナルの音楽製作用Windows機。Windowsでは様々なカスタマイズが可能です。CPUやメモリのカスタマイズはもちろんの事、PCIスロットも複数あり、ハードディスクも複数台搭載可能です。外付けの機器を用意しなくてもよく、ほとんどが内蔵できるので、コンピュータ周りもすっきりです。また、メモリやハードディスクの増設も自分でカスタマイズ可能です。
OSがインストールされているハードディスクをSSDに交換
これでOS自体の動作が速くなるので結果的に反応速度が上がります。
もちろんSSDが故障した際の事も考えてこまめに外部ハードディスクへOSバックアップをする事をお勧めします。
バックアップ(ディスクイメージ)を外部ハードディスクへ保存する事で、ハードディスク自体の故障があった場合の退避策としても活用できます。
UAD-2、Soundgrid Serverなど外部DSPハードウェアでプラグイン負荷を軽減。
Macintoshのように、CPUのクロックアップが難しい事もあると思います。CPUの負荷を軽減させるため、UAD-2のようなDSPカードの導入もおすすめです。処理の分担を行うことでCPUの負荷を減らし、動作の安定を図ることが可能です。